ひとりごと〜リターンズ〜
不知火
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2001年02月27日(火) ■ |
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再会、祖母よ。 |
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実家に帰ってきたのには理由がある。 ばーさんがこけたのだ。 2回ほど。
で、まぁ入院と言うほどでもないし、 大した怪我ではないのだけれども、 来週日曜の兄の結婚式までに何かあったら大変、 ってことで今は結構おとなしくしている。
だがまぁ私もそろそろ怒涛のような忙しさの予感がしているので、 ちょっとでも暇のあるときに顔を見せに行っておこう、と思ったのだ。
まぁ、ばーさんは元気だった。 ただ、ちょっと自由に動けないのが寂しそうでもあった。 杖なんかついてるもんなぁ。 以前は畑仕事までやってたほどに足腰が自慢だったばーさんが。
「よぉ顔見せにきてくれたなぁ」
照れ屋の家系でこんなことを言えるのはばーさんだけだ。 で、
「今度はいつ帰ってくるんや?」
言わなけりゃ気分いいままなんだけどなぁ。
とにかく、そんな感じでした。
ところで、先日金曜日うけて落ちたと思った面接、落ちてなかったようです。 下宿の方に電話が入りまして。
「お伝えしたい事がありますので電話ください。電話番号は・・・」
聞き取れない。 電話番号が聞き取れない。 それより「お伝えしたい事」って!?
下宿の留守電を携帯に転送させたものを聞いていたので聞きなおしは不可能。 (できるけどやり方知らない。調べなければ!!!) 実家の昨年度の就職資料をひっくり返して探す!探す!探す!!!
あった!
ドキドキしながら電話してみる。 担当の方に替わってもらい・・・・
「是非貴方に次のステップに進んで頂きたいということで・・・」 「え!?本当ですか!?だって、金曜日中に・・・」 「え?僕そんなこといってないですよ。」
なんとなくこの人喋り方がMKの○山さんに似てないか? とにかく。
「金曜日の夜からスキーに行く予定だったので、 もしかしたらその日のうちに連絡できないかも・・・」
だったそうである。 確かにそんな事言ってはったなぁ・・・。 でも、「その日のうちに連絡があれば通過」て方程式を作ってしまっていたから、 「連絡なければダメ」て勝手に決めつけていたような気がする。 そして留守電。 留守電だったので何も吹き込まなかったとか・・・。 そういえば金曜日下宿帰ったら夜の8時ごろに着信があったなぁ・・・。
ともあれ。
「そんな、すっかり駄目だと思ってたんですごく嬉しいです。」 「なんだったら今から不合格通知送りましょうか?」
お茶目な人だ。 一緒に面接受けたみんなも「あの人いい人やねぇ」と言っている。 すごく学生にとって親しみやすいタイプの人なのかもしれない。
そんなわけで初の挫折は、初の大喜びへと転じたのである。 しかし、しかし、 これもまた新たなステップへの第一段階でしかないのだ。
そして。 また一つ問題が発生した。 次の試験は3月1日午後2時から、ということなのだ。
以前別の会社で受けた面接の結果次第では、3月1日に2次面接が入りうる。 3月1日は終日OKで予定を出してしまったからだ。 今日あたり、下宿の方に郵便が届いているはず。 それとても、通過の場合だけなのだが。
バイトを終え下宿に戻ってきて郵便ポストを開く。 はっきり言って、この時私の心には既にその会社を諦める気持ちはできていた。
「いつかはどこかで選ばなくてはいけない。 では、試験の日程が重なった時点でどちらを受けるかも同様だ。 日程をずらせるものならそれでもいいが、 そうでない場合は優先順位を決めておかないと・・・。」
帰り道でそんなことをつらつらと考えながら歩いていた。 今日の午前中電話で連絡をもらった方をとる。 心は決まっていた。 もう一つの方は落ちているほうが気が楽だ。
が、そう、そうなのである。 自信はあったんだ。 不思議な事に。
郵便はちゃんと届いていました。 封筒を見た瞬間、「あ、なんとなくそんな気はした」ってね。
既に決まっていた心を微妙に揺らしてくれるその封筒。
とりあえず開けてみる。
「おっしゃぁ!!」
思わず叫んでしまった。
「2次面接は9時20分より、天満研修センターにて。 3時間ほどを予定しております。」
運も実力のうち。 大学入試の結果発表を思い出した私だった。
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