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ひとりごと〜リターンズ〜
不知火
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2003年08月14日(木)
涙のゲッツ

タイトルに深い意味はありません。

お客さんに言われました。

いきなりでした。

なんか大学時代の先輩で自衛隊に行った安中さん(仮名)にクリソツな、
マッチョでおにぎり山みたいな顔したお兄さんでした。

お兄さん・・・・。
いや、ここはあえてこうよぼう。

兄貴、と。

兄貴は、注文を取り終わった俺に向かってこう言った。
髪の毛のあたりをマジマジと眺めながらだった。

ちょっとのびすぎた髪の毛を、整髪料できちんと固めて、額の上でぴしっと分けている。
それが俺の最近の髪型だ。
とりあえず、髪の毛が眉毛より下に落ちてくると、
見た目にも良くないし、
なにより、視界を遮って嫌いなのだ。

「その髪の毛、ジェルか何かで固めてるの?」
「ええ、ちょっと伸びすぎなんで顔にかからないように。」
「ふーん、おシャレだね

兄貴、ちょっと・・・おシャレってそう言う時に使う言葉じゃないと思うッス。
とか思いながら、

「あははありがとうございます」

言ってる俺に追い打ちをかけた言葉に、俺は完全に固まった。

ハンサムだよ」

寒い・・・・。
ここはとても寒い・・・・。
ああ、光が広がっていく・・・・。

はっ
いかん、とりあえずなんか返しとかなくちゃ。

おしゃれとか、ハンサムとか、男が男に言う言葉じゃないとか、
そう言うことじゃなくて、
どうみても、俺を見てそう言う感想はでてこねーだろ、それぐらい自分でもわかってるぜ、とか、
そういうことでもなく、
そもそも、おしゃれとかハンサムとかいや、おしゃれはともかく、
ハンサムは今時聞かねーよ!とか
そう言うことでもなく、
とにかく、やめて、マッチョな兄貴がそう言うこというのは!!!

なんてことは決して口に出さず、

「あ、あはははははは。
 そ、そんなこと言われたの初めてですよ。」

2度目はない、ていうかあるな。
決してないんだ。絶対に起こるなよ!

どうしよう、今の俺の発言、喜んでるように思われたら!

様々な思いを胸に、俺はいつものツラで働いた。
何喰わぬ顔は最近お手の物だ。<仕事中オンリー

お会計の時、兄貴は俺に言った。

「おう、ダンディー」
「は、はひ?」←ダンディ坂野知らないフリ
「ゲッツやって!」

良かった。
この人もただのアホだった。
ゲッツやったかって?
ご想像にお任せします。

なんだかどっと疲れた3日目・・・・。