2002年03月29日(金)
頷くところあり、唸るところあり・・・・金八の「最終回」もツメが甘いと思うのはあたくしだけなの・・・・?





 金八先生を愛してやまない・・・・というか、小山内美江子という作家を愛してやまない
 あたくしですが、ここのところ、ドラマの最終回という最終回に裏切られっぱなし。
 あれだけかぶりついて見ていた「ロングラブレター」にも手痛くやられたし
 その勢いもあってか、先週は上記のような日記を書き記した。
 他人様の批評を引用までして、「金八」をヨイショした。


 で、昨日の日記に「卒業式」と銘打って、早速、感想を書こうとしたんだけど
 何せ、分量が多くなる勢いだったので、
 本日に回すことにした。
 そして、ビデオに撮ってあった「金八」をもう1回見て、
 本当にこの番組の最終回は感動に値するかどうかというのを確かめるべく、
 冷静に視聴した。・・・・好きだからこそ、ね(笑)。


 なので、「金八」という作品をあれほどヨイショしたにも拘わらず、
 今回は、ちょいとばかし冷静に論点をハッキリさせながら話を進めたいと思います。


 【� ′殳�だらけの卒業証書授与】
 前作、今は教育長になってしまった和田校長(長谷川哲夫)は、
 一人一人にとっても優しく声をかけていた。
 前々作、校長が急病でぶっ倒れたので、急遽、憎々しい石川教頭(李麗仙)が
 極々単調に、事務的な渡し方をしていた。
 と、いうことはだ。今回の千田校長(木場勝己)の出方がとっても気になる。
 ので、3年B組に限り、どのような渡し方をしているのか検証してみた。
生徒名証書授与に至るまで校長の反応
ミホ学級委員をやっていると歴代必ず「御苦労様」と言われるようだ○(言葉あり)
繭子成績・素行、共に良く、この時の返事もハッキリしていた○
儀ひったくり歴やボヤ騒ぎで、問題児扱いされていたからか?×(言葉なし)
直美元々真面目で大人しい。害がないと見なされたか?○
美由紀小林先生への想いで想像妊娠までしてしまった騒ぎが災いしてか・・・・×
陽子学年で1人だけ開栄高校に合格したからか?◎
カッシー???(彼は何か悪いことでもしたか)×
ミッチー多分、普段の生活態度をこっそり覗き見でもされいたんだろう。×
美紀???(彼女は何か悪いことでもしたか) あぁ、私立推薦すっぽかしたっけ。×
コボ学級委員だから。○
主任成績優秀。多分、校長の中では期待の星なのだろう。◎
あかね成績・素行・返事、共に問題のない優等生だったから。○
江里子そこそこ問題もなく、そこそこの高校への進学が決まっていた。○
シンバ素行は江里子と変わらないのに壇上に上がる際のガッツポーズが災いしたか・・・・(爆)×
スガッチ「教室での騒ぎの元」と校長もわかっていたんだろうか(爆)×
直何せ2度3度ぶつかってますからね・・・・校長とは。△
和寿直に対する校長の態度にむかついて、証書をひったくった為。×
政則校長は何か言いたげだったが、彼が何も言わせず先制攻撃に撃って出た(笑)△
信太まず現れた母親の所為で校長は呆れた。それまでの素行も悪かったから。×
ハセケン男子生徒の中では良識的で優等生だったんだよな・・・・。○
奈美素行もお返事もよろしい。○
かあさん素行もお返事もよろしい上、校長に向かって深々と頭を下げてお礼まで・・・・。◎
雪絵雪絵ちゃんの無礼者っぷりに、校長、呆れる。×
奈津美可もなく不可もなくだと、こうなるのね。この子、可愛いのに。×
平八郎やっぱり彼は個性が強すぎて、いくらそれが正義感でも校長にとってはウザいのでしょう。×
香織意味不明(笑)○
弘城いつものニッコリ笑顔で壇上へ。校長、呆れる。△
チュウ階段の昇降共にコケたのは、多分彼が初めてだろう。×
てっちゃんチュウのコケが相当おかしかったんだろう。終始笑いづめ。校長も呆れていた。×
ケントミ校長が呆れ果てて、彼の個性など度外視で言葉もなかった(爆)×


