2002年02月09日(土)
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表現>文芸>言語>文化>宗教 |
うちのサイト(日記)も立派になったなぁ・・・・と思う時。 それは、某ハチャメチャヒット検索エンジンではなく、M●Nとかで 10〜20件該当の中に自分のHP(日記)が、えらい限定された言葉で ヒットした時かもしれない。
先日、「ラストクォーター」という言葉で、うちのサイト(日記)がヒットしていた。 しかもM●Nで。 しかも該当件数は11件。 嗚呼。きっとこの人、(M●Nからここに飛んできてくれた人) 矢沢あいの「下弦の月」でも読んでるんだわ。 そうでなきゃ、「ラストクォーター」なんて言葉、そうそう思いつきやしないもの。
いい言葉だよね。「ラストクォーター」にしろ、「下弦の月」にしろ。 英語には英語の、日本語には日本語の、美しい意味合いと表現が織り込まれている。 この言葉に限った話ではない。 文化的な背景。宗教。歴史。 同じものを表現するにあたって、世界中で色んな言語で以って 色んな表現がある。
そんな折、うちのサイト(日記)も貧相になったなぁ・・・・と思う時もある。 めちゃくちゃに増えたここ「エンピツ」のサーバー人口。 ここ半年あまり、全ジャンル得票順位100位以内は必ずマークしていたものの、 得票数はあまり減っていないものの、やっぱり面白いモノを書く人が増えてきたせいか 100位を取りこぼす事態になっているのである。 貧相。 でも、いいや♪ と思うのである。 なぜなら、読みに来てくれる人が確実に増えてきているからである。 まぁね。 サーバー内人口が増えたということで、 そこそこのモノしか書いていないあたくしなんかは、こうあるのが極々自然な姿 なのかもしれません。
さて。本題に戻しましょう。
本日、叔母・チカコ宅を訪れた。 彼女ら夫婦はこの春に、サウジアラビアに行くことが既に決まっていて、 それに向けて、アラビア語も徐々に勉強中なのだという。 この家には、それでなくても沢山の辞書がある。 あたくしも御用達の「大辞林」や「新明解国語辞典」(ともに三省堂)は勿論のこと、 (っていうか、「広辞苑」でないところがあたくし的にイケてる♪>チカコ) 英和・和英辞典、英英辞典、仏和・和仏辞典、西和・和西辞典(スペイン語ね) 独和・和独(ドイツ語)は見当たらなかったが、 従兄弟のドドちゃんがドイツに在住していたこともあるから、 多分、この家のどこかにそれが存在してもおかしくはないと思う。 英語版のイミダス(?)みたいなもの(或いは「現代用語の基礎知識」か)もあるし、 英仏版のそれみたいなものもある。 それと並んで、「家庭の医学」もある(爆)。 ここに新たに、アラビア語が加わるのである。 ・・・・・。 この、アラビア語。 何がすごいかって、とにかく、活字になっているモノからして、難読。 文字? っていうか絵? 筆記されたものに至っては、日本で言う「速記文字」みたいな勢いで、 意味がわからないより先に、活字でいうどの文字がそれなのかさっぱりわからない。 英語も覚束ないあたくしだが、最低日常言語を何とか自力で調べだすことくらいは 可能である。 アルファベットを知っているから、何とか対応できるし、 アルファベットの発音の仕方も、決して正しくはないものの、 何とか理解するには至る。 フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語・・・・ ここらあたりも、活字を丸暗記するのは何とか可能な範囲だろう。 やってみたことがないので、出来るかどうかはわからないけれど、 とにかく、あたくしが言いたいのは、 アラビア語はそれすらムリ!!ということなのだ。
でも、ちょっと感動したことがある。
日本語で言う「こんにちは」 英語では多分、「How are you?」かな。 アラビア語で時間帯を問わずする挨拶を直訳したものを見た。
「あなたの元に平和が訪れますように」
