2003年11月05日(水)
不良ゲージツ家にあるまじき、超現実的なこと/そしてまた天命を知る


・・・・すみませんね。

つまるところ、ですわ・・・・( ̄∇ ̄;)


めちゃくちゃ考えてるんです。実は。
ご愛顧頂いているママさんたちには、ちょっと申し訳ないけれど、色紙の代金をもうちょこっとだけ
上げさせて頂こうかな・・・・とか、
一攫千金を狙うべく、何かデカいことでもやろうかな・・・・とか、
一度は挫折したけれど、本格的にデイ・トレードの勉強をして、外貨預金に手を出してみるか・・・・とか
かなり本格的に考えているのである。


しかし・・・・考えるだけである。
如何せん、元本のないあたくしにとって、デイ・トレーダーへの道は遥か遠く、
一応、父親宛に何度も何度も外貨預金のお誘いみたいなものは電話でかかってきているけれど、
いかにも胡散臭いものが多い。
あたくしだって、今後、どんな風に人生が急展開するかわからないから、
小銭でもいいから、とにかく外に出ずに稼ぐ方法を模索しているのである。


横着と言う勿れ・・・・。
働きたくても、職場に秘密を多く持ち込みすぎる可能性が大きいあたくしは、
そのストレスでやられてしまうこと、確実なのだ。
親は親で、家でぐぅたらしているあたくしのことを疎んじている反面、
求人広告に目を通していると、必要以上に心配する。
じゃあ、あたくしはどうすればいいわけ????


日永一日、歌を詠むことに興じ、それで月に何百円の稼ぎがあるというのだ?


想像もつかない額の借金が我が家にあることも知っているけれど、それを補填する術を
あたくしもよくわからない。
父親はゲッソリするほど必死に働いているし、母親は山積みになっている借金にため息をついている。


一番最初にデイ・トレードの案を持ち出したのはサヨコであったが、
彼女が出せる金額では、ゼロが1個足らなかったのだ。
その現実を知った瞬間、急に彼女のことが可哀想に思えて、あたくしはその現実を彼女に報せないまま、
「難しそうだから」という単純な理由でその場を誤魔化した。
知らないというのは幸福なことである。


今、そういう現実があるというのを知りながら、あたくしはそれでもまだ何か方法があるんじゃないかと、
ネットで色々と調べ物をしていた。
父親は、目の前で起きている『現実』しか信じない。
母親は、仮想現実というのがどうも理解できないらしい。
そんな2人は、『ローン』という言葉が大嫌い。
元・大手生命保険会社の内勤をしていたサヨコは、物事にふっかかる『金利』を悉く嫌う。
そして、それは山賊も同じで、車を買うときも、あたくしの学費も、
あの人たちはローンを一切組まずに、どこからかとにかく集めてきて、即金で支払ってきた人たちだ。


現在。
その繰り回しができないくらいに、日銭生活が続いていて、
やっと、世の中の『不況』の現実を目の当たりにしているのだ。


3件目の店を建てるのに、あたくしはその予算を見て目が飛び出る思いだった。
今の状況で、何年働いて、山賊は完済を果たすのか、想像できなかったのである。
それでもオープンに踏み切った3軒目。
あたくしは、開いた口が塞がらなかった。ハッキリ言って、呆れた。
もう、あたくしが使えるお金は我が家に無いということをひしひしと感じた。


とはいえ、大学在学中の4年間に、ざっと1200万円の金をせびって出させているので、
何も言えない立場ではあるのだが・・・・( ̄∇ ̄;)
要するに、今までが恵まれすぎていたのだ。
働き者の親たちに感謝せねばならない。
その親たちを楽させようとか、そういう仕組みで世の中は回っていない。
今後もし、自分たちに子供が生まれた時、同じように・・・・とまではいかなくとも
同等の施しをしてやることができるくらいの経済力と、それに伴う知識が必要であるということに
やっと、気付いたのである。

無論、働き者の親たちにも感謝の意を込めて、何かしてやれることはないか? と
考えもするが、当面はそっちではなく、『自立』への道筋を自分でちゃんと立てなければならない。


