| 2003年02月11日(火)
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ノスタルジア�� 〜昨日の敵は今日の友〜 |
リエと話して、わからなかったことが徐々に明るみに出だした。 小・中学校時代、あたくしが第三者の目から見て、如何なる位置にいて、 如何なる行動をとっていたか、そして、如何なる評価を受けていたか・・・・ 今となっちゃどうでもいいことだが、この先々、治療においてのヒントにはなりそうだ。
彼女はあたくしのことを常に過大評価しているフシがないわけではなかったが、 あたくしがいじめの渦中に巻き込まれている時、 彼女は、正に「攻撃側」にいたので、その頃のことを彼女の口から告げられるのは 彼女の負担になるんじゃないかなぁ・・・・と思いつつも、 いっつもリエは真摯で正直、加えて潔い。 自分の非は、非として必ず認め、謝罪も辞さない。 そういう潔さは、あたくしにとっては憧れでもあり、そういう親友がいることが自慢でもある。
彼女は、事の全てを冷静に見極め、15歳の若さで「自分」というものを確立させていた。 それに比べて、風見鶏のようなクラスメイトの女子たち。 そして、率先してあたくしを攻撃してきた張本人は、本当に子供だと思った。
風見鶏軍団の中に、ひとりだけ、リエと同じように「自分」を確立させていた子がいる。 彼女は、ひょっとしたらリエの上をいく「大人」の一面を持っていたかもしれない。 早くそれに気付くべきだった。 あたくしは当時、精神的に疲れきっていたので、そんな簡単な真実さえ見抜けずに 自分を守ることだけで精一杯で、彼女の優しさを瞬間的に見抜くことが出来なかった。 情けない。 クラスメイトの女子たちを決して信用していなかったあたくしは、 正月に彼女から届いた年賀状の本当の意味さえも、疑心暗鬼から疑ってかかり 返事も出さずに新学期を迎えていたのである。 あれが本当の彼女の気持ちだったかもしれないのに、あたくしは 自分が弱っているのをいいことに、彼女に対して自分の考えを打ち明けることを 一切しないままでいた。
いじめの話に戻ろう。 いじめの形態は、一刻ずつ変化する。 あれだけ率先してあたくしを攻撃していたヤツが、 今度は攻撃される側になってしまったのである。 無論、あたくしが嗾けたわけではなく、風見鶏軍団の御機嫌をそいつが損ねたのが そもそもの原因と思われる。 いじめには3つの立場があるのは、ご存知かと思う。
�,い犬瓩訖祐� �△い犬瓩蕕譴訖祐� ��いじめられているのを傍観する人間
あたくしは、煮えたぎる恨みを腹の底に抱えつつも、この� 銑�のどれにも属さない、 「ひとり」を選んだ。 どのグループにも属さず、自分の考えだけで動くことを選んだ。 話したい人がいる時は、相手が男だろうが女だろうが、サシで話すことにし、 バカバカしいいじめには、参加の表明すらしなかった。 あたくしが腹の底では、今ターゲットになっているヤツを殺したいほど憎んでいると 皆が知っているにもかかわらず、 傍観すらしない位置にいるのを決め込んだことで、 今正にいじめられている彼女には、大打撃を与えるに違いないと知って わざとそのような位置を選んだのだ。 風見鶏軍団の一員として、寄せられた波に乗っていけば もっと楽に動けたかもしれないが、あえてそれもしなかった。 もし、そっちの道を選んでいたら、再び自分がいじめられる可能性が高いことを ずっと以前に悟ってしまったからだ。
案の定、いじめられていた彼女は形勢を立て直し、再びあたくしを波状攻撃すべく 風見鶏軍団を率いて、頑張ってあたくしの更なる孤立化を図ろうとしたが、 その時には、あたくしにも色々と考えがあって、 何をされようとも、特に堪えるようなことはなかった。 何せ、リエという強い味方がいてくれたし、 そもそも、いじめの発端だった「男がらみ」の整理整頓もカタが付く頃だったからだ。 「男がらみ」をネタに、彼女らはあたくしを追い込んで再三再四攻撃してきたが クラスの「男」数人があたくしの味方に付いたので、堪えるわけがなかった(笑)。 言いたいことを言いたいだけ言わせておいた。 あたくしは見た目の形勢上、周囲を数人に取り囲まれて、正に劣勢としかいえないような 状態に追い込まれても、何でかわからないが、この時には奇妙な自信があった。
