2010年02月05日(金) |
『インビクタス 負けざる者たち』 |
1984年、南アフリカ共和国初の黒人大統領に就任したネルソン・マンデラ。 しかし、新しい国家の船出には多くの問題があった。 ある日、ラグビー南ア代表の試合を観戦したマンデラの頭の中で何かが閃いた。 南アではラグビーは白人が愛好するスポーツで、黒人にとってはアパルトヘイトの象徴。 しかし、1年後に南アで開催されるラグビーのワールドカップで南アのチームが勝てば、それが人種間の和解につながるかもしれない。。。
私がラグビー好きになったのは、相方と付き合い始めてから=1999年。
なので、ちょっとひと昔前(80年代〜90年前半)ラグビー事情はリアルタイムでは知らないけど、「スプリングボクスは、マンデラ大統領になってから変わった」という事だけは知っていて、楽しみに公開日に見に行って来ました。
今や世界屈指の強豪チームとなったスプリングボクスも、「こんなに、こてんぱんにやられていた時代があったんだ…」というのが第一印象。 今の強いボクスを見ているからチョット信じられない感じ!
大統領(モーガン・フリーマン)、キャプテンのフランソワ(マット・デイモン)、代表チーム、フランソワの家族、大統領の側近達、ボディーガード…大統領就任からボクスの強化の過程を同時に描いています。
ラグビーのシーンも多いけど、「マンデラ大統領の話」と「スプリングボクスの話」バランスも良かったんじゃないかな?
ただ、もう少し、マンデラ大統領の個人的背景を詳しく描いて欲しかったなぁと思う。 あそこまで強い信念で国を動かそうとする決意や思想など…「大統領になるまで」がほとんど描かれていなかったのが残念でした。
奥さんが登場しなかったり、お嬢さんと確執があったり、ボディーガードが家族の話を制するシーンがあったり、「何か理由があるぞ」という事は伝わってくるんだけど…その辺ももう少し知りたかったです。
「もの凄い大きな感動!」というのはなかったけど、自分がラグビー好きという事もあって、試合のシーンも見ごたえがあったし、今は「強いボクスが普通」になっているから、四半世紀前の出来事を改めて知ることができて、とても興味深かったです。
ちなみに…“スプリングボクス”というのは、南ア代表の愛称。 「オールブラックス」=ニュージーランド代表 「ワラビーズ」=オーストラリア代表 と同じです。
そして、“スプリングボク”というのは「レイヨウ」です。 ユニホームの右胸には、レイヨウが跳ねているイラストが描かれているよ。
今は、ボクスに黒人選手がいるのは本当に超普通なことで(白人と黒人のミックスの状態が)白人選手にも黒人選手にも凄い選手は多いです。
♪BGM♪〜『のだめカンタービレ最終楽章』サントラ
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■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『オーシャンズ』 『パリ・オペラ座のすべて』 『恋するベーカリー』
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