昨日の出来事。
ぷよ2の頭を刈ってやり、その後、我が家で一緒に夕食を食べ、
あたくしの自室で色んな話をしていた。
超がつくほど真面目な話や、腹が捩れて、それこそこの前のウタゲの
「消息キンが痛ぇ〜〜!!(爆)」みたいな話まで、色々。
昔話もかなり飛び出した。
頃は如月。
後ひと月もすれば、卒業式シーズンである。
卒業式・・・・丁度1年前くらいに、この日記にも書いたのだけれど、
あたくしには「卒業式」に関する良い思い出が1つもない。
多感なはずの中学・高校の卒業式でも、あたくしにとっては
「寂寞」よりも「安堵」、「卒業できる嬉しさ」よりも「極端な悲しみ」・・・・
なぁんでか、そんな真逆システムの作用で、ちっとも良い思い出がない。
話題が、「制服」のことなった時に、丁度、頃合も頃合だったので
卒業式の時、どんなだったか? みたいな話になった。
奇しくも、あたくしの自室にいたので、あたくしは押入れを漁ってみると、
予想通り、高校時代の「改造制服」が出てきた(笑)。
ぷよ2はそれを見るなり、「うわっ!! 短っ!!」と叫んだ。
昨今の、改造制服といえば、女子はスカートの丈を詰めて、長めのソックスを穿く・・・・
なんていうのが主流だけど、うちらの時代は違った。
丈を詰めるのは、セーラー服の方で、
スカートは普通の子でも平気で、丈78とかいうのを穿いていた。
本来、うちの母校の校則だと、確か、膝下5〜10cmというのが標準丈だった気がする。
ぷよ2は今度はスカートを見て、「うわっ!! 長っっ!!」と言った。
あたくしも、丈78だった( ̄∇ ̄;)
本当は、82というのが欲しかったんだけど、一緒に買いにいったサナエが
試着したあたくしの姿を見て、正に絶句し、
「日野ぉ・・・・悪いこと言わないから、78にしとき・・・・。」
と、止められたのだ。
怖かったらしい(爆)。
今はいてみると、何てことのない長さだが、当時はまだ身長が今よりも2〜3cm低かったはずだ。
ギリギリってトコよね(爆)。
ロンタイ・ベイベーみたく、プリーツを縫うことも考えたが、
それこそ前代未聞の大改造になってしまうし、第一、校則で襞数まで決められていて、
それに逆らうように、襞数を勝手に増やした改造制服を着ている子がほとんどだったので、
そこまでの暴挙には出なかった。
因みに、校則の襞数は25〜28。これを無視して、多数の子が襞数32というのをチョイスした(笑)。
これにもちゃんと理由があって、襞が細ければ細いほど、スリムに見えるという
目の錯覚を制服にまで取り入れていたのだ。
中・高共に公立の共学だったけど、制服はセーラー服。(別デザインだけど)
中学は以前話した通りの、「洗脳教育発達校」だったので、あたくしなんかは
制服の改造なんかにとても手が回る余裕などなく、しかもこの頃から
身長も伸びたり体格も良くなっていったので、2代目のセーラー服が必要にもなってきた。
余計に改造なんかはしていられなかったので、スカーフの結び方を研究したり
(結び目から最低何センチ出ていなければならない・・・・とかいう規則まであった)
わざとスカーフの質を変えてみたり、せいぜい中学時代にできたのはそんな程度だ。
しかし、高校に入ってからは、気合が違った(爆)。
1年も半ばを過ぎる前に、既に改造は開始された。
まず、セーラー服の丈をギリギリまで詰める。
ギリギリ・・・・とはどのラインを指すかというと、
直立不動のときに、スカートのウェストラインが見えるか否かのギリギリ。
あたくしは、念入りにアイロンをかけ、5cmほど詰めた。(纏り縫い)
今見ると、「これはコスプレ用制服なのかっ!?」という形なのだが
あの当時は、アレが普通だった。
次に手をつけるのは袖口。
「長すぎるよねぇ、こんなの。」と、勝手に半分に折って、
これも縫い付けてしまった。
夏服はカッターシャツだったのだけど、ほぼ無視。
市内に唯一、今も燦然と営業している、変形制服専門店に行き、
わざと男子用のシャツを買ってきて、それを女子が着るというのは、常識中の常識。
因みに、衣替えの時期に「移行期」というのがあって、その時期にしか着ない
本当に無意味な「ベスト」もあったのだけど、
よその高校はほとんどがブレザーなので、重ね着してもみっともなくはないが
セーラー服にベストって、そもそも、次元が違うじゃん??
