MIO様の新作、「あさき、ゆめみし〜ひととせ〜」が発売されました。おめでとうございます。
デモムービーも出来たんですよ!
今回のムービー制作は時風聖夜さんです。
以前ED曲を歌わせていただいた「送電塔のミメイ」の作者、里見しばさんの前作「TRUE REMEMBRANCE」のOPムービーを制作されていた方なので、このサイトに来られている方の中にもご存知の方がいらっしゃるのではないかと。私も件のムービーでお名前を存じ上げていたので、ひととせのムービー内のクレジットを見て嬉しくなりました。繊細で優しい雰囲気の映像で素敵です。
MIO様からファンディスクのお話を頂いて、シナリオを拝見してから早○ヶ月。(詳しく覚えていない)
シナリオは作詞に必要な資料として頂いているものなので、あくまで仕事上の視点で初回はさらっと、わりと冷静に目を通させていただくことが多いのですけれども。
読み始めたら止まらずそのまま徹夜になり号泣しながら朝を迎えたあの日が懐かしいです……。ちょうど無印の方の「あさき、ゆめみし」をおさらいで再プレイした後だったりしたもので、作品の中の時間の経過とか、キャラクター間の絆とか、そのへんのものが胸に詰まってしまってもう色々なものが溢れました。
あれから時間が経過して、今度は文字だけのシナリオではなくゲームの形で完成したひととせがやってきました。
この時をどれだけ心待ちにしていたことか……!!
少しずつお話を読み進めながら、とてもとても楽しいです。
azure studioで手がけました主題歌「春夏秋冬キネマ」と合わせて気に入って頂けますように。
「春夏秋冬キネマ」には、今回も色んな思い入れをこめて制作しています。ひととせを最後まで読み終えた後で、ひとつずつのフレーズの意味を想像しながら聞いていただけると嬉しいです。
今回の発売日前は、Twitterでファンの方が大変盛り上がってらして、とてもわくわくとした日々でした。
自分が好きな作品を同じく好きな方がたくさんいらして、みんなで発売を心待ちにしている空気というのはとても幸せなものですね。
少しだけ真面目な話をします。
特にメーカーさんからなにか言われたということはないのですが、私は今回に限らず自分が商業で関わった作品の二次創作については極力触れないようにしようと心がけています。メーカーさんが積極的にファンアートを奨励しているという作品でしたら話は別なのですが、そうでない場合自分の立ち位置をどうしたら良いのかわからないので。
私は外部のスタッフで公式の中の人ではなく別個の立場の人間なのですが、作品のファンの方の中には私の存在も公式の一部と捉えている方もいらっしゃると思います。なので私が積極的にファンアートの二次創作に関わることによって、公式がファンアートを推奨していると捉えられてしまっては公式の方に申し訳ないなと思いまして。その辺柔軟に対応されている方もいるので、私の考え方は大分頭の硬い話だと思うのですけれども。
でもね、私オタクなんです。
好きな作品の話を、したくないはずがないのです。好きな作品のファンアートを拝みたくないわけがないのです。
そんなわけで、直接感想をお伝えしたりは上記の心がけのとおり控えておりましたが、今回の発売を楽しみにされていた方々による某企画はこっそりひっそりたまに床をばしばしして転がりたい気持ちになりながら楽しませていただいておりました。辛抱たまらず最終日にはちょっぴり参加もしてしまいました。私も発売をお祝いしたかったので。それについてはあくまで私の個人的な非公式のファンアートと捉えて頂ければ。
そして今回ちょっぴり参加させていただきましたが、今後も心がけは変わりませんので、積極的には触れない立場であることをご理解くださいね。
ファンアートの話はさておき。
私のTwitterのフォロワーさんはあさき、ゆめみしファンの方がたくさんいらっしゃるので、特別なことがなくても日頃から感じていることではあるのですが、今回はたくさんの方の楽しみにされている言葉に触れられて、「ああすごく愛されている作品なんだなあ。その作品に自分が参加しているなんて夢みたいだなあ」って気持ちで、とても幸せな日々でした。
私は外部のスタッフなので、関わった箇所はごく一部ですし私の作品だなんて全く思っていないのですが、それでも言いたい。ここまで支えてくださって本当にありがとうございます。ファンの方の応援あってのひととせです。
そしてFDを立案・制作されたMIO様のスタッフの皆様、制作に携わられたクリエイターの方々、あさきの世界の創造主たる化野様に感謝を。
「あさき、ゆめみし」をプレイされた方はご存知かと思いますが、あさきはたくさんの表情を持つ作品です。魅力的なキャラクターも今回登場する人以外にもたくさんいます。
そんな魅力溢れる世界、夢の続きの描かれる機会が、再び巡ってきますように。
制作にはじっこに関わったものとして、ファンの一人として、祈り願っています。
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