2004年12月18日(土)
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義務のイヴェント、権利のイヴェント |
例えて言うならば・・・・クリスチャンの皆々様においては、「クリスマス」は義務のイヴェント、 そうでない人にとっては、権利のイヴェントなのかもしれないなぁ・・・・と思う。
本来の意味で、ジーザス・クライストが生まれたことを祝い、きちんと礼拝し、 お祭を楽しむ・・・・というのがあたくしの妄想の中にある「クリスチャンが送るクリスマス」(笑)で 何だかよくわからないけれど、ケーキが食べれる〜♪ ごちそうだ〜♪ 酒も飲め〜♪ プレゼントはどうした〜♪♪ というのが、「クリスチャンでも何でもない日本人のクリスマス」だと思う。
義務と権利・・・・なんていう言葉で分類すると、気を悪くなさる敬虔な方がいるかもしれない。 逆でも通じるんじゃないか・・・・って思うかもしれない。 書き始めてあたくしも、「あれ? どっちの方がより相応しいんだ??」と戸惑ったくらいなので、 義務と権利・・・・っつうのは違うのか?? ともったいないけど消そうとした(苦笑)。
別のイヴェントで考えればいいんだわね。 日本人にとっては、初詣とか墓参りとか、神仏ごっちゃの年末年始だったりするんだけど 何となく、縁起が悪いような気がして、何となくこうモヤモヤするんで、 家族と揃って初詣に出かける・・・・なんていう人は、あたくしの年代以下でも結構いるはず。 心の中のどこかに、自分の先祖や、八百万の神様のことを思っているからこそ、 こういう行動にでるものと思われる。 罰が当たるんじゃないか・・・・とか、そういう「畏れ」みたいなものがいずれの宗教にもあって、 それが「義務」に繋がるんじゃないか・・・・と考えたんだ、そうだった(笑)。
日本の行事の中にも、「権利」のイヴェントというのはやっぱりいっぱいありそうだ。 何とかの節句、と子供の祝いに親や大人たちがそれ〜っ!!と酒を飲むのはそれに近い。 場所取りが伴う花見も、それに近いかな・・・・いや、あれは一種のコミュニティが介在するので 「義務のイヴェント」と思っている人も中にはいるのかな?
あたくしは、イヴェント軽視派なんだけど、義務のイヴェントはそうでもない。 ただ、権利のイヴェントが嫌いなだけ。
学校行事の中で行なわれるものは全て、義務のイヴェント。 そのコミュニティの中にいる限り、はずせない何か・・・・ということになる。 体育祭とか文化祭とか、入学式とか卒業式とか・・・・そういうのはそこにいる限り、 避けて通るべきものではないので、大事にしたいとも思っている。 地元の地鎮祭であるとか、伝統行事・・・・これらもそれに属すると思う。
ただ、権利のイヴェント・・・・これは、別に自分が参加してもしなくても特に問題があるものではなく、 お祭気分に便乗して、大した信仰があるわけでも感謝の気持ちがあるわけでもないのに ギャーギャー騒いでしまう。 クリスマスなんだから、プレゼントちょうだいよ〜、とか、御馳走作らなきゃ、とか ●●なんだから・・・・と自分には全く関連性のないと思われるイヴェントにかこつけて あれこれやるのが、鬱陶しいのである。 この時期思うのが、本当にセンスのない田舎町の一軒家が、電飾で家を飾り立てて、 夜通しチカチカやっている、あぁいう人たちの気持ちは多分、一生わかんないだろう。
しかし、「郷に入っては郷に従え」という言葉もあるので、土地が変われば 権利だったイヴェントも義務になることだろう。 前に1度、アメリカに留学中の旧友から、クリスマスカードをもらったことがあった。 そんな彼女からは、明けてすぐの年賀状は来なかった。 コレはコレでいい、と思った。 きちんと文化を把握して、自分の意志でそうしているのだから、別段問題はなく、 きっと、環境的に教会に行くなんてこともしていただろうし、時期になればクリスマスのミサにも 参加していたことだろう。 そういう行為や気持ちがあった上でのカードならば、言うことはない。 あたくしはありがたく、達筆なその彼女のカードを胸に留め置いたこともあった。 (ただ、自分から年賀状を出すことはあっても、これらカードを送ることはなかろう(苦笑))
