2007年01月08日(月) |
『リトル・ミス・サンシャイン』 |
アリゾナに住む小太りなメガネ少女:オリーヴの夢は、ビューティー・クィーンになる事。 コンテストのビデオを毎日見ては、しぐさを研究したり、大好きなおじいちゃん指導の元、ダンスを特訓したりと訓練に余念がない。 そんな彼女の元に、朗報が舞い込む。 カリフォルニアで行われる“リトル・ミス・サンシャイン”コンテストに繰り上げ参加が決定したとの事。 問題だらけのフーヴァー家は、家族6人ミニバスに乗り込み、一路コンテスト会場を目指す。。。
オデブなオリーヴを筆頭に、ファーヴァー家は、独自の成功論を提唱するパパ、ゲイで自殺未遂をしたばかりの叔父さん(ママ兄)、ニーチェに心酔して一言も口を聞かない筆談の兄、薬物で老人ホームを追い出された不良のおじいちゃん、そして一家のまとめ役のママ。
主だった登場人物はこの6人です。
おんぼろのミニバスに乗って、カリフォルニアを目指すまでに、いろいろな出来事が起こり(災難も起こり)それを乗り越えて一家は絆を深めていくという、まぁいたって単純なストーリー。 しかし、それぞれのキャラクターが「はちゃめちゃな中にも、どこか親しみがあり憎めない人柄」で、単純なストーリーに一味も二味もスパイスを効かせて進んでいきます。
考えてみたら、私は家族みんなで車で長旅の経験はありません。 祖母がいるので、祖母を残して4人で旅行なんてしたことがないし、子供の頃は両親共働きだったので、夏休みや冬休みに(両親の会社が休みの時)チョット遠出のお出掛けぐらいでした。 なので、劇中のほとんどを占める、一台の車に肩を寄せ合って旅するシーンは、けっこう新鮮に映りました。
一家が旅する目的は、いわゆる「美少女コンテスト」です。
いつも御世話になっているケイケイさんもレポに書いてらっしゃったけど、アメリカの美少女コンテストと聞くと、誰もがあの“ジョンベネちゃん殺人事件”を思い出すと思います。 事件を思い出すというか、よくテレビ映像で流れた、ジョンベネちゃんがカーボーイハット(?)かぶって、ブーツ履いて歌ってた姿…あの映像。 劇中でも、幼女が髪をクルクル巻いてお化粧してお色気ポーズ(?)をとって、審査員の前を歩いていきます。 その中で、デブのオリーヴは誰が見ても一人だけ浮いてる状態。 でも、彼女が本当の意味で「美しい少女」でした。
個人的にはミスコンは否定しないし、綺麗な人は綺麗な特権を十分に活用すべきだと思うけど、子供はどんな子供だって可愛いんだから、幼女のコンテストは、私の感覚ではどうしても違和感がありました。
食卓を囲む最初のシーンでは、てんでバラバラな6人だったけど、私の実家に置き換えてみても、ド短気で超無口な父、ドせっかちな母、90歳になった祖母、そして私と妹…フーヴァー家と似たような状況かも。 っていうか、きっと、どこの家族も同じなんじゃないかな? それでも一緒に居る。 血の繋がりって恐ろしいやら楽しいやら。
いつもどおり(?)浜松での上映はないので、久し振りに浜名湖越えて遠征。 一緒に見た相方は、家でチラシを見ながら、思い出し笑いしたりして、けっこう気に入った様子だった。
チラシの写真は、ミニバスの運転席にパパが座っていて、後ろの席におじいちゃんが身を乗り出していて、残り4人が車に向かって走っているショット。 見る前は、いったいなんだ?と思ったけど、このシーンは何度も登場して印象深かったです。
♪BGM〜『ドリーム・ガールズ』サントラ(本日購入) 公開が楽しみ!!!
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■感想予告■(映画見済・感想暫待)
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