早速、た●●様から、これまたご本人の日記の中で反響があり、
あたくしは、その現実が凄く嬉しかった。
普通、見も知らない人から、ダメだしチックなアドバイスなんか聞いてられない・・・・
っつうのが当たり前なんですけれど、この人、めちゃくちゃに・・・・海のように
心が広いっていうか、素直な人なんだなぁ、と感慨深くなりました。
あたくしなんかきっと、同じようなことをされたら、
鬼のような目つきになって(爆)
「貴様、そんなことは稽古初日から状況を見て、
稽古場で吐きやがれ!! b( ̄´_` ̄)」
と、このようなことを、絶対に絶叫しますね(苦笑)。
H塾4期生、知ってますね(爆)。
あたくしが照明のYさんや、音響さんに上記のようにブチ切れしたのを・・・・(爆笑)。
彼らは基本的に、稽古場にはいない人だったので、
あたくしにしてみれば、演技に関してはノータッチな人々。
プランだって、もっと早くに出しやがれ!!(-_-X)
オペだって、貴様、何度キッカケ間違えば気が済むんじゃぃ!!(-_-X)<音響
そんなあたくしを、別室、および喫煙室で見かけた人々は、
まさか1人や2人じゃあるまい・・・・┐( ̄∇ ̄)┌オホホ
・・・・・。はい。
稽古を初日から共にする仲間からならともかく、赤の他人からのダメ出しは
基本的に御法度です・・・・。
やった後に反省するなら、やる前に気付けよな・・・・<自分
その御法度を破ったことに、日記を書いた後で気付いて、
「やっちゃいました・・・・( ̄∇ ̄;)」
みたいな感じだったんですけれど、た●●様のホント海のように広い心のおかげで
あたくしは、変に沈み込まずに救われました。
オーアエはあたくしのことを、きっぱりと
「誰よりも不幸だ。安心したまえ。」 などと、
失礼極まりないことをのたまったが、さっきのように
見知らぬ誰かに静かに救われる・・・・なんていう『粋な幸せ』にだって恵まれてるもんね。
そりゃ昨日は、薬の飲み間違え(本当は2時間遅く飲むはずだったのを早く飲みすぎた)
で、夕方に撃沈して、その後何にもできなかったけれど、
別に、ダンスに行けなかったからといって、何だか後ろめたいような気もしないし、
「行けなかったら、行けなかった時さ♪」みたいに、
異様なポジティブ・シンキングなのである。
もともと、オンナばっかの集団行動に向いてないから、
レッスンに通うこと自体は楽しくて良いんだけど、いざレッスン室に入ると、
そこに渦巻くオンナの妙みたいなのが、どうしても自分の身体の中に溶け込んでこなくて、
ある意味では苦痛でもあって。
男女比半々、多くても女性率7割程度のところでないと、どうも・・・・ね。(爆)
踊るのは楽しいけれど、「女社会の奇妙な不文律」みたいなものは嫌い。
っつうか、精神的にダメ。
芝居をやっている時は、男女比に関わらず、飛んでくる怒声も要求される演技も容赦がないし、
キャピキャピ女の子をしているやつが自然にいなくなっていくので
オンナだらけでも、カタギの社会とは全く異質だから、安心できたのかもな。
勝手な言い訳だけど、これもまた真実。
どうして、楽屋に自ら大量のお菓子を持ち込むんでしょう?<オンナ
どうして、1人で行動することに意味を見出せないのでしょう?<オンナ
どうして、仲間以外の人を排他する傾向にあるのでしょう?<オンナ
カタギのオンナはわからないことだらけだ(爆)。
さて。カタギ社会の話はどうも湿り気がちなので、
この間のウタゲでも話題になった、「貧乏自慢」の話でもしましょう。
若いうちに芝居にのめりこんでしまうと、何でか知らないけど、必ず貧乏になります(笑)。
OMDCのメンバーでも、例に漏れず、食生活で凄く追い込まれたヤツがいます。
言わずもがな、しまです。
彼女は、三食キャベツで過ごした時期がある、と吐きました(爆)。
しかも、そのキャベツは近所の畑から盗んできた物だとも・・・・。
おいおい・・・・( ̄∇ ̄;) ホンマ、食うためだったら何でもするんやな。
「火垂るの墓」みたいじゃんかよ(爆)と言っては笑っていた。
一日に使えるお金は160円とも・・・・。
まぁ、大学4年間の毎日がそうだったわけではなく、諸事情で収入が激減した場合に
このような事態が起こるもので、あたくしらもそれを聞いて、
「お前はウサギか!?」
などというツッコミもまぁ、ご愛嬌の範疇。
大学に持って行く昼食も、キャベツをコンソメ味にいためたりした物を
タッパーに入れて持参し、それを貪り食っていたらしい(面白すぎな食生活)。
実はあたくしも、結構なところにまで追い込まれた時期があり、しまのことを
笑っていられなかったりする。
とある芝居の追い込み時期。バイトも休まねばならず、愈々、財布の中身も
空に近い状態に追い込まれた。
定期があったので、交通費だけは確保されていたが、その他の生活環境は
まるで保障なし。
でも、食わなきゃ死ぬな・・・・っつうか、芯はってる舞台なのに、
死んで穴空けたら、一生の不覚じゃん!?・・・・ってことで、
とにかく、いかに食いつなぐかを勘考した結果、
米さえあれば、1週間は絶対に大丈夫なはずだ・・・・というわけのわからない結論が出た。
あたくしは、3食が外食になるのを危惧して、朝一膳のご飯を食べたら、
