昭和40年。 エネルギーの需要は石炭から石油へとシフト、世界中の炭鉱が次々と閉山していた。 そんな中、福島県いわき市の炭鉱会社は、地元の温泉を活かしたレジャー施設「常磐ハワイアンセンター」の計画を進めていた。 目玉となるのは、フラダンスショー。 早速、本場ハワイでフラダンスを学び、松竹歌劇団で踊っていたという平山まどか(松雪泰子)を東京から招き、地元の娘たちのダンス特訓を始める。 しかし数世代も前から山で生きてきた住民は、閉山して“ハワイ”を作る計画に大反対。 まどかや娘たちへの風当たりも強かった。。。
今、流行の言葉で言うならば「予想外」の作品でした。 良い意味での「予想外」。
一言で言うと「情熱の映画」でした。
40年前…今みたいに娯楽が何もない時代。 福島の田舎町で、衝撃的な出会いのフラダンス。
普段の生活の中で、「熱心」になる事(モノ)はあると思うけど、「情熱」を燃やせるような事(モノ)って、そうそう無いと思う。 情熱って言ったら、人生賭けちゃうような出来事だと思うんだけど、まさに、主人公達の「人生賭けちゃう」映画でした。
以前、『情熱大陸』に蒼井優ちゃんが出ていた時、番組のラストでフラダンスを披露していて、「優ちゃんが出ているフラダンスの映画」ぐらいしか前知識がなかった。 予告も1度も見なかったので、ほとんどゼロの状態。 すこぶる好評の意見は聞いていたので、楽しみに見に行ったけど、こんなに感動+号泣とは!!!
号泣ポイントが何度も何度もやってきて、1/4ぐらいは大泣きして見てました。 特に、早苗(徳永えり)が引越しするシーンは、本当に涙涙だった。 今まで色んな映画で「別れ」のシーンを見たけど、早苗と紀美子が「じゃーねー!」と叫び合うこの別れのシーンは、カナリ印象に残る。
先生役の松雪泰子や、メインダンサーを任される紀美子役の蒼井優が注目される作品だけど、早苗を演じた徳永えりちゃんもとっても良かったです。 途中から登場しなくなってしまうのが惜しい存在でした。
『ウォーター・ボーイズ』や『スイング・ガールズ』など、劇中の「発表の場」は、感動を呼ぶ場面だけど、今作は「ショー」の要素が大きくて、より華やかで楽しめたなぁ。 本当、予想外。 そもそも、私、これ実話っていうのも知らなかったんです。 実話という事も予想外だった。 もちろん、常磐ハワイアンセンター(スパリゾートハワイアンズ)なる施設が存在する事も今日初めて知ったわ。
この間、『イルマーレ』見に行った時、「フラガールのパンフレット売り切れです」って書いてあったけど、きっと、みんな予想外に感動して、思わず購入する人が多かったんだろうね。 無事入荷していたので、もちろん私も買いました。
昨日、相方の友人(郡山在住)から、「結婚しましたハガキが届いた」と電話があり、そこで、この『フラガール』の話が出て、友人曰く「映画の中の方言は、いわき弁ではない。ほとんど東北弁に近い」と言っていた。 今日、それを意識してセリフを聞いていたので、確かに「かなり訛ってるなぁ」とは思ったけど、40年前は福島も東北弁に近かったのかな? 本州は、つくば市より北に行った事がない私なので、東北地方は未知の世界だけど、劇中、キャスト達の吐く息が白くてとっても寒そうだった。 それを見て、“炭鉱の町”“労働問題”“ダンス”…『リトルダンサー』を思い出しました。
♪BGM〜『Voices』by:Keiko Lee
>>昨日は『地中海の小さな国マルタ島+ロンドン』旅行記
マルタの写真up⇒⇒⇒【パート2】の“旅”
■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『父親たちの星条旗』 『太陽』
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