2004年01月28日(水)
鬼門


アサミンジャーにとっての鬼門は、あっちゃこっちゃにいくつかある。
ちょっと前は、電車やエレベーターがそうだったし、(今は克服できつつあるけど♪)
何せ人がウジャウジャいるようなところがそもそもダメ。
せっかく、劇場の「トチリ段・ドセンター」席を好意で取って頂いた時でも、
発作が怖くて、わざわざ通路側の席にしてもらってたくらいだ。


※「トチリ段」というのは、劇場の前から7、8、9列目のことで
 この列のドセンターというのは、演出家がゲネプロをやる時にデスクを構えるほど舞台全体がよく見え、
 役者の表情や明りの具合、音響や役者の声も平均して届く場所なので、観客席としては特S席。
 いろは・・・・の順に席順が振ってある劇場が昔は多かったところから、7、8、9列目をこう呼ぶようになった(らしい)。



買い物や遊びに行く時も、いつも平日の昼間を狙い、
他人様があくせくと働いたり勉強している傍らでしか、レジャー気分は味わえない。
皆が、せーので休む、G.W.盆暮れ正月、あとクリスマスなんかは、絶対に外に出たくない。
病院だって、大きなところは嫌いだし・・・・(病める人ばかりが集まってくるので磁場が狂いそうになる)
確定申告なんか、待つのが嫌で、昨年なんかとうとう「無職」と書いてランスルーするくらい。
(まぁ、申告するほど稼いでないんで、無職同然なんだけど( ̄∇ ̄;))


医者に「アゴラフォビア」なんていう、尤もらしい病名を賜ったが、
病状が頗る酷かった時は、自室から出るのも億劫で、食事とトイレの時にしかドアを開けない・・・・
そんな生活をしていたくらいだった。

それが、ここしばらくで改善されつつあり、「アゴラフォビア」も真性ではなくなってきた。
ここまでの症状が出ていたのに、高所恐怖症にはならず、それが唯一の救いだったりしたのだけど
それでもまだ、出かけると、前ほどではないがドド〜っと疲れが押し寄せてくる。


さて・・・・。
アゴラフォビア・アサミンジャーの鬼門として、常に上位争いをする場所がある。
それは「美容院」である。
女性の嗜みとして、1〜2ヶ月に1度くらいは美容院を訪れて、髪の色を変えてみたり、
少し毛先を整えてみたり、思い切ったイメージチェンジをしてみたり・・・・と、
女性にとっては決して嫌な場所ではないと思うのだが、あたくしはどうも美容院が苦手。
故、ロングヘアーを貫き通し、なるべく美容院に行く回数を減らしているほどなのだ。
数年前から、激増した白髪対策をしなければいけないのだけど、
とにかく、新規開拓する美容院ごとに手痛い目に遭わされ続けて、ヘトヘトになってしまう。


そもそも・・・・あたくしの髪はめちゃくちゃ厄介なのだ。
まず、太い。
逞しすぎるほどに太くて、髪の毛1本切るだけでも、見事に「プチン」という音がする。
そして、硬い。
どれだけ猫っ毛のストレートの人に憧れたものか・・・・。風にあおられると、毛先が顔面を直撃して
自分は愚か、周囲の人々のご迷惑になることも度々あるくらい・・・・。
加えて、多い。
これのせいで、美容院では追加料金を取られる。別に長くなくても、想像以上に多かったので、
「パーマ液が普通の2倍必要でした」「カラー剤が普通の2倍必要でした」なんていうのは当たり前。
当然、何か施すとなると、時間も他人様の2〜3倍かかるので、もう、苦痛で苦痛で・・・・。
オマケに少しクセっ毛なのだ。
となると、カラーの液の浸透が普通よりもまた更に時間がかかることとなり、
シャンプー後のドライにもまた時間を要することになる。
パッと見、ストレートに見えるんだけど、実は・・・・ということで、
終了予定時刻を美容師さんは提示してくれるんだけど、その予告時間に全ての行程が終了したことなど
一度だってない。


