医者と患者の間にはそれ相当の「守秘義務」みたいなものが介在し、精神科医とその患者なんて、そういうのがあるからこそ、全てを打ち明け、治療への道標を医者と患者の2人が協力し合ってするものである。うん・・・・フツーはね ┐( ̄∇ ̄)┌オホホ「お♪ 何だ? 今日はスッキリした顔をしているじゃないか。」「センセー。あたし、本書くことにした。」「何書くのさ?」「ここでのやりとり。」「何だとぉぉぉぉぉぉぉぉ????」おぉ・・・・久々に本気で焦っているオーアエを見る。実に愉快だ( ̄ー ̄)ニヤリッ「あ♪ 一瞬、ヤバいって思った?」「アナタはまだ治ってないんだ! そんなことは治ってからしなさい。」「いつ治るかなんてわかんないじゃないの。」「アナタは多重人格者じゃないんだ。ミリガンだって治療で解決してからメディアに出てきたろ?」「ふぅ〜ん・・・・センセーって、結構モラリスト。多重人格に関して書かれた書籍なんて、今時、山積みになってるわ。旬じゃないのよ!!」「あぁ、でも、私が多重人格ですって言っちゃえばいいのか。」「それ、本気で言ってる?? 今日の日記に書くよ、マジで( ̄^ ̄)」「勘弁してくれよぉ・・・・どうせ、私のことをメチャクチャに書いて、悪者扱いしてるんだろ??」「違うよ。センセーが言ってくれたことを、あたしなりに受け止めて、今の精神科の実態を明らかにしてやるのよ。」「うわぁ・・・・全部かよぉ。」「ちなみに、今のままだとセンセーの名前も伏字になってないんだけど、伏字にしてほしい?」「( ̄∇ ̄;)私の肖像権とかはどうなるんだ!」「そんなバカなことしないわ。写真なんか載せないもん。伏字にしちゃえば誰だかわかんないし♪」「とにかく、そういうコトは治してからにしなさい!!」「それじゃ遅いのよっ!! 旬な素材は旬なうちに出さないと、誰も見向きしてくれなくなるのよ!!じゃあ聞くけど、今まで、診察室の中での会話を患者の立場で忠実に再現した書籍なんてあった?誰もやってないことを求めるからこそ、今じゃないとダメなのよ!!他の誰かがやってからじゃ・・・・うぅん・・・・治ってからじゃ遅いのよ!!」思いっきり主張してきた。いや、今日はそのつもりで仕掛けるつもりだったのだ。あたくしが本当にアクションを起こそうとした時、いつも挑発し続けているこの男が一体どんな反応を見せるのか、本当のところを見てみたかったのだ。いつもいつも、あたくしに色々な事を挑発してきたオーアエだが、いざ本格始動したら、この慌てふためき様。何だよ・・・・結構つまんないオトコ。この前までのあの不良っぷりは一体どこへやったんだよ。大学病院で骨抜きにでもされたのか?それとも、「白い巨塔」ではないが、医局内の派閥とやらがそんなに怖いかよ。フンっ! ゲージツ家の目から見れば、どんな不良の医者だって結局は「所詮、タダの医者」だってことがこれで判明しちゃったじゃないの・・・・つまんねぇ。(-。-) ぼそっ「アナタねぇ・・・・ここでの会話は、私とあなただけの秘密じゃなかったっけ?」「秘密・・・・?」そういえば、昔、そんな約束を交わして、何でも話すようになった気がする。でも、オーアエがその「秘密」とやらに乗じて、いいかげんなことを言っているのだとしたら、これは明らかに糾弾すべきことではなかろうか?あたくし自身の秘密は、この日記でほぼ全て明らかになってしまっていて、秘密でも何でもなくなって、逆に、色々な人に見てもらうことで、自分も第三者的に冷静に状況を捉えることができていたりもした。今更、お医者の特権の「守秘義務」とやらを引き合いに出しても、あたくしは引かない。でも、思うんだ。オーアエのお陰で、どんなにか救われてきたか。いっつも神経を張り詰めさせているあたくしを、誰よりも和ませてくれていたのは、実は彼で、そんな彼に対し、あたくしはイライラしたり、憤りを感じたりもして、他への意欲へと変換していたんだ。究極、舞台に復帰することも叶い、実際に色々な事を執筆するに当たっても捗っていることは確か。だけど、いくら自分のことが書かれるといって、やっぱり言っていいことといけないことがあると思う。「ここはひとつ、少し薬で安定してもらって・・・・」「ちょっと!! 先生!!! そういうのを、世では『暴力』っていうのよ!」「暴力って・・・・( ̄∇ ̄;) じょ、冗談だよ(苦笑)」「今日の日記にそっくり書いてやる・・・・(-。-) ぼそっ」ハイ、書きました。スッキリしました。この部分も、編纂で織り込んでみたいな・・・・と密かな希望を抱いております。本当は、あんなに反対されるとは思っていなくて、クリニックから帰ってきて、すぐにこの日記を書く気にすらなれなかったんだ。でも、本の原稿は必ず書く。もう、決めた。約束を破ってもそれ以上の信頼関係を、あたくしは望みたいのだ。↑嗚呼・・・・組織力、大学病院「今度、もっとゆっくり時間をとるからね。」「いきなり、優しいじゃん♪」「そんなことわない!」「大丈夫♪ 悪くは書かないから♪」あたくしの悪魔のような微笑は、いずれ快方へと導くことだろう。この診察中に、携帯に旧友から連絡が入っていた。かけ直してみると、2日間だけアルバイトとして受付嬢をやってくれないか?との依頼であった。やりたいのは山々・・・・すぐにでも飛びつきたいような美味しい話・・・・。だけどあたくしは断らざるを得なかった。今週の、木・金曜・・・・両方でないとダメらしいのだが、木曜はどうしても空けられない。ぷよ2のためだ。それに、この週から、稽古が土・日に増えるのだ。木・金・土・日と連続でいきなり外に借り出されることに対し、あたくしよりもサヨコが心配している。他人様に迷惑のかかるようなことはしないように、細心の注意は払っているつもりだが、いきなり週の活動時間が4倍になると、明らかにどこかに歪みが生じるであろう。それでもあたくしは、一応、反発してみた。「そんなこと言ったって、やってみなきゃ何もわかんないじゃない?」「ミュージカルだけでも心配やのに、たった2日とはいえ大丈夫って保証のない身体で仕事を引き受けたら、先様にも迷惑でしょ?それに、今週から土・日に稽古が増えるんでしょ??慣れてからならまだしも、土・日のリズムもつかめてないうちに、仕事を引き受けるなんて・・・・。」何も言えなくなってしまった。結局、「何もするな」というのが、一番つらいというのが身に沁みる・・・・。旧友にも悪いことをしてしまった。せっかく頼って、電話をしてきてくれたというのに。だけど、あたくしの星回りは明らかに好転しているのかもしれない。色々な話が飛び込んでくるようになった。それを全部、こなしてこその星回りだと思うんだけど、まだ辛抱しなきゃいけないんだろうか?ここは、東京じゃない。あたくしの勝手知ったる、生まれ育った田舎町だ。人ごみだってそんなにない。避けようと思えば避けられる。↑あぁ、もう、涙出そう(泣)世の30小前の人間なんて、皆、働いてて当然だと思うだけに、余計に悲しいよ。