2012年04月16日(月) |
『ファミリー・ツリー』 |
ハワイ・オアフ島。 弁護士のマット・キング(ジョージ・クルーニー)は、美しい妻と2人の娘たちを持ち、仕事に粉骨砕身してきて、順風満帆な人生を送ってきた。 ある日、妻エリザベスがボート事故に遭い、意識不明の重体。 10歳の次女スコッティ(アマラ・ミラー)はショックから情緒不安定になり、様々な問題を引き起こす。 次女の反抗に、これまで家庭を顧みなかったマットはなすすべもなく手を焼いていた。 さらに、マットはカウアイ島にある先祖代々受け継がれてきた広大な土地を売却するかどうかという問題を抱えていた。 全寮制の学校へ通う長女アレックス(シャイリーン・ウッドリー)の迎えに行ったマットがエリザベスの病状を伝えると、母に対して許せぬ思いのあるアレックスは動揺と相まって、エリザベスが浮気をしていたことを告げてしまう。 動転したマットは、親友夫妻を詰問。 すると、エリザベスは真剣に離婚を考えていたことを知る。マットは怒り震えながらも、エリザベスのために浮気相手のスピアーに事故のことや現状について直接伝えようと思い立つ。 娘2人とアレックスの男友達とともに、スピアーのいるカウアイ島へ向かうマット。 売却を前に、これで見納めになるかもしれないと、キプ・ランチへ彼女らを連れていく。 そこは、雄大で神秘的な光景が広がる原野だった。 翌日、スピアーに妻の事故を伝えに行くマット。 そして、カウアイ島の自然に触れ家族への愛やつながりを感じた彼は、土地の売却を巡る一族の会議を前に、ある決心をする。。。
「傍にいるとうっとおしい時もあるけど、いなくなったら淋しい」…それが父親像かなぁなんて思っています。
私自身も2人姉妹なので、「父+私+妹」3人で数日間一緒に過ごせと言われたら、文句を言いつつも協力したり心配したり喧嘩したり…きっとこれに近いのかなと思いながら見ていました。
太陽が眩しい開放感いっぱいのハワイの景色に掻き消されそうだけど、劇中で起こっている事態は、とっても深刻です。 暗い。 絶望的。 救いようがない。
実際に起こったら、昏睡状態の妻(母)と、先祖代々の土地の問題を平行して行動できるかどうか?ちょっとハテナな部分もあるけれど、「何かに没頭したい」=病気のことを考えたくない=家族3人の時間を作りたいと思うのかもしれないね。
震災以降、「絆」という言葉が凄く独り歩きしているように個人的には感じているけど、この父娘の3人こそが「絆」という言葉にぴったりのような気がしました。
同じ「父+娘2人」を描いた⇒『さよなら、いつかわかること』とはまた違う切り口でした。
ジョージ・クルーニーももちろんだけど、子役2人が良かった!
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