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『お兄ちゃんシェアリング』&ラジオのお話

2013年10月01日(火)

 日々に追われるうちにめまぐるしく時が流れ何もかも怒涛のごとく過ぎてゆきますが、最近珍しい出番に恵まれる機会が何度かあったので忘れないうちにまとめて書き留めておきます。

お兄ちゃんシェアリング
※成人向け作品です

Galette様『お兄ちゃんシェアリング』、四ノ覇ゆうちゃんED曲を担当させていただきました。
 公式サイトでは一度聞いたらクセになっちゃうOPムービーや各ルートごとのED曲クロスフェード、参加クリエイターさんによるクリエイターズトピックが公開されています。
 それから、購入された方向けに原画さんや声優さん、各曲歌い手さんのサイト・ブログにてシークレットコードの公開が始まっています。私の分のシークレットコードもいただきました。こちら↓
『お兄ちゃんシェアリング』瀧沢一留シークレットコード:「くゆまぬ」※ゲーム内の【コンフィグ】→【パッチ】に入力してください。
 こういったゲームが大丈夫なお兄ちゃんになりたい方、是非チェックしてみてくださいね。

 私が担当させていただいた四ノ覇ゆうちゃんED曲は、普段商業でお請けしている制作のお仕事とは異なり、タイアップという形で昨年I.L.Cさんで歌わせていただいた『ラムネ星、みつけた。』より「どこか遠くの」を起用していただきました。
 今回は以前お世話になったディレクターさんからご紹介頂いた件なのですが、“タイアップ”というこれまでに経験のない形態の案件で戸惑いがあり、折倉さんに頼らせていただいたところ(丸投げともいう…)折倉さんの手腕でお話をまとめて頂けました。折倉さんありがとうまじありがとう。
 そんな折倉さんの力なくしては実現しなかったタイアップですので、この件についての名義は「I.L.C.-Image Leaf Craft- feat.瀧沢一留」という形にしていただいております。(公式サイトその他では私の個人名表記になってるっぽいのですが、ゲーム中ではfeat.表記になっているはず)
 奇しくも同じひとつ楽曲が異なる二つのストーリーに寄り添うという形になり、どちらのストーリーに思いを馳せながら聞くかで異なる表情をもつ曲に聞こえるのではないかなと思います。
 どちらの作品の曲としても、大事に聞いていてただけますように。
 どうぞよろしくお願いします。


 そして『お兄ちゃんシェアリング』のご縁で、先日9/20、秋葉原で毎月開催される美少女ゲームイベント「キャララ!!」にGalette様のゲストとして出演させていただきました。
 「どこか遠くで」1コーラス版を歌わせていただきました。
 普段商業のお仕事で人前に出ることがないもので、こういったイベントに参加させていただくのは初めてで、不慣れな舞台に戸惑いのある中、一緒にゲストとして出演されていたcitra [しとら] さん、南野Emilyさんのひたむきさと熱意に胸を打たれました。お二人のステージを間近で見られてとても幸せでした。
 貴重な機会をありがとうございました。


 そしてそして9/30。
 お友達のあおはるさんこと青木春子さんが担当されているラジオ番組、「トワイライトアベニュー767」のゲストとして生放送に出演してきました。
 先日あおはるさんと久々にお会いしてお茶している中でつるっとそんなお話になって「やるよー!」と快諾したはいいものの、初めてのラジオで生放送って……とふと我に返ったのが前日(当日)深夜1時。遅い。
 折角の機会ですので、楽しんでお喋りしてきました。
 ラジオ番組って、なんでかわからないのだけどずっと薄暗い部屋の中で収録しているというイメージがありました。何故かしら??
 実際お邪魔したフラワーラジオさんは明るいオフィスの中にスタジオがあって、まるでコックピットのような機材に囲まれた調整卓とマイクとヘッドホンの並んだ机、壁いっぱいに貼られているたくさんのサイン色紙、という賑やかで明るい雰囲気の収録現場でした。自分も社会人として様々なオフィスを目にしてきたからか、スタジオというよりは「職場」という雰囲気で、変に緊張することなく落ち着いて本番に臨めました。もちろん本番が始まっても照明は落としません(笑)
 そんな明るいスタジオで、本番が始まるとコックピットに座るのはなんとあおはるさん! あおはるさんおしゃべりしながらミキサーもやっちゃいます。超格好いい。
 番組の最後に「大人の社会化見学をさせていただきました」と言ったと思うのだけどあれは予め準備していた感想ではなく放送中にずっと感じていたことでした。事細かな描写はさけるのだけどコックピット周りの機材が学生時代の放送室でお馴染みのものありなにこれすごいなハイテクなものありで見ていてワクワクしてくるものがたくさんで、それらを生放送でおしゃべりしながらてきぱき操作していくお友達の姿っていう。あおはるさんがいつものあおはるさんからさらにもう一回り格好良く見えた2時間でした。お仕事の現場ってすごいですねえ。