ってことで、移行期のベストに関しては、先生も徹底した指導ができずじまいで
本当に勝手な改造が各自なされていた(笑)。
ブレザー高校のベストは、ハッキリ言ってどこも大したデザインではなかったのに、
うちの高校だけ、ダブルで1つ留め。後ろには何の用もなさないがベルトラインもついていた。
「このベルトラインのおかげで、ウェストが細く見えるのだ♪」
と、各代の先輩たちが言っていたのはその所為か。
移行期に反発することなく、わざわざベストを引っ張り出してきては
ちゃんと着ていたのは( ̄∇ ̄;)
で、このベストも丈を詰められ、ダーツの位置まで変えられ(爆)
ウェストを更に細く見せるべく、ベルトラインにも改造したり・・・・なんていうのも
ホントにご愛嬌の範疇。
何だかわからないけど、制服・・・・とは名ばかりで、
結構皆、好き勝手な格好をしてた気がする。
家庭科の授業は大嫌いなクセして、こういうところになると本領を発揮する女子生徒たち。
これはもう、本能の領域だ。
さて、前置きはこのくらいにして、本題に入ろうと思う。
卒業式に好きな人の第2ボタンをもらう・・・・というのは、全国的に広まった
女子限定幻想的記念行事の一つであるが、
今、一番身近にいる異性ぷよ2が、この第2ボタンを巡って、
中学の卒業式の時に、かなり面白おかしい、イタイ目に遭っていることが、昨日付けで判明した。
彼の高校は男子校で、彼の年度から制服がブレザー(&ポロシャツ)という、
あんまりイケてない制服に変わってしまったため、
他校の女子が、きゃあきゃあ言いながらボタンを奪いに来る・・・・なんてことは
出身校を聞いた時点で「・・・・絶対にねぇな。」と確信めいたものを感じたのだけど
そういえば、中学の頃は学ランだったわよねぇ・・・・?と、あたくしが彼に話を振ったのである。
「なぁなぁ、中学の卒業式の時に、第2ボタンってどうしたん?」
「俺はこう見えても結構人気あったでなぁ( ̄ー ̄)ニヤリッ
学ランのボタンって、いくつやったっけか?」
「普通は5つやと思うけど??」
「4つなくなったね♪ ( ̄^ ̄)」
「へぇ〜〜〜〜!! 意外〜〜〜〜!!
でさ、第2ボタンは誰にあげたん?? ●●ちゃん? △△ちゃん?」
「あいつらは今でこそよく話に出るけど、
当時はそんなに仲がいいわけやなかったし、ましてや恋愛対象とかじゃなかったし・・・・」
「ふぅん。で、誰にあげたんよ?」
「それがさ・・・・」
彼の話によると、小・中と一緒に過ごした中で、彼を慕う下級生たちは
皆、学童に通っていた子達ばかりで、代々、上の者が下の者の面倒を見るという
風習が功を奏して、彼のボタンも見事4つ「ください♪」と現れる
正に、妹のように可愛がっていた女の子たちの手に渡ったらしい。
彼は、きっと自分にも「第2ボタンをください♪」と恥らいながら告げてくれる
乙女がいるはずだと信じていたらしい・・・・ゞ(_△_ )ゞ ヒクッヒクッ
しかし、いくら待っても待ち人来たらず・・・・(爆笑)
そんなこんなで、下校時刻になり、彼はなんと・・・・
第2ボタンのみが残った
学ランを着て帰宅・・・・
あたくしは、文字通り七転八倒しながら笑い転げた。
絵的にかなり可笑しくないか??コレは(爆爆爆)・・・・
だって、4人も「ください♪」って現れたのに、
どうして、第2だけ残るのか不思議な顛末じゃん?????
「ヒィヒィ・・・・それ、面白すぎる・・・・。」
「だってさぁ、来るヤツは皆、『ボタンください』としか
言わないんだもん。適当に配ってったら、こうなった( ̄∇ ̄;)」
「ぎゃははははははは _(__)/彡☆ばんばん!
適当なところで、第2渡しとけばよかったのに・・・・。」
「うん、そうなんだけどさぁ・・・・
やっぱり第2だしねぇ・・・・。」
「さてはあんた・・・・
『自分のところにちょいカワイ目の子が来たら、その子にあげちゃえ!』
とか、思ってたんでしょ????」
「( ̄□ ̄;)!!(絶句&図星)」
「ぎゃははははははは _(__)/彡☆ばんばん!
