2005年02月01日(火)
日本語に対する疑問


最近、国語力の低下が叫ばれていて、新聞記事でもよくそういうのを目にするのだけど、
某大手掲示板(2●ゃんねるじゃないよ♪)でそれらに関するカテゴリを見ていると、
追究の手を緩めない人がまた凄く多いことに驚きを隠しきれない。


日本人でも、日本語の解析や説明をするのが難しく、かつ、慣用句や敬語など、
外国人からしてみれば、これほど難解な言語は他に類を見ないであろう。
そして、当の日本人たちも、聞かれて初めて、自分がその言葉の意味をきちんと把握していないまま
使っていたり、何となく曖昧に誤魔化したりしていたりすることに気付くのである。


最近、テレビ番組でも「謝った日本語の使い方」「この言葉の意味をきちんと説明できるか?」等々
そういった特集を組むところが増えてきて、まずメディアが改革に乗り出さないことには
根本から変われないだろうな・・・・とは思うものの、
そのメディアがとんでもない間違いをしていることも多々あるので、一概に「いい」とも言い難いんだけど。


まぁ、この話題の是非に関しては、追究し始めると本当にキリがないので、
適当に切り上げることにして・・・・。
その某掲示板を見ていて、凄く感心するのは、母国語をきちんと説明できる日本人が結構いるんだという事実。
掲示板を覗いたり、投稿したりしているのは日本人だけでなく、今正に日本語を勉強中といった
外国人からの質問も多く寄せられている。
それらは、大概、我々が日常会話で何となしによく使われる言葉に対する疑問だったりする。


例えば。

A 「よくこんなものが食えるなぁ。」

B 「仕方がないでしょ。他に何もないんだから。いらないんなら、私がもらう。」

A 「やめろよ! 誰も食わないなんて言ってない。」

B 「それにしても静かねぇ・・・・。雪でも降るのかしら?」

A 「知ったことか。」


という例文があるとする。
これを見た日本人は、恐らく、想像力を豊かにして、こんな風景を思い浮かべるのではないか?

Aは男性かもしれない。Bは女性かもしれない。
2人は空腹で何かを食べている。
が、そんなに美味しそうなものではなく、かつ、粗末なものかもしれない。
ひょっとしたら、貧乏なのかもしれない。
2人以外、誰もいない。
季節は冬である。


まぁ、この会話分から導き出される情景の最低設定は、こんなところであろう。
もう少し煮詰めれば、自由な背景も付けられるが、必要最低限でよければ、まぁ、こんなところだ。

外国人は、まず目の付け所が全く違う(笑)。
これら会話文を例文として取り上げた上で、

「【やめろよ】は何に同じですか?」

「【雪でも】の【でも】は【しかし】ではないと思うのですが、どういう意味ですか?」

「【知ったことか】は何を意味しているのですか?」


と、このように来るのである。
一瞬、この質問を見ると、どのように答えたらいいものか戸惑う。
普段、疑問すら持たないからだ。
これら設問に、上手に答えている日本人が結構いるので、日本人の国語力低下が
まるでウソのことのように思える。

これら設問の答えはあえて書かない。沢山の解釈の仕方があるからだ。
補足情報として、どのようなテキストから引っ張ってきたのか、
また、この2人の関係性が何かわかる確実な一文がどこかに隠れていないか、などといった
日本語を学ぶためのものから引っ張ってきたものではなく、
今あたくしが、質問内容も例文もテキスト的に即席で作ったもので、
別段に意味のあるものではないからだ。
ただ、文法的に、これらに対し回答ができるか? という例である。
標準的な回答はあるけれど、そこはそれ・・・・ここも文芸ジャンルだから、
読んでいる人が、ちょこっとでも疑問を持って、どういう意味だろうか?と考えてくれるだけで幸い。

日本人同士の情報のやりとりも忙しなく執り行われる。
書籍の題名や、漢字の読み、敬語の誤った使い方を指摘してほしい・・・・なんてことから
こんな状況にピッタリの四字熟語を探しています、コレをもっと砕いた言い方にするには・・・・
なんてことまで、様々な疑問が飛び交う。

まぁ、折りしも受験&卒業シーズン。
特に論文に関する疑問や、口頭弁術に関する質問、「国語科」そのものに対する勉強の仕方等々、
疑問・質問が殺到する時期だといえばそうかもしれない。

しかし、何にせよ、学問に「疑問」を持つのは大変いいことだと思う。
「疑問」なくして、学問は成り立たない。
殊、能力低下が叫ばれている「国語(日本語)」においては、普段普通に使用するものだけあって
その分、奥も深い。いい加減なことは言えないし、証明するに相応しいことしか書けない。

表現の自由・・・・というのが憲法に保障(保証)されているが、アレもアレ、正しく表現できた上での
「自由」なんだな・・・・と思わざるを得なくなる。
熱心に「日本語」を勉強している外国人を見ていると、熱心に英語を勉強している日本人よりも
何だか、質問の内容も高度で、的確な気がする。
日本語で「表現」する・・・・というのを、改めて真剣に考えなくてはならない時期なのかもなぁ。


とはいえ。
堅苦しい話題ばっかだと、自分がつまんなくなるので、ここではやっぱりもっと
大っぴらに、明るく楽しく♪ というのがないとな(笑)。
言い訳がましくなるといけないけれど、あたくしだって、
未だ、日本語への追究の手を緩めているわけではない。日々、是、精進。

↑たった4文字なのに、何が何だかわからんでしょ(爆)

奥が深い・・・・深すぎる・・・・。
なのに流動的で、いつも決まった答えがない。
こりゃ、外国人も受験生も、現代文に対して頭を抱えるはずだわ( ̄∇ ̄;)

あさみ


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