実務的な知識を身につけて、再び、「クイズ$ミリオネア」の予選に参加するか!? とか
CR機の傾向と対策を徹底的に調査し尽くして、あぶく銭を手に入れ、それを元本にするか!? とか
あたくしの頭に浮かぶことというと危なっかしいことばかりであるが、
限られた道しか残っていないので、仕方がない。
あたくし自身の借金は、利息がつかないところに肩代わりをしてもらっているので、
今後増えていくことはないけれど、それだって、放置したまま返さないわけにもいかない。
こっちの金額は、まだあたくしが週に稼ぎあげた最高金額を下回るので、
目が回りそう・・・・というほどではないが、身動きが取れない分、苦しいに違いはない。


そんなこんなで、とりあえず資料をかき集めてみることにした。

↑今、オーストラリアが熱いらしい。

加えて、一口1,000円から始められるらしい。サヨコの予算はまだあるだろうか?
この銀行は、最近、注目を浴びていて、他の銀行にはない、様々なプランを捻出している。
それでも純利があるらしく、業績はここ数年、他の金融会社に比べてググッと伸びているのも事実。


しかし、こういうのは生活に余裕がある人がやることなのだ、本当は。
死活問題・・・・というほどのものではないが、当面の生活費を確保して、まだ余っているお金がある
そういう状態の人がやるべきことなのだ。
要するに、メリットもでかいが、デメリットの方もきちんと理解しておかなければならない。
少し、勉強してみるか・・・・。
どうせ、毎日毎日PCの前にいるだけのあたくしだし、
そうじゃなかったら、詩作や執筆に勤しんでいるだけのことだし、
どうせなら、金になることやりたいし・・・・。

ここまで横着が過ぎると、そのうち天誅が下るんじゃないかと恐れている。
しかし、将来設計のことを考えると、やはり蓄えというのはどうしても必要で、
それが一銭もないあたくしとしては、何かをプールしないと1円にもなりゃしない。

↑久々にログインして、このイタさ( ̄∇ ̄;)

もっと研究しておくべきであった。
今後、このようなことがないように、各金融会社のプランをとりあえず研究し尽くして、
今ある金をなるべく有利に振り分けておこう。
ただがむしゃらに働いても、純利が知れているこの世の中。
もう、あと、自分で何とかできるのは、詐欺師一歩手前の処世術くらいかもしれない。
要するに、頭を使わないと、潰されていく。
動いた分だけ金が貰えるという時代は終わったのだ。
動かず、細々と、とにかく機を待つ。
この時代、『頭を使う』というのは、つまるところ、そういうことなのかもしれない・・・・。



お気を悪くなさった方、ごめんなさい・・・・。
別に横着で横柄に捉えているわけじゃなく、あたくしも真剣に考えていて。
ラクして生きよう、とかそういうのじゃなくて、自分でも目いっぱい手を伸ばしているつもりで・・・・。
一所懸命に働いている人を怒らせてしまったら、本当にごめんなさい。





【追記】
コレを書いているそばから、電話が鳴った。
出てみると、SOHOの斡旋会社みたいなところからだった。
SOHOにはかなり興味がある上、弟からも嘗ては仕事を回してもらっていたし、
今日の日記に書いたとおり、あたくしには自由になるお金が一切ない。
そんなわけで、テレアポの姉ちゃんの話を一通り聞いて、資料もFAXで送ってもらう。


何でなんでしょうね。


どうして、SOHOの会社って、ほとんどが教材の売込みみたいなことをするんだろう?
在京時代にも、同じような手口で、50〜60万ほど巻き上げられそうになったが、
今回の会社もその手口に似ている。
で、仕事の案件単価も安い。
弟から回ってきていた案件は、かなり良心的だった。
そのかわり、「創造性」であるとか「個性」であるとかを計られるものが多かったけれど、
やっぱり、いくら習ったりサポートが入るからといって、人間、得手不得手みたいなものは存在する。
案件の中から、あたくしの得意そうなものを選んで持ってきてくれていた弟には感謝しているが、
今度の会社は、オールラウンダーを望んでいるようで、その代償として、
色々な教材であるとか、サポート人員の人件費を負担せねばならない。
・・・・コレでは話にならない。
無論、「仕事」なんだから、努力であるとか向上心であるとかは必要だけれど、
イラレやフォトショ、HP作成ソフト、ワード、エクセルと向こうの提供するソフトは手元にあるし、
その代金に加え、サポートその他が全部で49万というのはやっぱり高い。
そんな投資をするなら、独学でもいいから勉強して、デイ・トレーダーになった方がマシだし
努力だって向上心だって惜しまない。