来なかったんなら意味ねぇじゃん!!!(爆笑)」
「いや、この話には続きがあってさぁ。
実は下校途中で帰る方向が一緒のヤツと、最後に2人きりになった時、
ヤツの学ラン見たら、第2だけないんだな。」
「卒業式の学ランとしては、一番美しい姿だわな。」
「うん・・・・そうなんだけど。
俺は一人っ子で、あいつはまだ弟がいて、今度その学ランを弟が着るんだよ。」
「皆まで言うな・・・・消息キンが痛い(爆笑)」
「実家では、『全勝』ってことになっているから、
そこんとこ、よろしく。」
「ばぁ〜かっ♪ このあたくしに話した時点で、
次にお母さんに会った時のネタになるのは確実じゃんよ。
しかし、マヌケた姿よね・・・・。第2ボタン『だけ』が残った制服って。
(* ̄m ̄) ププッ」
「そんなに可笑しいか!!??」
「(--)(__) うん。可笑しい( ̄^ ̄)」
「だって、4つは見事にもらわれてったんだぞ!!」
「中途半端にイタいよ、絵的に・・・・(* ̄m ̄) ププッ」
「笑うなぁ〜〜〜〜っっ!!!」
皆様、とりあえずご想像してみてください。
例えばですよ。
5つともボタンが揃った学ランと(4つボタン短ランの人は4つね♪)
第2ボタンだけが惨めに残っている学ランと、
果たしてどっちが見栄えするか・・・・・(笑)
あたくしはですよ、まがいなりにも5つ全部揃っていた方が
学ランとしては美しいし、その人に隠されたポリシーみたいなものも垣間見えたりするから
絶対に前者の方が、見栄えがすると思っている。
紛いなりにも学ランフェチのあたくしに言わせて頂くならば、
卒業式終了後の有り得る学ランの姿を、理想順に並べるとこうなります。
特Aランク・・・・第2ボタンのみ無い。もしくは学ランそのものを奪われる。<男子後輩に
Aランク・・・・ボタン5つ全部揃っている。もしくはボタン5つ全部無い。
A´ランク・・・・第2ボタンの他に、ちらほらとどっかのボタンもない。
Bランク・・・・胸の綴じボタンはおろか、袖ボタンまで引きちぎられている。<女子に
Cランク・・・・ボタンはあるのに、名札とか校章とかボタン以外のものがなくなっている。
サムい圏外・・・・第2ボタン「だけ」残っている。
このランキングは、学ランとして相応しい姿を表しているもので、
決して、持ち主の個性やどれだけ人気があったか・・・・などという
下世話な物を考慮した物ではございません。あしからず。
なので、Aランク〜Cランクの並びにちょとした異存がある方も
多数いらっしゃるとは思いますけど、特Aと、サムい圏外にはご納得頂けたのではないかと
自負はしております(爆)。<学ランフェチとして┐( ̄∇ ̄)┌オホホ
で、あんまりいないかと思われる、注目のサムい圏外にあたるのがぷよ2なのである( ̄∇ ̄;)
彼は弟がいるとかいう同朋に残った第2ボタンを渡して、
コレで全部水に流してくれと体裁を整えたが、
こんな輝かしいバカ記録があろうとは、2年半もつきあってきて初めて知らされた新事実♪
ネタにしないわけがない(笑)。
まぁ、当時、既に公然と交際している人たちの中には、
男性自ら第2ボタンをはずして、もらいに来る前に渡しにいく・・・・なんてことも
小耳に挟んだりしますが、それは大体、A´ランクくらいかと思われます。
美醜に関わらず、気持ちこもってるんで。
そして、こんな話をしている時にふと疑問に思ったのが、
女子生徒は好きな男子生徒や憧れの男子先輩に、第2ボタンをもらいにいく
という風習があるのに、その逆パターンってあんまり聞かないなぁということ。
制服についていうならば、渡せるパーツが女子には少ないからか?とも思ったが、
共学の学校でそのような風習があるのをあたくしはあんまり聞いたことがない。
もし、『うちは共学だったけれど、卒業式の女子の姿はこうだった!』
とかいう珍しい風習を見た方、聞いた方、体験した方・・・・
お知らせください♪ 小説のネタに差し込みます♪
女子高では卒業式の後に、先輩が脱いだブレザーを奪い合う・・・・などという
風習を持っているところも少なからずあるそうだ。
「●●先輩のブレザーです。欲しい人!?」
というところから始まって、挙手で宣言。ジャンケンで次の持ち主が決まる。
ちなみに、その卒業していく先輩も、前の人から受け継いでいる物だったりするので、
制服自体はボロボロ(笑)。
それでも、女子高には女子高の面白い不文律があるらしく、
「この先輩はカッコ良かったから♪」
「この制服を着てた先輩たちは皆、●●大学へ合格したんだから♪」
「生徒(自治)会長の着ていた制服なら私も欲しい!!」
エトセトラエトセトラ・・・・何だか聞いていると、やっぱ女子高には行かなくて正解だった
と自分の選択に誤りがなかったことに気付かされる(笑)。
ぷよ2が「もう帰らねば」と、トイレに行っている隙に
早速、この史上最強級に面白いネタをサヨコに報告(爆)。
爆笑をかっている中、彼は戻ってきて、再度撃沈させられるという、
何とも気まずい思いをして、彼は帰路に着いたのでありました。
そして、あたくしはサヨコに聞いた。
「なぁ、リョウヘイちゃんの時って、どうやった?」
「さぁ・・・・忘れた ┐( ̄∇ ̄)┌オホホ」
「( ̄∇ ̄;)」
親に卒業後の姿を忘れられる息子の影の薄さに同情しつつも、
学生時代に限っては、明らかにあたくしの方がインパクトを残してきたのだと
ややこしくも面白い事実だけが我が家に蔓延する。
ちなみにうちの弟は、商業高校の情報処理科に進んだのだが・・・・
なので、高校時代の彼の学ランは、無傷で戻ってきた物と推測される(爆)。
コレはコレで結構イタいが、中学時代のぷよ2に比べれば
足元にも及ばないな・・・・と、ぷよ2が帰った後からも、笑いが込み上げてきて、
ひとり、布団の中で思い出し笑いでは済まされないような「爆笑」をしていたのでした。