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ひとりごと〜リターンズ〜
不知火
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2001年02月17日(土)
これが最初の1次面接。

昨夜夜、私は早めに布団に潜り込んだ。
と言っても12時は回っていたが。

「9時半開始で10分前にはお集まりください、だから、 
 7時ごろ家を出るとして準備があるから6時には起きないと・・・
 ちゃんとおきられるかなぁ・・・・。」

などという心配はどうやら杞憂であったようだ。

それ以前に、眠れなかったのだ。


小学校の頃から、遠足の前夜、修学旅行の前夜、
 高校入試前夜に大学入試前夜、

眠れなかった夜などなかったと言うのに。
(徹夜とは違って、寝ようとして寝られなかった、の意)


布団の中で想像が創造されていく。
うう、騒々しい・・・。

面接官の前で座っている自分の姿。
どんな質問に対してなんと答えるか。

うきゃぁ。
心臓が早鐘のように高鳴っているよ!


「ええい、眠れるかぁ!!!!」

とりあえず、会社案内と、1次面接の案内を取り出す。
一通り目を通し、場所、時間、持ち物、エントリーシートに書いた内容を復習。
大体、頭に入れるべきことは入れた。
準備はできた。

やっぱり今する事は、寝ることしか残ってないわ。

ええい。
ウィスキーを取り出し一口、口に含む。
なんかちょっとだけ落ち着いた気がする。

もう一口だ。
・・・・。
もう一口だけ。

結局軽く三口ほど飲んで、再び消灯、布団に包まる。


まだしばらくはいろいろなものが駆け巡っていたが、すぐに消える。
どうやら眠りにつけたらしい。


・・・・。


夢は記憶にない。
人は眠りにつくと毎晩必ず夢を見るらしい。
ただ、浅い眠りで夢を見た後に深い眠りに入ると、
それまで見ていた夢の内容を忘れるのだとか。
とにかく、夢の事は何も覚えてない。

そして、ふっと目がさめたのは朝の5時。

目覚し時計に先回りする事1時間である。

ちょっと手の込んだ朝食を作り、服装に気をつけ、髪形を整える。
ちょっと注意しすぎたかもしれない。

私はどうも不思議な髪質をしているので、整髪料で調えてやらないと、
なかなか髪にくせがつかない。

短い髪ならいいのだが今ぐらい長くなると、
髪の毛を普通にたらしていると、眉毛が隠れてしまうのだ。

ある統計によると、眉が前髪で隠れているよりも、
 額が出ている人のほうが面接官の心象がよいらしい。

ということでちょっと必死で髪の毛を整えたのだが。

整髪料、ちょっとつけすぎたかもね。
後でバイト先のみんなに、「誰お前?」言われまくった。くぅ。


そんなことはどうでもよく、とにかく出発である。
準備は万全で何度も確認したけど家を出ながらやっぱりまだ気になる。

なんども鞄を開けて確認してしまう。

うぅ〜、不安だ〜。

気がついたら電車に乗っていた・・・。
社内でもそわそわそわそわ。

緊張を紛らわすためにあちこちの友達に、携帯からメールを送ってみたりもする。
新聞読んでも内容は頭に入ってこないし。

何をしても落ち着きやしない。


とりあえず、電車の中では岡本真夜様の「魔法のリングにキスをして」を聴く。

ほんまに、パペポピ神様!!Help me!! って感じだわ。(??)


そんなこんなしてるうちに面接会場ついてもたやん!

野田にある本社、8階の会議室集合?
行ってやろうじゃねーか。

「今日面接の方ですか?」

そうそう、そうっすよ〜。
ああ、どうやら一番乗りらしい。

すぐに他の人も集まりだす。
この6人がこの時間に面接を受けるメンツらしい。

・・・・。
静かだ。
9時半集合なのだがまだまだ時間はある。
皆会社案内やなんかを一生懸命読んでる。

こんなん、読んでも頭に入らないのわかるから、
あえて読まない。


・・・・。
静かだ。
異様に空気が重い。
うぉぉぉ・・・こんな沈黙、耐えられないよ!!

