2012年06月04日(月) |
『昼下がり、ローマの恋』 |
シーン1。 ローマの賑やかな通りに、気さくな男オーグスト(ミケーレ・プラチド)が管理人を務めるアパートメントがあった。 このアパートに住むサラ(ヴァレリア・ソラリーノ)と結婚するつもりの青年弁護士ロベルト(リッカルド・スカマルチョ)は、トスカーナ地方の農場に立ち退き交渉のため出張する。 そこでロベルトは、美女ミコル(ラウラ・キアッティ)に一目惚れし、滞在を延長して素晴らしいひとときを過ごす。
シーン2。 一方、このアパートの住人エリアナ(ドナテッラ・フィノッキアーロ)に誘惑されて浮気をしてしまった有名なニュースキャスターのファビオ(カルロ・ヴェルドーネ)は、彼女のエキセントリックな言動に翻弄される。
シーン3。 ボストン大学の歴史学教授だったエイドリアン(ロバート・デ・ニーロ)は、2年前の定年を機に移住してきたアメリカ人で、離婚して独り身で平穏に暮らしている。 最初はオーグストと打ち解けなかったが、ベトナム戦争の話をきっかけに親友となった。 オーグストの40歳の娘ビオラ(モニカ・ベルッチ)が家に帰ってきた。 容姿端麗であかぬけた魅力を持つ彼女に惹かれたエイドリアンは、彼女の気を引こうとこれまでの生き方を変える。 しかしビオラが戻ってきたのは、借金の取り立てから逃げるためだった。 しかもキャリアウーマンだと信じていた娘が、ストリッパーだったことを知ったオーグストは激怒する。 勘当され、行く当てのないビオラはエイドリアンの部屋に向かう。
チラシには、デ・ニーロとモニカの写真が載っているけど、3つのお話から構成されています。
共通しているのは「強烈な女性」。 その女性に翻弄される男性。
「イタリアの恋愛模様」といった言葉から思い浮かぶような展開が待ち受けていて、様々なタイプの女性陣にはビックリです。
特に秀逸なのがシーン2。 これは笑いと恐怖が入り混じる展開で、私が想像していた展開よりも強烈で、思わずエリアナに同情。 悲劇。 そして喜劇。
強烈なシーン2を挟むシーン1とシーン3は、今思うとカワイイものです。
いくつになっても男と女はお互いに惹かれあう求めあう。
ハッピーでステキなことだけど、常に「負ける」のは男の方なのかもしれないね。
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■感想予告■(映画見済・感想暫待)
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