2004年07月08日(木)
味覚が麻痺して『愛のエプロン』


風邪のせいでか、味覚までやられちまいまして、
今ひとつ、自分の作る料理の味にさえ自信が持てなくなっているアサミンジャーです。どうも♪
そんな昨夜の、ぷよ2・バースデーディナーなんですが、
こんな状況で作ったもんだから、自分の料理が美味しくない( ̄∇ ̄;)
恐る恐る顔色を窺いながら、恐る恐る食べる・・・・。
みれば、ぷよ2「愛のエプロン SP」なんか見ながら、ゲラゲラ笑って、飯食ってるし( ̄∇ ̄;)


お・・・・お前・・・・( ̄― ̄メ)
こんな番組見ながら、よく食えるなぁっ?? まず、その味覚を疑うよっ??
あたくしなんか、こんな番組見てたら、自分の料理にすんごく自信があっても、
傍らにバケツがなきゃ、心配で仕方がなくなるわ。
とにかく、箸をお口に運ぶ時は、「杉本彩」のターンになってからにしてくれっっ!! 頼むっっ!!


なぁんてこと・・・・口に出して言えるはずもなく、あたくしは自分が作った
あんまり美味しくない、牛肉とチンゲン菜ともやしの中華風炒めを、地味に突っついていた。
ホント・・・・コレ、あんまり美味しくないや・・・・。
普段はもっとマシなものを作れるのになぁ・・・・よりによって誕生日にこんなもの出さなくってもいいのに。
あたくしって、何かこう、抜けてるよなぁ。
お味噌汁も残り物に具を足したものだから、何だか塩辛い気がするし、
昨日までは普通に食べられてた同じ味付けのサラダも、塩辛い気がする。
こだわりのお米で炊いたご飯の水加減だっていつもと一緒で、
しかも炊き立てで美味しくないわけがないのに・・・・まずい。


ダメだな、こりゃ・・・・。ぷよ2の箸の進みが悪いのもきっとそのせいだ。
あたくしは先んじて、さっさと皿を下げようとした。


「コレ、食べるからおいといてよ。」

「え・・・・でも、やっぱり失敗しちゃったみたいだし、あんまり美味しくないでしょ?」

「そりゃ、100点とまでは言えないけどさぁ、猶に80点クラスだよ♪
ま、味付けなんてのは、その日その日でちょこっとずつ違うってのが家庭料理ってもんだし。」


「でも、それ・・・・あんまり美味しくなかった。あたしは赤点以下だと思う(-。-) ぼそっ」

「それは夕雅先生の味覚がおかしいぞ!? 大丈夫♪大丈夫♪ 全部食べるから、置いといて。」

「う・・・・うん・・・・。」



こう見えてあたくしは、例えば「愛のエプロン」に出てくる、マイナス点獲得者なんかよりも、
ずっとマシなものを作る自信はあった。
杉本彩には及ばないかもしれないけれど、実家が飲食店をやっている因果で、
いい食材にも巡りあってきたし、それらをどうすれば美味しく食べられるかというのは、
母親も父親もそれぞれが見せてくれてきたから、ひとり暮らしでも自分の口に合う
最低限の料理は普通に作ることが出来ていた。


杉本彩を見ていてもらえばわかると思うが、自分の気に入った男をオトすには、やっぱり「飯」なのだ。
堂に入れば入るほど、コレほど力強い武器になるものはない。


その上で。意外とオトコというイキモノは、肉じゃがや味噌汁・・・・なんていうものよりも、
フンワリと仕上がったオムレツや、半熟度加減が絶妙な目玉焼き、
タレの具合がズバリの親子丼・・・・等々、卵料理に弱い。
で、だ。
卵料理というのは、大概、「作って♪」とせがめば、すぐに出来上がるもので、
オマケに、料理の出来不出来が顕著に表れやすいので誤魔化しが効かない。
オムレツに2時間もかける人なんかいないし、それこそ「5分」の勝負で、
オンナの真髄を見抜けることを、オトコも先天的にわかっているようなのだ。


さりげなく、短時間の勝負で、オンナもアピールをしなければならない。
そうなると、卵料理の腕を磨くのが一番手っ取り早い。
そんなわけで、あたくしはひとり暮らしをしている間、親にも悟られぬうちに、
どこに出しても恥ずかしくない綺麗なだし巻き卵や、プレーンオムレツ、
写真で記録しておきたいようなゆで卵(爆)に、これぞ究極のサニーサイドアップ!!等々
卵に関しては、ほぼ完璧になった。


そうやって、短時間勝負の料理を叩き込むうちに、煮込み料理や割り下の基本、
味噌汁の味噌の具合や、浅漬けの盛り合わせまで、だんだんに覚えていった。
まだまだ、嫁に行く予定なんかなかった頃、あたくしが一番ハマった家事は料理で、
多少部屋が汚かろうとも、つかんだオトコを逃さなかったのは、相手の家に上がりこんで、
文句を言わせないうちに、食事を作って出すなどの曲芸の賜物なのである(爆)。


