第二次世界大戦前夜、夏のイングランド。 政府官僚の娘で、作家志望の13歳ブライオニーは、大学を卒業したばかりの姉セシーリアと使用人の息子で幼なじみのロビーのただならぬ関係を目撃し、ロビーへの警戒心を抱く。 そして事件は起きる。 ブライオニーの嘘の証言によって、愛しあう恋人たちは無残にも引き裂かれ、犯した過ちの重さにブライオニーが気づいたときには、泥沼の戦争が始まっていた。。。
救いようのないストーリーで、予想以上に重たかったけど、この作品独特の雰囲気は素晴らしかったです。
私は、正直が正義とは思いません。 「ウソも方便」なんて諺があるくらいだし、ウソが悪いばかりではない。 でも、ついた本人からすると、そのウソの行方がどうなるのか、最終的に考えてない場合もあるのかな。
今作は、当時のイギリスの階級社会を上手く表していて、「使用人の息子が犯人なら丸くおさまる」という流れもあったのかもしれません。 ブライオニーの13歳の嫉妬心では、その先のウソの行方までは追えなかったのかも。
劇中のブライオニーを見て、自分が中学生の頃、何の根拠もなく「大きくなれば、何にでもなれる」って、漠然と夢を見ていた頃を、思い出しました。 ランドセルからセーラー服に変わっただけの3年間で、世の中が少しでも分かったような錯覚になっていた頃…まさに、ブライオニーの言動や行動なのかな。
ピアノの旋律とタイプライターの音が、とっても効果的で、もの凄い緊張感の映画でした。 時々、おどろおどろしくて怖いくらいだった。
キーラは、こうゆう設定の役がとっても似合いますね。 ちょっと低めの、あの声も高貴な雰囲気に合うんだろうなぁ。
♪BGM♪〜『EXILE LOVE』by:EXILE
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