2008年06月27日(金) |
『モンテーニュ通りのカフェ』+6月の読書まとめ |
若き日をパリで過ごした祖母の思い出話に憧れ、田舎町からパリにやってきたジェシカ。 なんとかモンテーニュ通りにあるカフェにで働けることになった彼女は、本来なら男性の仕事であるギャルソンの仕事を始める。 カフェに隣接する劇場や高級ホテル、ブティックなどから、女優、ピアニスト、舞台や映画の関係者、美術収集家といった客たちが日々やってくる。 そんな彼らを、ジェシカは興味深く観察し始める。。。
コンパクトにまとまった群像劇で、とても面白かったし、実在するというカフェやパリの風景もとても雰囲気良く映し出されていました。 セシル・ドゥ・フランス演じるジェシカは、当てもなくパリに出てきた役どころなので、職を求めて、泊まるところを求めて、パリの街をさまよう姿が描かれています。 劇場の屋上から朝焼けを見たシーンが、なんとも幻想的で美しかった。
極々普通に考えて、仕事も住むところも何も当てもない暮らしなんて、心配でたまらないと思うけど、「行き当たりバッタリ」で済ませちゃう人には、なにかしらのチャンスや縁がめぐってくるのかなぁ?と思いました。 ま、人生、こんな映画のようにはいかないと思うけどね。
いろいろなタイプのキャラクターが登場するけど、今作でセザール賞を獲ったというバレリー・ルメルシェ演じる女優のカトリーヌと、ダリ演じる定年間近の劇場のオーナーがとても印象強い。 劇中の中でもそうだったけど、やはり女性は強し!と言ったところでしょうか。
フランス映画ちょっぴり苦手な私だけど、テンポが良くてフランス語のセリフに睡魔を感じることもなく、あっという間の2時間だったな。
自主上映会にて、今日から3日間の限定上映。 今年はじめに、主宰者の方が急逝してしまって、会自体はなくなってしまったようだけど、どうやら単発的に上映の開催があるみたいで、嬉しい限り。
今日は70〜80人ぐらい居たかな? 大入りの金曜の夜でした。
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6月の読書まとめ。
・『阪急電車』(有川浩 著)★★★★☆
・『流星の絆』(東野圭吾 著)★★★☆☆ 前半は凄く面白くてぐいぐいひきこまれて読んだけど、後半〜ラストの展開がちょっと残念でした。
・『福袋』(角田光代 著)★★★☆☆
♪BGM♪〜『EXILE LOVE』by:EXILE
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