あたくしは高校卒業後、この街を後にして上京した。 大学では色んな土地の人と出会って、友達にもなった。 北海道の子もいた。東北の子も。もちろん関東一円に住む人々も大勢いた。 京都・大阪をはじめとする関西の子たち、九州・四国出身の好いお国言葉を話す子たち。 果ては、もうコレって日本語ですか??みたいな言葉を話す、沖縄の子までいて (現・ガレッジセールのゴリがそうだった(爆)) あたくしの周りは、いつも色んな土地の色んな言葉が飛び交っていて、その中に、 独特のイントネーションである名古屋弁や岐阜弁を話す子たちがいると、同郷の好ではないが 異様に仲が良くなったり・・・・とか、そういうのもあった。
大学の中だけでなく、他の舞台や養成所でもやっぱり東京には、全国各地から 色々な人たちが集まってきていて、そういう人たちの故郷の話を聞くのが、あたくしは大好きだった。
必ずといっていいほど、そういう時には、話している人はとっても優しい顔になり、 きっと、今まで一緒に暮らしてきたであろう家族のことや、それまで同じ学び舎で一緒だった友人のこと、 故郷に馳せる思いは皆、ある種ノスタルジックで、悪い思い出すら笑い話に変えて、 懐かしく語る人たちの顔は、本当に見ていて飽きなかった。
今や、そんなあたくしも30歳。 東京にいた期間が異様に短く感じられる。 そして今回、結婚式を執り行うに当たり、この人を呼びたい・・・・来てもらいたい・・・・と思っても、 日本の真ん中、名古屋であっても、かなり気を使うことに、今更ながらに気づかされた。
東京から片道1時間半・・・・新幹線を使えばそんなに遠い距離ではないけれど、 それに伴う金額はやっぱり安くない。 況してや、もっと遠い距離となると、また更に声をかけにくい。 あたくしにはそういう友達が沢山いる・・・・。
そんな昨日。 山梨在住のゾンビトリオの1人、あずみさんからの2次会出席表明があったかと思いきや、 夕方には、今度は大阪在住のかの子からメールが・・・・。
「ユリちゃんから連絡があってさぁ、2次会があるっていうじゃない? 私も呼びなさいよっ!! っていうか、呼べ( ̄^ ̄)」
嗚呼・・・・神様。 あたくしは、何と殊勝な友に恵まれたことでしょうか(爆)。 かの子は養成所時代の友人で、2度、同じ舞台に立っている。 ユリ姐共々、個人的に繋がっている仲ではあるが、京都出身の彼女が 今、大阪にいるということは知っていたんだけど、腰だかを悪くして休職中・・・・で、今の状況を さっぱり把握していなかったあたくしは、突然のメールにそれこそ腰を抜かしたわけ。
「大歓迎だよ〜!! 東京時代の友達は招待しにくかったから、嬉しいよ♪ ユリ姐も来てくれるし、あたしは言うことなしだわ♪ ただ、お車代が出せないの。ゴメンね・・・・。」
「何、水臭いこと言ってんの?? いらん、いらん!! な〜んもいらん♪ ユリちゃんとも会えるし、夕雅のお祝いも出来るし、それが名古屋なら近いもんだよ〜♪」
披露宴の方に参加していただく、遠方のゲストの皆々様にもお車代は出せない状況で、 大変申し訳なく思ってたんだけど、それでも、大宮(近郊)、石川、松本という少々距離のある方々からも 出席の快諾を頂き、ぷよ2の昔馴染みにも1人、香川在住っていう人がいるのだけど、 その人からも、当たり前のように出席の通知が届いて、本当にホッとしていたところだったのだ。
加えて、2次会だけのために、自腹を切って、横浜、山梨、大阪・・・・等々様々な場所から あたくしの一番はっちゃけていた時代を知る人たちが集まってくれる。 コレは本当に嬉しい報せだ。
一所に投じた石が波紋を広げ、今回のような嬉しい報せに繋がった。 山梨のあずみさんには、東京から引き揚げて戻ってきたゾンビトリオの1人、 ナオさんが知らせてくれたらしい。
勿論、昔馴染みの友達も、地元に多くいるんだけど、あたくしは中学時代の友人と ほぼ連絡を取っていない。 だから、リエとトモくんにはどうしても来てもらいたくて、打診した結果、 トモくんのところにいたっては、夫婦で来てくれることになったから、嬉しさも倍増! 高校時代の野ザル仲間は今、急速に仕事の調整にかかってくれている。 普通に付き合いのあった仲間たちも、2次会の手配に力を貸してくれたり、 あれこれと立ち回っていてくれているので、更に感謝だ・・・・普通の友達、バンザイ(爆)。
いや、自分でも思ったんだけど、本当に濃くて偏りのある人間とばかりつきあってきたせいか、 世間たるものと突きあわせた時に、きちんと対処できる人種がいるのかどうか、心配だったんだけど ちゃんといたわ・・・・♪ 嗚呼、よかった(爆笑)。 自分も世間様との対応に、よく煩わしさや鬱陶しさを感じてしまい、我流で押し通すところがあるので、 友人にはまっとうな人間を揃えておきたいものなのだ(苦笑)。
さて、そんな昨日、子供を産んでスッキリしている、高校時代の同朋・あづみであるが、あの後、 早速、子供の名前を教えてきてくれた。 ・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「黎明」(れいめい)くんという名前にしたらしい。 一瞬、いつぞやの天皇の名前かと思ったが、それは思い違いで、大和朝廷があった頃に、 丁度、「黎明期」という時代があって、それで歴史の教科書か何かで見覚えがあったんだな、と 後で気付いたんだけど、メールで見た時は、そりゃ、インパクトのある名前だった(爆)。 つい、「将来、僧侶にでもするつもりなんだろうか・・・・?」と、素直な感想をもったあたくしであるが、 名前の字面を見た途端、初代天皇の名前ってこんなじゃなかったっけか?と、 とんでもない勘違い振りを発揮(爆)。初代天皇は、神武天皇です・・・・念のため。
で、だ。 メールにはこんなことが書き添えてあり、更にあたくしのコメントを奪うあづみ( ̄∇ ̄;)
え・・・・? それは「大和人」みたいな顔ってことなんだろうか・・・・? でも、それって褒め言葉なんだろうか・・・・? あたくしを硬直させた命名秘話は、遂に、返信メールを出す気力を奪っていったのであった(爆)。 ・・・・っつうか、あづみ、アンタは隅から隅まで面白い!! 体力が復活してたら、2次会に来てほしいよ、ホントに!!
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