 これを見ても分かるように、明らかに今回の校長は単純で、
 成績、素行、その他できっぱりと生徒の質を計るという個性に満ち充ちている。
 言うならば、視聴者にとって、とってもわかりやすいキャラだということになる。
 この校長を見ていると、自分が高校3年のときに新しく赴任してきた
 面倒な校長のことを思い出す。
 ホントに、こういう感じのヤツだったから、当時はホントにムカついた(笑)。



 【�◆|�に何を言われようが我を通す、脅威の千田校長】
 まず式典において、校長の祝辞というのはお決まりのところだが、
 この校長、本当に凄いのは、祝辞なのに生徒を個人攻撃するところだ。
 いいんだろうか、21世紀なのにこんな管理職がいて(爆)。
 おまけに、文部科学省から「ゆとり教育」と称し、新年度からは完全週休2日、
 教科書も大々的に見直されるこのご時世に「学力重視だ!!」と叫ぶ
 彼の姿はある意味で凛々しい(爆)。<しかも祝辞で。
 ブーイングが飛ぼうと、何されようと、彼は頑なだ。絶対に揺るがない。
 もうホント、素晴らしい(笑)。

 時代に取り残される、「昔気質の管理職」の悲哀を彼に見た気がした。



 【�� 鶴本直の制服着用問題】
 ジェンダー・マイノリティとして、クラスの中にも打ち解けた直が、
 式当日、着用してきたのは、紳士モノのスーツだった。
 このへんが、あたくしにとってはとても微妙なのだ。
 彼女(彼)の設定として、家庭環境も金銭的によろしく、
 この日のために新しく学ランを新調しても、決して勿体無い選択ではなかろう。
 まぁ、狭い街だから、制服を新調するとなったら
 「どうして女の子が学ランを?」と、たちまち大騒ぎになるだろうけれど
 あの勢いなら、学ランで登校する方が自然であろうかと、あたくし的には思う。

 多分、小山内先生は、
 彼女(彼)が答辞を読むに当たって、絶対に校長とぶつかることを大前提とし
 他の男子生徒に「学ランを直に貸してやることで絆を深める」美味しいポジションを
 与えたかったに違いない。
 あたくし的には、そんなポジションなど不要である。
 あそこまで、大々的にカムアウトしたのだから、堂々と学ランを新調して
 登校するべきだったのだ、鶴本直は。



 【�ぁ…召療�辞で大混乱! それぞれの言い分は正にハチャメチャ】
 成迫政則に学ランを借りて、答辞を読み始め、直は遂に校長に詰め寄る。

「どうして坂本先生を『追放』『排除』するのですか!?」

 と。これによって、場内は正に大混乱である。
 金八先生の辞令を知っていたのは、金八本人と教育長と校長、そして北先生。
 一番ビビったのは、教頭の国井先生(茅島成美)だろう。
 教頭である自分が内辞を知らされていなかったのだから。

「今回は、特例です。」

 として、頑として下がらない校長。
 直もまた頑なだ。校長のその意見を聞いて、ギンと瞳を光らせる。
 すると校長もよせばいいのに、こんなことを言い出す。

「君は卒業証書を受け取った。発言権はないんだ!」

 ・・・・おいおい、ちょっと待てよ(笑)。
 いくら卒業証書をもらったからといって、年度末最終日まで生徒の指導管轄は
 中学校にあるのだ。校長のこの発言は、明らかに的はずれ(爆)。
 したがって、発言権云々というのを持ち出すのであれば、

「管理職の人事に口を出すな!!」

 ここらあたりが望ましいと思われる。
 相当とっちらかったんだな、校長も(くすくす)。

 すると出てくるわ、出てくるわ・・・・PTA会長に、町会長(爆)。
 終いには、ただの教え子だっただけの「スーパーさくら」の明子までが
 会議室に押し寄せてくる、このとんでもない地域性。
 そんな地域性だけならまだ良い。
 平成11年度生も次々に母校に駆けつけ、校長に直談判するのである。
 ・・・・あ、ありえない(爆)。
 やっぱり「金八ワールド」って理想郷で、
 金八先生という人物はそこまでの人物なのね・・・・という理由で以って、
 無理矢理納得せざるを得ない。
 そうやって地域住民・その他教師が一丸となって
 やいのやいのと校長によってたかって談判しているが、校長、負けていません。