そんなわけで、あたくしが美容院を毛嫌いするのは、全部自分の毛髪によるものなのだけど、
髪が痩せて、ボリュームが少なくなってしまった同じ女性としては、
あたくしのような髪が羨ましい・・・・などと無責任なことを言う人もいる。


そんな中、古き良き時代(爆笑)の日本女性の髪はこんなふうだった・・・・今日初めて行った美容院の
美容師さんは、あたくしの髪を見てそんなことを言ってくれた。
最近は、パーマやカラーリングで髪の色素も中身も薄くなってきているのが現状の中、
こういう髪の毛はなかなかないですよ・・・・大事にしていってくださいね、と。

この美容院・・・・。
無駄なことは全て省く主義で、店舗もコンテナか何かのボックスタイプ。
カットする前のシャンプーはご自宅で済ませてから来てください・・・・ってな具合で、
ロットを使用するパーマは扱っておらず、縮毛矯正のみ。
カットの料金も異様なほどに良心的で、大人女性で1500円。
カラーだって、ロングは割増で余分に1000円取られるけれど、基本は3000円からと
今まで行った美容院の中では、あたくしにとって、頗る相性の良い所だった。
ずっとあたくしにかかりっきりだった美容師さんの愛想もすごく良くて、話題に事欠くこともなく
楽しく過ごせた。

以前、何度か行った美容院では、とにかくシャンプーの回数が多かったり、
担当の美容師があっちこっちを掛け持ちして、結局仕上げの時にしか姿を現さなかったり、
その割には、カラーで6000円以上、カットで3000円以上取るところばかり。
カットとパーマ、ちょっとしたカラーをしようと思うと、絶対に2万は覚悟、
縮毛矯正のコースとなると、3万は・・・・という世界だったのが、
本日のお会計5500円(+税)って・・・・。
しかも、いつも一旦店に入ると、半日仕事だったのが、たった2時間半で終了。
あたくし、これまで数ヶ月間、白髪でそりゃ物凄く悩まされて、
その悩みが新たな白髪を生み出してるんじゃないかと思うくらいだったのが、
こんなにもリーズナブルで、短時間で終わるんだったら、多少家から遠くても、
今度からここにしよっかなぁ〜( ̄¬ ̄*)♪なんて気分です(笑)。
だって、1回につき、ウン万円と取られてたのが、ここ半年・・・・いや、1年弱くらい美容院をおサボリして
それでも5000円ちょっとで済むのなら、もっとマメに通うことができるかも。
マメに通って、カラーもリタッチとかで済むのならもっと金額も安く、時間も短く済むし、
このままロングで行くのなら、美容院は絶対にあそこだな・・・・とか、密かに思ったよ。
そのくらい、今まであたくしが出会ってきた美容院は、過剰なサービスでのストレスが満載だったのだ。


美容師さんと色んな話をしていたのだが、最後の最後に仕上げが済んで、
彼女はこう言った。

↑マジであぁいうの、憧れるんですけど(笑)

不揃いだった毛先を、日本人形のようにまっすぐに切りそろえてもらい、
カラーも、いつもならオレンジとかブラウンを選ぶのだけど、芝居のことを考えて
真っ黒を選んだ。
今、逆に「黒髪」が密かなブームになっているので、このまましばらく維持してもいいかなぁって♪

それに、黒髪だとすごくいいことがある。

↑茶髪だとバランスが崩れるのだ。

まぁ、元々そういうのが合う顔をしているのだけど、以前黒髪だった時、丁度ベージュだとか
薄いブラウンだとか、パールピンクとかが流行っていたけど、全然似合わなくて、
あえて、似合う色を探していたら、たまたまドメスティックな色ばかりになってしまった
という過去がある(苦笑)。あの頃はまだ若かったので、顔がそれに追いついていかなかったけれど
もう、こっちもいい歳だ。
あの色を堂々とつけて、街を闊歩できる(笑)。
あとは、完璧に「アゴラフォビア」を克服するだけとなった(苦笑)。
その頃まで、そのテイストが生き残ってくれるといいな(爆)。

あさみ


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