マンハッタンにそびえる65階建ての超高級マンション“ザ・タワー”。 管理マネージャーのジョシュ・コヴァックス(ベン・スティラー)が、居住者への最上級のサービスを取り仕切っている。 ある日、ペントハウスに暮らすウォール街の大富豪アーサー・ショウ(アラン・アルダ)が証券詐欺罪でFBI逮捕された。 ショウを尊敬していたジョシュは、裏切られた思いを隠せない。 しかもショウは、ザ・タワーの従業員の年金運用を請け負い、そのお金を私的流用していた。 ジョシュはショウのもとに乗り込むが、謝罪もせず開き直るショウに怒りを爆発させ、リビングに飾られたフェラーリをゴルフクラブで叩き壊す。 総支配人からクビを言い渡されたジョシュだったが、FBI捜査官クレア(ティア・レオーニ)から、ショウが逃亡資金として用意していたはずの隠し金20億円が見つからないという情報を得る。 ペントハウスの壁に埋め込まれた金庫に金があると睨んだジョシュは、コンシェルジュのチャーリー(ケイシー・アフレック)、新米エレベーター・ボーイのエンリケ(マイケル・ペーニャ)、ザ・タワーを強制退去させられたウォール街の負け犬フィッツヒュー(マシュー・ブロデリック)、幼なじみの泥棒スライド(エディ・マーフィ)、錠前職人の父親を持つメイドのオデッサ(ガボレイ・シディべ)とともに、ショウの財産強奪を計画する。 感謝祭の日、ジョシュたちは、FBIの24時間監視態勢に置かれたペントハウスを目指す。。。
ものすごいスリリングな展開があるわけでもなく、緻密な作戦があるわけでもないけど、最後まで楽しめたのは、ベン・スティーラーとエディ・マーフィーの力なのかな?
具体的に言うと『オーシャンズ』みたいに華やかでもなく、『ミッション・インポッシブル』のようにスリリングでもなく。 極々、オーソドックスな感じ。 もっとコメディ要素が強く、終始、大笑いしながら見るかと思っていたので、この辺は予想外でした。
ベン・スティーラーは、落ち着いた接客業のプロ、マジメなマネージャー役がけっこう似合っていたんじゃないかな。
最初、「うわぁ、老けたなぁ」と思ったけど、役柄上、落ち着いた雰囲気は必要だし、この役には、あのくらい抑えた感じがいいのかもね。
エディ・マーフィーは、前半はほとんど登場せず。 後半になって存在感をあらわす役柄。 こちらも、最初からずーっと出ずっぱりより、あのくらい抑えた感じがいいのかもね。 と言っても、後半からはうるさいくらいだけどね。
リーマンショック以降、アメリカの経済も不安定だし、富裕層だけが更に富みを得ることに対しての批判も含まれたストーリーは、現代を皮肉っていて良かったと思います。
最上階からの車のシーンは、個人的には『ミッション・インポッシブル』のトム・クルーズ(ドバイのシーン)より、「ひぃぃー」怖かったよ。
<<昨日は『家族の庭』(キネ旬 2011年 外国語映画10位作品) ■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『きみはペット』
|