2003年04月17日(木)
葉桜に乗ってやってきた「ピーチ姫」


ぷよ2に頼んでおいた。
4月20日は上京するため、ちゃんとお祝いできないんだけど、実は
山賊サヨコの記念すべき30回目の結婚記念日なのだ。


30回目ということは、「真珠婚式」。
ついこの間、「銀婚式」だった気がするんだが・・・・月日の経つのは本当に早い。
ぷよ2はあんなナリをしているけれど、お花屋さんでのお花選びがとっても大好きで、
ヒゲ面・スキンヘッドでも、平気で花屋を訪れるちょっと奇特な人(爆)。
彼に頼んでおけば、きちんとした花を選んできてくれる。


いつも、切花ではなく鉢植えの可愛らしいのを選んできてくれる。
今回、彼がプレゼントとして持ってきてくれた花は、紫陽花を品種改良して、
がくの部分がちょっと大きめでピンク色した可愛い花だった。
学名は聞いた本人も忘れてしまったらしいが、通称は「ピーチ姫」というらしい。
その愛称にピッタリの、ピンク色で、優しい感じの紫陽花だった。


実は。
我が家には、昔、庭の片隅に薄紫色の紫陽花の群生があったのだけど、
電柱を移動させる工事の時に、その群生を潰さねばならず、
一部は裏庭に移したらしいのだけど、土が合わなかったのかすぐに枯れきってしまった。
小学校の時。梅雨時になると、いつも祖母がその花を切って、学校に行く時に持たせてくれた。
花を持って学校に行くと、その日だけヒロインになれる。
家に庭があって、そこでちゃんと園芸をしている家族がいると、学校でも鼻が高い。
秋になれば菊を、冬になれば南天、こんなふうに何かを持たせてくれた。


現在、我が家の庭は、ほんの少しの金木犀と昔の名残の杜若(菖蒲か?)、笹が少々。
あと、冬にならないと咲かないのだけど山茶花が少し。
母親が趣味で、いくつかの鉢植えの世話をしているけれど、
祖母が生きていた頃の比ではなくなってしまった。
何台か車を停められるように、砂利だったところと、芝生だったところを
コンクリートのたたきにしてしまったので、南天と鈴蘭が根こそぎ犠牲になった。
祖母が育てていたはずの、躑躅(つつじ)の植木や盆栽は、いつしかだんだん数を減らし、
あたくしが幼い頃からの現役で残っているのは、もう、ない。
裏庭には柿の木まであったのだけど、車の数が増えると共に、我が家の木々や花々は
どんどん犠牲になっていった。


鉢植えの「ピーチ姫」はとにかく大きくて、持ち込まれた時点で
大輪の花を3つも咲かせていた。
ホント、お姫様みたい・・・・。


母は喜んでいた。紫陽花が欲しかったんだと、しかも紫色のではなくて、
ピンク色のが欲しかったんだと言って、喜んでくれた。


いつもの道を出かけたのだけど、ついこの間まで薄桃色の別世界をなしていた、大河の堤防の桜並木は
すっかり葉桜になっていて、ほんのり赤い部分があったものの、
いきいきと緑色の葉を茂らせて、全く別の世界を醸し出していた。


嗚呼。何て綺麗なんだろう。
「ピーチ姫」が、我が家の土に馴染んで、やがて群生になってくれることを願った。


帰り道・・・・。
思わず、雄叫びを挙げて変身したくなるような、見事な満月を見た。
嗚呼。何て綺麗なんだろう。

↑遠回りして帰りたくなるような・・・・

ロザ・ムーナを見に、ヨーロッパに行きたいな。
イタリアの古城を見上げると、その視線の先に、
血の様な色をした大きな満月が見えることがあるんだって・・・・。
嗚呼、きっとそれが狂気の月とかいうヤツ・・・・?
発狂したくなるような赤い月を無償に見たくなった、葉桜の夜。
「ピーチ姫」でいっぱいになった庭に赤い光線が降りてくる春の夜を想像した。



紫陽花は土のかほりを色に変え自分ですよと主張するのだ



アサミンジャーシリーズで、みそひともじをサボっていたので、ちょっとだけ復活♪

あさみ


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あなたの毎日にずぅむいん・・・・

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