「自らの心」・・・・と書いて、「息」。
あたくしは、呼吸をするのがあんまり上手じゃない子なんだけど、 自らの心が乱れたり、苦しいと悲鳴をあげたり、でもそれが 「息」に本当に直結しているということは、凄いと思う。
ここ数ヶ月、少しずつだけど、あたくしの「息」が整い始めてきたことは、 うちら夫婦にとっては奇跡的で、とても嬉しいことで、 結婚して良かったことといったら、このことが筆頭に上ってくるくらいなんだけど、 もしも・・・・もしもね。 あたくしの病状が、前よりもっと悪化してたりしたなら、あたくしらの仲も 半年ともたずにして離婚・・・・そういう結果にもなっていたと思うんだ。
確かにここ数日、あたくしはコンディションが良くなくて、過喚起を起こさずとも、 物凄いうつが続いていて、どうしようもなかったんだけど それでも、それを上手に回避させてくれる人に新たに恵まれて、 あたくしの「息」はそれほど乱れず、波形も綺麗に整っている。
「自らの心」と書いて「息」。自分の心の子と書いて「息子」。 ちょっと前のシリーズで、金八先生が口にした、小山内美江子の書いた言葉。 正直、すごいな・・・・と思った。 日本語の神秘だ。
漢字って、結構残酷なものもあるけれど、残酷の中の真実から生まれたものも多くある。 中国古来の文字・・・・と言われるかもしれないが、実は漢字の中には「国字」という 日本で生まれたものも多くあって、一番わかりやすいのは「畑」。 これは中国にはなく、日本で生まれた「国字」だ。 日本語って、追究すると本当に神秘的。 一生を費やしても、完璧に使いこなすまでに至るかどうかもわからない、語彙の豊富さには、 文芸人として頭が下がる。
沢山の選択肢と表現を与えられた、我々日本人は、 新鮮さや鮮烈さだけを求めるのではなく、じんわりと噛み締めて味わう、そういう言葉から 少し遠ざかっているんじゃないかなぁ・・・・。
実生活で、およそ40首の歌を用意すると決めたあたくしは、今、ノートにそれの倍くらいの歌を 書いては消し、詠んでは消し・・・・そんな作業の繰り返しです。
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