そんなあたくしと結婚してくれちゃったぷよ2は、大概料理に関しては文句を言わない。
星の数ほどのオンナを相手にしてきた彼だけど(笑)、料理に関してのマメさでいうと、
あたくしはトップクラスに来るらしい(笑)。<今までどんな女と一緒にいたんだよ!?
ぷよ2パパ&ママは、自分の息子の結婚相手として、
「きちんとご飯の作れる人」というのを挙げていたらしいが、
そこはぷよ2が妙な太鼓判を押してくれたので、難なくランスルーした。


うちの両親は、謙遜と本気で「ホントに何も教えないまま嫁に出しますが・・・・」と、
お食事会の時にそう言ったんだけど、確かに、何も教えを請わないまま嫁に来てしまった
あたくしは、不肖の娘で、大したことのない・・・・いや、それ以下のオンナなんだけど(苦笑)、
東京でひとり暮らしをさせてもらっている間、男子禁制のはずであったあのアパートには
数々の男子が侵入し(爆)、そしてあたくしが鍛錬に鍛錬を重ねた「飯」を食らっていったので、
結婚しても飢え死にするようなことはない( ̄^ ̄)と、奇妙な自信だけはあったんだけど・・・・。

まさか、風邪をひいたくらいで味覚をおかしくしてしまって、「愛のエプロン」よろしく、
バケツがそばにないと・・・・なんて事態に陥るなんて、考えもしなかったことだった。


「でもさぁ・・・・坂下千里子が泣きそうになるのもわかるなぁ。
だって、食べたことのないものを作れって言われても無理じゃん。
彼女、『ラザニア』が何なのか、知らないんだよ。」


「そうだよなぁ・・・・見たこともない動物を絵に描けって言われてるのと一緒だよなぁ。」

「あたしはまだ幸せかもなぁ・・・・。親とかバイト先の人とかに恵まれて、
コレでも色々と食べてきてるから、それが何なのかっていうのくらいはわかるしさぁ。」


「料理ってのは味覚の差だけじゃないんだな。」

「うん・・・・単純に経験地の差だと思うよ。」



その証拠に、この番組で異彩を放っている杉本彩は、これまでの人生で、
多分、ありとあらゆる料理に接してきたのだろう。
「ラザニア」を作れと言われて、忠実に作ろうと努力したけれど、オーブンに入れる時間がなく、
それでも、それが「料理」として認められる一品になってテーブルに出てきたんだから、
それだけでも大したもんだと思う。
彼女は一所懸命「ラザニア」を作ろうとしたんだけど、時間が足らずに、
しかし出来上がったものは「ラビオリ」にはなっていたんだから、凄いもんだと思う。
たった45分という短い時間の中で、手の込んだ2品の料理を作るというのは、
主婦業を最低3年こなさないと、なかなかできる事ではない。
なので、磯野貴理子は結婚してから、着々と腕を上げているので、コレもまた凄いと思う。
あたくしはこの番組を連続視聴していたわけではないけれど、ぷよ2の話によると、
結婚前の貴理子は、決して実力派チームなんかじゃなくて、どっちかというと
杉田かおるのいる方の分類だったっていうんだから、オトコの有無でオンナの料理の腕っていうのは
本当に上達のスピードが違うってことが、コレで立証されたということになる。


ワインのテイスティングが出来るよりも、ある程度自分で食巡りをして、作ることもこなす女性の方が
何となく上品な気がしてきた。
やっぱ人生の機微たるや、食に始まって食に治まるのかもなぁ。
若いアイドルが、見るも無残なすんごい料理を作っている傍ら、
杉本彩や磯野貴理子がそれっぽい料理を作ったり、
あの歳になってもキャラなのか本当にそうなのか、面白い皿を出す杉田かおるを見ていると、
同じ人間のオンナなのに、どうしてこんなに差が出るのか、そっちの方が不思議。
人間、向き不向きはあると思うが、衣を絶っても、住を絶っても死なない代わり、
食を断てば必ず死ぬ・・・・そういう真実があるだけに、ちょっぴり複雑な気分になりながら、
この番組を見つつ、昨日の夕餉はあたくしにとっては、入籍後最悪の夕餉となったのでした。

↑今日は、どうしたものやら・・・・。

こういう時こそ、実家に頼ればいいんじゃないの? と思うかもしれないけれど、
あたくし、風邪の時の定番「おかゆ」がダメダメちゃんなのだ( ̄∇ ̄;)
「おかゆ」を食べるくらいなら、2時間くらいグッダグダに煮込んだうどんを食べます派。
風邪をひいたらひいたで、実家に寄生中から母親をそれとなく困らせていたダメ娘なのだ。

↑そろそろ胃がヤバイ。。。

そんなわけで、検査の結果を聞きに、今から病院いってきます。

あさみ


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