 ラジオの中では下記の3曲をご紹介いただきました。

1.あさき、ゆめみし/azure studio
 乙女ゲーム「あさき、ゆめみし」主題歌

2.tell me(Feat.Ichiru Takizawa)/hertzmix


3.静かな空-Re Tracks-/I.L.C.-Image Leaf Craft-
 PCノベル「送電塔のミメイ」EDテーマ(の再録版)

 各楽曲の放送許可をくださった関係者の皆様、ありがとうございました。

 瀧沢一留個人としてご招待頂いたので、ここ最近の自主制作の楽曲を流していただくほうがわかりやすいかと思ったのですが、今回はあえて色んなところで歌わせていただいている歌い手、としての自分をアピールしてきました。
 瀧沢一留、という名で歌い始めて10年経つのですが、その年月の大部分は私に歌う場所をくださる同人サークルさんやゲームメーカーさん、そして一緒にユニット活動してくれる八乙女葦菜さんのおかげで成り立っていました。個人として自主制作の音楽活動は始めてからまだ1年。歌をうたうという活動の内容は変わらねど、ひとつの作品をプロデュースから作り上げる個人制作者としての経験値はまだまだ半人前だなと思うのです。
 なので、今回は色んな方との繋がりの中で育ってきた歌い手としての私を紹介したいな、と。そして曲を制作されたユニット・サークルさんやゲーム作品に興味を持っていただけたらな、ということであんな感じのトーク内容になりました。

 実際の生放送ではそんなに色んなことを考えて準備してきたのか、というくらい何もかもすっ飛んだ中の人が出てきたトークになったわけですけれども。
 実はゲストコーナーの質問の内容は予め頂いてあって、それに対する回答をきちんと原稿の形で用意してありました。よそいきの声音でしれっと話す練習もしてきました(笑)
 しかし現場は生放送。残り時間に合わせて、頭の中で原稿のパーツを切ったり貼ったり、時には会話の中で原稿にないパーツが生まれてつなぎ合わせたり、話題の転がる先を推測したり、と刻一刻と変化する状況に合わせていくうちに原稿通りに喋れた箇所は最初の自己紹介だけでした。
 こういったトークの勉強をされている方にとっては当たり前のことなのかも知れないけれど、ラジオのトークってナマモノだなと思いました。流れる水のように滑らかに、緩急つけつつ柔軟に形を変えて、とても頭を使います。
 そんな頭を使う本番だけど、実際私とあおはるさんの間に流れていたのは、完全にお友達の空気でした。
 いや、なんか、もう少し緊張するかと思っていたのですが。実際少しは緊張しながら自己紹介を始めたはずなのですが。あおはるさんの相槌が、長年のお友達としてのいつものあおはるさんでね……!
 すっかりあおはるさんのおうちにお邪魔しているようなリラックスした気持ちになってしまって、ラジオの向こう側のリスナーさんの存在を忘れてしまいましたすみません……。よそいきの仮面などどこにもなかった。完全に中の人が出てきていた……!

 そんな感じの放送でしたので、普段の私やあおはるさんをご存知の方にとっては「珍しいものを聞いたなー」みたいなちょっと面白いゲストコーナーになっていたのではないかと思います。
 けれども私のことを全くご存じないリスナーさんに対しては、近所のおばちゃんみたいな人が出てきてしまってごめんなさいorz
 冷静に振り返ると、自己紹介とか、あおはるさんとはこういうご縁で、とか、この曲はこういう曲で、とか、触れたほうが良かったなと思うことはたくさんあるのですが、気持ちを切り替えてそれぞれの「こうすればよかった」は次の機会に気をつけたいと思います。次の機会はあるのだろうか……もしそんなことがありましたら。できるだけ中の人が出てこないように頑張ります。

 嬉し恥ずかし初ラジオ、楽しく聞いて頂けたなら幸いでした。
 あおはるさん楽しい機会をありがとうございました。

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