この言葉は、イスラム教を信仰する国で全て共通する挨拶らしい。 日本語で「こんにちは」・・・・まぁ、直訳すると「本日はいかが?」かな。 英語で「How are you?」・・・・こっちも直訳すると「ごきげんいかが?」 更に直訳するなら「あなたはどんなふうにいますか?」ってな具合か。 アラビア語では「アッサラーム アライクム」と発音するらしいが このブラウザは、アラビア文字に対応していないので(爆) 実際にどう書くのかはわからない( ̄∇ ̄;)<見てきたけど、絵にしか見えなかった。
しかし・・・・・。 不思議な言語である。 「こんにちは」と挨拶をする中に、その人への平和を祈るだなんて、 日本の文化の中では、まず考えられない。 多分、現地の人も本来の意味をどれだけ把握しているのか、それはわからないけれど 素晴らしい習慣だとは思う。
昨今、イスラム教というのはゴタゴタが絶えない宗教だと思いがち。 実際、あたくしもそう思っていた。 だが、生まれ育った環境がイスラム教で、挨拶もそれに基づき、 日に何度かのお祈り、コーランの唱和、偶像崇拝の禁止、そして服装や食生活も、 その宗教に順ずることそのものは、決して「悪」ではない。 断食の日もあるし、女性は独りでの外出や肌の露出までも問われる。 そして、可能な人は一生に一度はメッカへ巡礼に行きましょう・・・・。 それが当たり前になり、日常になってくると それはそれでいいのかもしれないなぁ・・・・と思った。
あたくしの家は浄土真宗で、キッチリ仏壇もあるのだけど、 一生に一度は、総本山に巡礼に行きましょうなどと誰かに言われたことなどないし、 親鸞の教えを親などから叩き込まれたこともない。 宗教に関して言うなら、日本は割と発展途上なのかもしれない。 日本も島国な故に独特の文化が生まれているものの、 殊、宗教に関しては、中国・朝鮮経由。仏教もそうだった。 それに縋り、国を挙げて敬虔に信仰している時期もあったが、 現代の日本は、憲法が「宗教の自由」を掲げているせいか、そういった意味では あまり個性的とは言えない。
イスラム教国でも、サウジアラビアには、メッカがあるので、 宗教による生活習慣が濃いらしい。 叔母・チカコも、向こうでの生活が始まってしまえば、 外出の際は真っ黒な布キレを、頭から被らなければならないらしい。
国内で異教徒にもそれを強要するのはイスラム教くらいらしいのだが、 何せ、今はもめているだけに、従った方が安全といえば安全(苦笑)。
その昔、ハムラビ法典というのがあったのを覚えていらっしゃるだろうか。 「目には目を・・・・」のアレである。 サウジアラビアでは、今でもその流れが色濃く出ているらしいのだ。 例えば、こちらが交通事故で車をぶつけてしまった加害者だとしよう。 そうすると、合法的に「仕返し」みたいなものをされるらしいのだ(怖)。 犯罪者は、今でも公開処刑。 広場などで、鞭打ちや百叩きみたいなのが突然行なわれるのだという。 それを、わざわざ見にやってくる人々がいるのだという。
日本では絶対にあり得ない。 まぁ、国家的にイスラムの教えと無縁だったが故に、理解しがたい文化だといえる。 あたくし的には「さすが、石油の出る国はやること違うな・・・・」という感じだが。
しかし。 イスラム教国の人たちから見れば、日本はおちゃらけた国なのかもしれない。 信心を忘れた、悲哀の国。 そう見られても仕方がないかもしれない。 キリスト教にしろ、仏教にしろ、儒教にしろ、その他諸々の各教えに 敬虔に傅いている人々はそれで幸せ。 奔放に自らを指針にしている人々もそれで幸せ。
あたくしは、何か拠り所にする信仰をもたない1個だが、 これだけは心に留めておこうと思う。 いつでも1個として人を打つ「表現」に常に帰り着けるように、 邁進を忘れてはならない、と。
モスクにアッラーの像があるものだと思い込んでた( ̄∇ ̄;) (このへんが、仏教徒っぽい(爆))
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