・・・。
静かだ。

「緊張しますね」

誰かが誰かに話し掛けた。
おおっし。

「いや、まったく」

無理やり会話に割り込む。

少しずつ、ぎこちないながらも学生同志の会話。
少しずつ、重苦しかった空気が溶けていく。

みんな、実はタイミングをうかがっていたんだろうか?
なんだ、喋れば喋るじゃないか。

やっと調子を取り戻せるか?
そう思ったとき。

「ちょっと時間早いですけど、用意出来しだい面接始めますので。
 まず、順番を紹介します。
 2人の面接官が同時にそれぞれ一人ずつ面接します。
 ですから3にんずつつが同じ人と面接する事になります。」
 を、初回から1対1の面接なんだ、珍しい。

で、A面接官の面接を受ける事になったのは、
 順番にカワムラサン、ハラサン、イシカワサン。

 B面接官の方は
 順番にワタシ、マツダサン、イシジマサン。

・・・・え?
ワタシ・・・私・・・・一番最初ですか!?

まぁ、あせってもしょうがない。
最後まで焦らされるよりはマシだったと割り切るしかなかろう。


そうして・・・・面接は始まった。

いわゆる圧迫型とは異なり、非常に感じのいい面接官だった。


「とりあえず肩の力抜いて。」
「あ、はい、精一杯抜いてるんですが、初めてなもんで。」

わけわからん受け答えだが、こういう返しができるあたり、
いつもの私っぽいぞ。
行けるっ。

志望している業界について、その業界の志望動機、
店舗見学の感想、見学した店舗の改善点、疑問に思った点、
大学時代に取り組んできた事、学業についても、
入社後の方向性、入社後の将来の目標、
その他雑談。

聞かれる事に対して、答える。

そしたらその答えに対して、なんか色々話してくれるので、
なんとかその話に対しても相槌→返答→自己主張と返していく。

喋くり倒して一通り、終了した。

「ちょっと時間もオーバーしてますのでこの辺で。」


ちょっとオーバー?5分ぐらいかな?

大体一人25分ぐらいの予定なんだが・・・・
時計を見てぶっ飛んだ。
なんと、私の面接は初手から40分も続いていたのだった。

控え室に戻った私を見るほかの学生はやはり緊張の面持ち。
私も緊張がとけきらず、
人事の人の「どうでした?」の質問になんと答えたか記憶がない。
全員が終了するまで、帰る事はできない。

1時間程度の待ち時間ができたわけだ。

今度の待ち時間は、とことん気楽だ。


次々に進んでいく面接。

A面接官の面接二人目でかなり早く出てきたハラ君。
なんかすっげぇ落ち込んでいた。

同じくA面接官の面接を受けた一人目のカワムラ君は結構余裕。
まぁまぁ、終わったもんは終わったもんだ、って感じなのかな?

B面接官はどうやら時間をかける人らしい。
二人目のマツダ君が中々出てこない。
B面接官、3人目のイシジマさんはかなりの緊張を隠し切れずにいる。
既に面接が終わっている3人で一生懸命励ます。(をい)

これが励みになったかプレッシャーになったかは誰にもわからない。
(多分両方)

そして出てきたB面接官の2人目の受験者マツダ君。
彼は今日会ったメンバーの中では私は結構買っている。
なんていうか、5人のなかで一番よい感じだった??

そして沈痛な面持ちで面接へ向かうイシジマさん。
声に出して言ってもプレッシャーが募るだけだろうし、
先に終わった奴の余裕みたいで嫌かもしれないから心の中で軽く呟く。
がんばれよ〜。

そうこうしているうちにA面接官の方は全員終了したらしい。
イシカワ君が出てきた。

「いや、緊張しましたね」

と言う顔には説得力がみられない。
この人、もしかしてあんまし表情変らないのか??


ちゅうか、なんて和気藹々とした控え室なんでしょう。
大体どこの面接の控え室でもこんなんなんでしょうか?

最後のイシジマさんを待っている間に、
次の時間帯の受験者が4人5人と集まってくる。
あ、2時間前の私らみたいだ、緊張してる緊張してる。
もちろん、これも声に出しては言わない。


そして・・・最後の一人、イシジマさんも出てきた。

「もう、この会社にかかわる事はないでしょう」

去り際になんかそんなこと言ってたなぁ。


結果は2次面接に間に合うかたちで通達されます。

2次面接は3月1日or3月2日です。

但し、不合格者には連絡はされません。

筆記試験の結果の時は、
かなりギリギリで届いたので、
半ば諦めているところに届いたのでした。

今度もきっとそうなのでしょう、ぎりぎりまで連絡がこない、
もしくは、面接の日程をすぎても、連絡がこない。

ま、それならそれで構わないでしょう。

今日の面接はそれなりに得るものがあったのだから。

ほら、日記もこんなに長くなったしね。


ハラ君、カワムラ君、マツダ君、イシカワ君、イシジマさん。
縁があったら2次面接の会場で会おうねっ。