「この人(金八)はクラスを一纏めにして、学力を低下させる人だ。」

 言われてみれば、なかなかいい所をついている。
 事実無根でないところがいい(笑)。なかなかやるね♪>校長

 この間、卒業式場はほったらかし。ありえない。
 3年B組も教室に帰されている。
 A組とC組・・・・この間、一体何をしていたのでしょう(笑)。とっても不思議。

 会議室に和田教育長が駆けつけ、本当の人事を告げる。
 そして、金八本人の口からも「自分で決めたことだ」と真相が明らかにされる。
 荒谷二中に転任という話が転じて、金八は教育委員会に入ることになるのだが、
 忘れてはならないことが1つだけある。
 桜中学と荒谷二中の合併問題が片付いたわけではないのだ。
 前回のスペシャルで、あれだけ国井教頭が頑張っていたのに、
 金八が赴任する先が荒谷二中だとそんなに不味かったのか?と思う。


小山内先生・・・・
ひょっとして、設定、忘れてた??( ̄ー ̄)ニヤリッ




 まぁ、ここは、国井教頭が陰でこっそり頑張っていたということと、
 その点だけでは、校長と教頭のスクラムが固かったんだろうと信じたい(爆)。

 とにかく全員が納得したところで、直の答辞から、式次第が再開する。
 (あたくしの頭の中は、結構疑問だらけ)
 直は見事に答辞を読みきり、そして「仰げば尊し」を唄う段になった。






















おいおい!
ちょっと待て、鶴本直!























 君は、キッチリお役を果たしたんだから、早く成迫くんに学ラン返しなさい。
 いくら3月とはいえ、あの時期の体育館というのは寒いんだ。
 成迫政則・・・・1人、カッターシャツ1枚で「仰げば尊し」。
 気の毒でたまらない。






 そんなこんなで、卒業式もお別れ会も無事に終了し、
 前回からいきなり伝統になってしまった、「ソーラン節」まで踊って、
 万事、円満に終了したようにも見えるこの物語。
 感動しなかったわけではありません。
 最終的にもなかなかいい感じだったとは思います。



 でもなぁ・・・・・・。
 「でも」がついちゃうんだなぁ。
 わかるんだ。
 多分、あと2〜3年しないと、新しいシリーズが「始められない」ことも。
 この4月から、学校という場所では新指導要項というのが導入されて、
 台形の面積も求めなくてもよくなるし、πの値も「およそ3」・・・・
 理科では、ヒトの身体の仕組みの単元そのものごっそり無くなるし、
 体育・体操と呼ばれていた枠も「からだほぐし」なんていう呼称になるらしい。
 あと、2〜3年、様子をみないと、新しい子供たちの姿や先生の姿がわからない。
 だから、この物語も今この時期に一旦、強制終了させなければならない。


 きっと、作者・小山内美江子さんにとっても、今の現状をつややかに描くのは
 ここらが限界なのだろう。
 でも、琴線ギリギリ、臨界点ギリギリのところには迫っていたと思う。
 それには拍手。

 新しい指導要項に基づいて、先生たちが奮闘する姿を取材なさったら
 また新しい金八先生を作って下さいと、祈ってやみません。



 ・・・・・・・・・・・・・・・・。

 忘れていました。この大改編でまた「渡る世間は鬼ばかり」が始まるんでした。
 あれには時代背景などほとんど必要ありません。
 困った時の橋田須賀子・・・・・。
 TBSの手口も巧妙というか単純というか、
 また毎週毎週、「日常」という名のゴタゴタがテレビで始まるのかと思うと
 17歳のえなりかずきが、これ以上オッサン化しないことを祈るしかありません。

 ところで・・・・・・・

 ああ見えて、金八先生は、松ヶ崎中学にも転任しているし、
 1度だけ元・文部省にも「研修」と銘うって出向させられているのに・・・・。

あさみ


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