昼用におにぎりを拵え、そして、夜用にはタッパーにぎっしりと米を詰めて
稽古に通っていた。帰りがいつも深夜になるので、
3食外食という恐ろしい状況になりつつあった頃のことだ。
夜の食事休憩の時、あたくしが白米のみをがつがつ食っていると、
同朋のミホが寄ってきた。
「夕雅、あんた、何食ってんの?」
「米。」
「おかずは?」
「昨日までは、オリジンのひじきがあったけど、もう金が限界。
今日からは白米のみでいくわ。」
「何、あんた!! オリジンのひじきすら買えんのかっ!?」
「米食ってりゃ、とりあえず本番までは持つわよ。」
「あたし、自分も相当な貧乏やと思うてたけど、
あんたみたいに逼迫してへんわ(笑)」
「あんたは眠らんでも稼動できるから、バイトも入れれるけど、
あたしゃ、睡眠とらんことには動けんからバイトも入れれんのよ。」
「なるほどねぇ。でもこれで痩せたら、一石二鳥やな♪
何せ、今度の役は『大女優』の役やし♪」
「やかましいわっ!!」
「んでも、それじゃあんまりにも惨めなご飯や。
あたしは肉の欠片もやれんけど、これで勘弁してくれや。」
「うぅ・・・・ミホぉぉぉ〜〜(涙)」
そういって、彼女はあたくしの白米の上に、正に食い終わりかけの生姜焼き弁当の汁を
惜しげもなくかけてくれたのでした(爆)。
久々に味のついたご飯を食って、凄く幸せな反面、
どうしてこんな惨めな気分になるのか、凄く複雑ではあったものの、
貧乏人同士の傷のなめあいといったら、所詮はこの程度のもので、
これ以上のものを要求したり、授与したりするのは、明らかに相手に対して失礼なので
ここらあたりが妥当だったと今でも思っている(爆笑)。
ちなみに、あたくしの頼みの綱であったオリジン弁当のひじきは、100g150円。
100g以下しか買わないことを前提に、店に入るものの、
それすらもできなくなっていた時代が、平成になってもあったのだ(笑)。
さて、そんなあたくしにも決定的な悲劇が舞い降りる。
多分、本番当日までは大丈夫だろうと踏んでいた米が、底をつき始めたのである( ̄□ ̄;)!!
ヤバイぞぉ・・・・。
これは、果てしなくヤバイ・・・・。
あたくしは、本当に困った時・本当にヤヴァい時に救済を求める相手が1人だけいた。
それが、当時、同じ沿線上に住んでいたおじょ〜である。
彼女の実家は兼業農家で、米は勿論、野菜やら何やらが定期的に送られて来るのだけれど
如何せん、当時の彼女といったら、自炊はおろか家に帰ることも許されないほどに忙しく
そのほとんどを腐らせているみたいなもんだ・・・・という始末。
「何かあったら、迷わず電話してくんのよ!」
という、彼女の言葉を真に受けて、あたくしは彼女に縋る思いで電話をした。
「もしもし・・・・おじょ〜〜〜〜(涙)」
「うぉい♪ どしたん? もうすぐ本番やろ?
調子でも崩した??」
「・・・・こ、米がないの。ちょうだい(涙)」
「ぎゃははははははは _(__)/彡☆ばんばん!
何よぉ、そのくらいのことで!! 今、家におるんでしょ?
今から持ってったげるから、待ってな♪
あ、そうだ。かぶ、あるんだけど欲しい?」
「もらえる物なら、みかんの皮でも!!」
「( ̄∇ ̄;)と、とりあえず、向かうわ。15分くらいで着くと思う。」
ピッタリ15分後、彼女は原チャリで、あたくしに米とかぶを届けてくれた。
米は3kg強あり、かぶは猶に10玉くらい・・・・しかも葉っぱ付であった。
あたくしは涙ながらに礼を言い、お茶らしいお茶も用意できず、
おじょ〜は「明日も早いからごめんね♪」とだけ言い残し、
さっさと帰っていった。
その後のあたくしは、翌日のための米を研ぎ、
かぶは丸ごと全部刻んで、家にある一番大きいなべに移し、
塩とだし用の昆布と、鷹の爪が余っていることを思い出したものだから
そいつも一緒にぶち込んで、ひと混ぜし、
落し蓋も石もないこの状況で、
皿と、もうゴミに出すしかなかった2ℓ用のペットボトル(2本)にもう1度水を入れ、
それを重石として使って、全部、漬物にしてやった(爆)。
翌日から、一品だけ増えたあたくしの食事に、ミホは感心した。
と、このような話をしまのキャベツ話のときに便乗して言ったら、しまに、
「先輩の方が貧乏臭いですよぉ。一緒にしないでください( ̄^ ̄)」
と言われた(爆)。
いや、あたくしが思うに、三食キャベツ経験者に言われるべき科白ではない。
しかも、そのキャベツは盗品(爆)。
まぁ、どっちもどっちだから、笑い話になるんだけど♪
物理的・状況的にはかなり逼迫して、ハタから見れば「不幸」なのかもしれないけれど、
あたくしは、当時、凄く幸せだった。
ミホがかけてくれた、生姜焼きの汁。
おじょ〜が駆けつけて持ってきてくれた米。
そして、本番当日に、あたくし宛に届いた、立派すぎるほどの花束の数々。
花は食えんな・・・・(-。-) ぼそっ とかいう滅相もないことは微塵も思わなかった。
凄く幸せだった。
ありがたかった。
今でも思う。
そういうことがあったから、今の自分も「幸せ」なんだと。
「不幸自慢」はゲーム。
でも「幸せ自慢」は、周りの人たちへの感謝。
ゲームが楽しいときも、そりゃあるけれど、
忘れてはならない恩が、あたくしを更に幸せにしてくれるような気がして
だから「幸せ自慢」は、やめられないのだ。