で、だ。 この時期、「クリスマス商戦」といって、どの業界も明らかな消費者煽りを仕掛けてくる。 代表的なのは、化粧品業界、お菓子業界、玩具業界、この3つだ。 まぁ・・・・。子供に不憫な思いをさせたくなくて、クリスマスプレゼントのひとつでも・・・・という 親の気持ちはわからなくないし、素直に「サンタクロース伝説」を信じている子供に 頭ごなしに「いない( ̄^ ̄)」とやるのもいかがなものかと思うので、 玩具業界やお菓子業界がやっているのは、まぁ、夢を与える人助け・・・・みたいなものとして 納得もできるんだけど、前者がやっていることは、何だかどうも今ひとつしっくり来ない(苦笑)。
クリスマス限定商品・・・・などと銘打って、口紅・パウダーシャドウ・香水などを発売する各メーカー。 ならば・・・・クリスマス限定商品に何で基礎化粧品やファンデーションがないのかと、 ちょっとお伺いしたい(笑)。 いい大人が、「クリスマスプレゼント」を期待して自分で買ったり、誰かに買わせたり・・・・。 うぅ・・・・何だか情けない(トホホ)。 貴金属業界もよく似ていて、如何に散財させるかは、やっぱり年末前1週間にかかっているみたいだし。
そんなわが家は、今月、24日、25日と続けてぷよ2は仕事。 多分あたくしは、大量に発注された年賀はがきと格闘しているのだろう。 そうかと思えば不定休が重なり、明けて元旦早々、ぷよ2は夜勤なのである( ̄∇ ̄;) 元は、竃の火を落とし、主婦が完全に休むとされている松が開ける間、あたくしも彼も ずっと稼動しなければならないということになる。 「義務のイヴェント」も侭ならぬ状況で、どうして「権利のイヴェント」で騒げよう?? 最近、2人とも弱り気味なので、そこで体力やら精神力やらを使うよりも、別のところで使うべきなんだな。
ケーキとか鶏とか、そういうのはいいんで、何か精のつくものを・・・・と考えている。 24〜25日、名古屋はきっと、歩くだけでも億劫な恐ろしい地帯になると思うので。
なので、ケーキとか鶏とかが食いたければここで!!(爆)という目論見も否めないのである。 2日連続だと、やっぱ飽きるっしょ?(爆笑) 義務と権利の両方をきちんとまっとうできる上、人とはずらし込んで御馳走が食える♪というのは 明らかに、未だアゴラフォビアの気が残っているあたくしにとっては、願ってもないタイミング。 同じようなメニューにも拘らず、24〜25日にかけて、法外な値段を吹っかける飲食店に 殺意を覚えた過去もあり、あたくしは日本人が故に、「もう、どうでもいいや」と 投げ出したくなるのが、このクリスマスなのである。
で、サンタを思い切り信じられなくなったのは、6歳。 気付くのが早すぎただけに、タチの悪い子供といえよう・・・・( ̄∇ ̄;) その10年後・・・・16だったか17だったかの時、クリスマスプレゼントとして 当時流行っていた、「クイックドライタオル」というのをサヨコからもらった。 モノがモノなだけに、結構笑えて、照準に狂いなし!!って感じだったので、 以後数年間、ボロ雑巾に見えるようになるまで、そのタオルを使い込んだ(笑)。 悟りが早かった子供としての、精一杯の愛情表現が 「ボロ雑巾化したクイックドライタオル」だったのである(爆)。
そう考えると、あたくしも結構な年齢まで、振り回されてたよなぁ。。。。 完全に断ち切ったのって、ここ数年だもんなぁ。 えぇ。自由業にクリスマスも年末年始もなく、寧ろそれ以外のことで非常に忙しかったりするんです。 義務を果たさないうちに権利に手を出すと、本当に痛い目に遭うので、 ここ数年・・・・もうどのくらいだろう?・・・・サヨコは日常的にケーキを焼くようになり あたくしはまず目に見えるものをやっつけて、そのケーキを相伴する・・・・という生活なので、 イヴェント≠ケーキの方程式が成り立ち、加えて、義務のイヴェントすら遂行するのがヤバめ。
ぷよ2は一方的にプレゼントをくれたりしてたけど、 さすがに今年からは、もうそういうのもないだろうな(* ̄m ̄) ププッ わが家の財布の全ては、あたくしが握ってますんで♪
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