翌日。あたくしの立場を知るトモくんにこの事を報告すると、労ってくれた上、 案の定、爆笑で以って笑い飛ばしてくれた。 そもそも「妬み」からくるいじめだったので、その「妬み」そのものが表層化することによって いじめている本人が、「道化」以外の何者でもなくなってしまったのだ。 あたくしが誰と個人的に話そうと、それはあたくしの勝手だし、 その相手が、男だろうと女だろうと知ったことではない。 あたくしのことを誰かが好いてくれるのも、憎んでくれるのも勝手だ。 そういう、シンプルな考えの下で、あたくしたちは動いていたので、 何をされようとも、全然平気になった。
そう。
明らかに、いじめている本人よりも、 攻撃を食らっているあたくしに重きをおいてくれる人間がいることで、 あたくしは救われていたのだ。
つまり。
いじめていたブサイク女よりも、あたくしの方が「いいオンナ」だというのが コレで確実に証明されてしまったのだ(爆)。 今更攻撃をやめても、この事実は後年、ずっと残る(爆笑)。
あたくしは、腹の中で笑い続けていた。可笑しくて可笑しくてたまらなかった。 あたくしは、特に勉強が好きじゃなかったので、自分の意志で進学先をいきなり変え あたくしのことを優等生だと思い込んでいた周囲の度肝を抜いたのだけど、 それすらも痛快だった。 学区内トップの進学校へ進んでいく、しょうもないオンナよりも、 あたくしの方が「いいオンナ」だという事実に変わりはなく、 学校のステイタスよりも、個人のステイタスに重きを置くべきだという自覚も芽生えてきていたので、 知能指数や偏差値の数値だけでは決められない、「生き方上手」や「生き方美人」が どこに生息するのかというのを見つけることに生き甲斐を見出した。
リエと話しているうちに、その後、あたくしをいじめていた彼女がどうなったか という話題にもなったが、あんまり興味がなかったし、 結局、あたくしが中身がぎっしり詰まった青春時代を送ってこられたことの 「証」の方がずっと面白くて、心地好くて、 彼女の存在自体、どうでもよくなってしまった。
存在自体がどうでもよくなるというのは、凄まじい報復だと思う。 別件であたくしのことを物凄く攻撃するオンナがいたが、 それも「妬み」発祥で、今更、彼女の存在も本当にどうでもいい(爆)。 高校進学の際にあたくしを見返したという優越感が彼女の中に残っているだろうが、 実際、大学進学の際に、あたくしはその彼女を更に見返している。 この期に及んでは、オンナとして「いいオトコ」を捕まえられるかどうかという 才覚にかかってもきているが、あたくしは既に色々と研鑽を積んで、 コンパとかそういうのに参加しなくても、適当にいいオトコに恵まれてもきたので 今更、そういうのもどうでもいい。 結婚しないでいるこの状態も、特に不自由でもなく心地いいし、 恋人以外に、よき男友達にも恵まれてもいるので、 オトコ旱(ひでり)というわけでもないのは、誰が見ても一目瞭然。 あたくしが「オトコ」に対して特に焦っていないのは、 この現状が、全て物語っていてくれるというわけ。
モテたいがために何かしたかというと、そうでもない。 そういうの、苦手だから、逆に何もしてこなかった。 色々と努力しているオンナたちを尻目に、あたくしは中立を守った。 今だって、仕事を熱心にしているわけでもないし、それを理由に結婚をしないというのでもない。 タメになる資格も持っていないし、それを取ろうと努力をするタマでもない。
ただ、いつ何時もあたくしを認めてくれるのは、 いつもあたくしの話をすごく真面目に聞いてくれる人たちばかりだ。 そして、その人たちの話もあたくしは真面目に聞くようにしている。 信頼が生まれる。 友情が生まれる。 それ以上の感情が生まれる。
多分、あたくしが真摯であればあるほど、周囲の人間もそれに応えてくれるのだろう。 そして、その一連の流れは何に於いても代えがたい宝物なのかもしれない。
二十歳を過ぎた頃から、彼女は格段に美人になり、 その「美人」というのは、見た目も然ることながら、中身がとにかく 美しくなり、それが外側へと滲み出してきているような変貌の仕方なのである。 彼女を見ていると、あたくしは自分にもある種の希望が持てる気がして、 この、公開されている日記にさえ、こんなにも傲慢なことが書けてしまうのである。
自分を肯定することが、彼女をも肯定する。 それを証明したくて・・・・。
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