フィンランド、ヘルシンキの街角でオープンした小さな食堂“かもめ食堂”。 店主は、日本人女性のサチエ(小林聡美)。 メインメニューはおにぎり。 でもお客さんはなかなかやってきません。 サチエは扉が押される日を待ちながら、食器を磨き続けます。 ある日、ついに初めてのお客さんの青年トンミ(ヤルッコ・ニエミ)がやってきました。 日本かぶれの彼に、「ガッチャマン」の歌詞を聞かれたサチエさんは出だししか思い出せません。 続きが気になって仕方ないサチエは、街中のカフェで見かけた日本人女性:ミドリ(片桐はいり)に声をかけるのでした。
「食べられる喜び」「食の幸せ」を感じられる作品でした。
以前、大病で入院した時、食事が出来ず点滴生活を送っていて、友人から「普段なにげなく食べている物でも、病気するとそのありがたみに気付くし、食べられるって幸せなことだよね」(だから早くよくなって)と励まされたけど、本当にその通りだなぁと思う。
胃腸炎もちで、よく絶食する身としては、心底「食べられる幸せ」を感じる。
地球のどこかでは、毎日の食事にも困っている人々もいるだろうし…そう思うと、今の私は、食べたい物を食べられる環境にいるわけで…普段、何も考えずに普通に朝昼晩と御飯を口にしているけど、これって幸せな事なのよね。
ストーリーは、淡々としているといえばしているけど、102分、飽きずに楽しめます。 何をとっても“センスが良い”作品という印象。 ストーリーも登場人物も景色も衣装もインテリアも、何もかもがセンス良し! 外国のモノが(日本のモノより)全て良いとは言わないけど、ヘルシンキだからこそのステキなモノがたくさんあったように思います。
コーヒーが飲めない私ですが、劇中、サチエが煎れるコーヒーが、豆の香が漂ってきそうで、とっても飲みたくなりました。
うちの母は、よくおにぎりを作ります。 御飯がジャーに余ると、それで少し小さめのおにぎりをいくつも作ります。 テーブルに置いてあると、家族の誰かしらがつまんで知らず知らずのうちになくなっている。 今日も、この映画に出掛ける前に1つ食べたばかり。
母は、超がつく料理オンチなんだけど、おにぎりだけはとっても美味しい。 かもめ食堂のおにぎりより、きっと美味しいぞ(笑)。
見終わった後、同じように“食”を扱った『マーサの幸せレシピ』(2003年の個人的トップ10の5位)を思い出しました。
自主上映会にて、19日〜25日までの限定上映。 たまたま夕方から時間が空いたので、初日に張り切って見に行って来ました。 映画館に着いて、人の多さにビックリ〜! あれよあれよという間に席が埋まっていき、1番前までビッシリの超満員御礼でした。 この自主上映で、こんなにたくさんの人を見たのは、『バンジージャンプする』の韓流オバ軍団以来だよ…驚いたなぁ…大盛況で何よりだけど。
「豚身・昼斗念」…私なら「飛見・日留都年」か〜な(笑)。
♪BGM〜『Jersey Boys』オリジナルブロードウェイキャスト
>>昨日は『ゲド戦記』
■感想予告■(映画見済・感想暫待)
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