結局、相手を問い詰めると、怪しげな信販を組まされることが判明したので、
丁重にお断りした。
SOHOに関しても、そんな我侭言っていては、何の仕事も出来ないぞ・・・・そんなことはわかっている。


だけど・・・・だけどね・・・・。


近くで電話のやりとりを聞いていたサヨコも、あたくしが断りを入れたことを特に咎めなかった。
初期投資、50万というのは、やっぱり「仕事」とは言えない・・・・多分、それが彼女の言い分だろう。


夕食を食べながら、こんな話をした。


「・・・・別に、お勤めしたくないわけじゃないんだけど、どうも自分で想像つかないんだ。
OLとかパートとか、そういう仕事をしている自分がね。
できないことはないと思うんだ。だけど、想像できないんだ・・・・。」


「まぁねぇ・・・・。お勤めはお勤めで楽しいもんやよ。達成感とかそういうのもあるしね。」

「でも、それはバブル絶頂の時期の話でしょ?
今は、ただボンヤリしていたら本当に給料泥棒呼ばわりされて、すぐリストラよ。」


「(笑)確かにね。あの頃は、ボーナスもどんどん上がっていって、
結局100万くらい貰ってた時期もあったしなぁ。『え? こんなに貰っていいの??』みたいな・・・・」


「でしょ?」

「あんたには結局、色紙や小説を書いたりするのが向いてるんやと思うよ。
そういう創作活動が、一番あっとるんやと思う。
お金にならんでも、そういうことをやっとれば、いつか何かに繋がるんじゃないの?」



あたくしは、この言葉に涙が出そうになった。
今、我が家が食うや食わずの生活だということはわかっている。
それでも、そういうお金にならないことを「向いているから」という理由だけで認めてくれる
サヨコが、やけに余裕があるように見えて、ありがたかった。

小説を書き続けていられるのも、リハビリ代わりにとミュージカルに挑戦させてくれたのも、
皆、サヨコのおかげ。
お金になんかならないのに、書かせてくれる。演じさせてくれる。
食わせてくれるし、家から追い出すようなこともしない。


今、メールチェックをしたら、すごく嬉しい報告が届いていた。
ジャスミンパズルを完成させてお送りした、和子さんからだった。

以降、転載。


夕雅さん、、、

す、すごい、、、すごすぎる、、、
感動のあまり、色紙を前に身動きすらできませんでしたよ!
さきほど届いたのです、ジャスミンちゃんの色紙が。
実桜の色紙をいただいた時ももちろん、今回もかなり感動しています。
ただならぬ気配を察してか、固まっている母親のことを
実桜もしばらくじっと見つめて見守ってくれていました・・・・。

もう、もう、ほんとに言葉にできませんですわ、素晴らしい。
お手紙がまた、、、、くーっ。
「真実」と「自由」、ほんとに素敵な名前ですよね。
ほとんどノーアイデアで依頼してしまったのに、
ここまで深く詠みこんでいただいて・・・・さすが、アイデアの湧き出る質量が、もう一般人とは全然違う。
まさに、こういうことを「才能」というのですね。

お手紙に書かれてた通り、「世を見ゆる」というフレーズもジャスミンちゃんにどんぴしゃりではまってます!



救われた。
正直、かなり救われた。
サヨコに励まされた直後に、こういうふうに色紙の反響があると、
あたくしは稼げなくても、天命の許で、必死に行き続けることが「道」なのかもしれない、と。
嬉しい、感動した、幸せな顔がメールからも伝わってきた。

↑ありがとう、本当に・・・・

お金のないのは辛いけれど、それでも食わせてくれる人がいる。
あたくしの存在を認めてくれる人がいる。
愛してくれる人がいる。
「不良ゲージツ家」を返上しようと思ったけれど、しばらく、このままでいよう。
また、誰かが素敵な言葉をくれるかもしれないから。

あさみ


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