何でも「プチ」を付ければ許されてしまうような、こんな御時世があたくしは嫌い(笑)。 付けられる言葉はとりあえず、あんまり誉められた事ではないこと。「プチ家出」とか。 きちんと「家出」しろよ!!と言いたくなってしまう。
これが、「不倫」の場合は如何に解釈されるのか。 ちゃんと「不倫」を貫けよ!!と言われるのだろうか?(爆) そもそも、何を以って「プチ」なのか、その線引きが面白いんだけど。
今日、むか〜〜〜〜しの「プチ不倫」相手から電話がかかってきた。 仕事の出張で、あたくしの地元の近くまで来たから、何となく電話してきてくれたらしい。 とはいえ、何があるかというと、特に何もない(笑)。 ただ、あたくしもその彼も、その当時、お互いにお互いのことがとても好きで、 だけど、彼には既に妻子がいて、事実上、「求めること」自体が自動的に「不倫」になってしまうという 何となく、「不倫」をしている人たちが使う言い訳の常套句 「好きになった人に、たまたま奥さんがいただけ。」 という状況に「なってしまった」というような関係だった。 会えなくなってしまっても、特に寂しいとは思わなかったけれど、 ただ一緒にいる時は、とにかく無性に愛せた人ではあった。
今となっては、ただの良いお友達ではあるけれど、今日の電話で彼はこんなことを言っていた。
「あれは、本当に夢のようなファンタジックな世界だったな・・・・。」
うん。そう。そうなんだよ。 悪いことだとわかっていて、あたくしは彼のことを独占したい気持ちなんか微塵もなくて、 だから、彼の家庭をぶち壊すようなことは絶対にしたくなくて、 どんなに仲の良い友達にも、そういう彼を自分が求めていることを明かせないでいた。 彼を独占したくない・・・・という表現は「いい子ちゃんぶってる」と解釈されても仕方ないけれど、 別の女性と共有してでも一緒にいたかった・・・・と表現すれば、彼のことが好きだったというのを きちんとわかってもらえるだろうか。
あたくしにとっても、何ともいえないいい時間だった。 悪いことをしているんだなぁ・・・・と頭ではわかっているんだけど、 気持ちだけはちゃんと通じているから、とても心地好くて、嬉しかった。
彼が単身赴任時代に、一度だけ家に泊まりにいったことがあるのだけど、 この時、丁度、彼の奥さんが臨月、しかも予定日間近で、 あたくしはたまらずに彼に訊いたことがある。
「ねぇ・・・・生まれたって連絡入ったら、やっぱり行っちゃうよね・・・・?」
「あぁ。行くよ。」
「・・・・そうだよね。」
「恨む?」
「どうして? あたしがあなたを恨むのは違うでしょ。」
「叱られるかと思った。」
「そうね。生まれたって連絡入っても行こうとしない男なら、叱ってたかも。」
そんなことを言いながらも、今日だけはお腹にとどまっていて・・・・と 彼の初めての子供に対してそんなことを願ってしまった。 あたくしが彼の元から帰って、丁度2日後、彼は本当にお父さんになって、 愛娘を自慢しまくっていた。 でも、そんな彼が愛しいと思えた。 あたくしが彼の子供を産むことなど、絶対に有り得ないことを前提に、それでも彼が愛しかった。 あたくしが彼の子供を産む時、その陰で、涙を流す人が必ず存在する。 そんなのを踏み台にしてまで、自分は幸せになんかなりたくなかった。
彼は電話で、こう言った。
「今日の夜、空けてくれ。」
「ダメだよ。あたし今、風邪ひいてるから、そういうのを持ち帰らせるのはよろしくないのら( ̄^ ̄)」
「そうか・・・・そうだよな。」
「木曜のお出かけも、この風邪完治させるためにキャンセルにしたんだから。」
「おぅ、そうか。大事にしなきゃダメだな。」
「木曜に会う筈だった人に、ぶっ殺されるわ(笑)」
「そういうことになるな(爆)」
「泊まる場所、決まったの?」
「あぁ。明日の夜は、お客と食事になっちまったから。会うなら今日かなって。 でも、風邪ならしかたねぇよなぁ。きちんと治せよ。大事にな。 今度の仕事でまたこっちに来ることになりそうなんだ。2ヶ月に1回くらいの割りで。」
「あ、そうなん?」
「だから、予定さえあえば、いつでも会えるよな。」
「そうね。」
会ったところで、別段、何が起きるというわけでもない。 いうなら、昔馴染みに近い。 たとえ、男と女の関係になった過去があったとて、あたくしはその後を「友情」という形に変えて 付き合い続けている友人が何人もいる。
そういう過去があった人と、再会してお茶を飲む・・・・ここらへんが「プチ不倫」かな と、あたくしは思ってますが、横着でしょうか?(爆)
刷り上って届いたら、真っ先に届けてやろうと思います┐( ̄∇ ̄)┌オホホ
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