####【みぃ♪の閑話休題】####
2017年はやっと勉強から解放され、自由を謳歌しました!映画も久し振りにたくさん観た! 時々、blog+twitter書いています☆  

2006年04月01日(土) 『歓びを歌にのせて』

天才指揮者のダニエル・ダレウスは心身共に疲れ果て現役を退いた挙げ句、スウェーデン北部の田舎の小さな村に移り住む。
そこはかつて、少年時代を過ごした場所だった。
静かな余生を送るつもりが、是非にと請われて村の聖歌隊を指導をすることに。
眩しいほどの生命力に溢れたレナや、夫の暴力に耐えながらも美しい歌声を聞かせるガブリエルらメンバーたちを知るに連れて、ダニエルは改めて自分のつくりたい音楽を目指すようになる。。。

人の人情に触れる作品でした。

人の影響力っていうのは、物体として形あるものじゃないけれど、凄いモノなんだなぁと感じました。

新しい事を発見すると、人はそれにチャレンジや楽しみを見出します。
評判のお店で「行列が行列を呼ぶ」って状況があるけど、「楽しみが楽しみを産む」状況ってあるよね?

人の感情自体は、形あるものじゃないけど、発せられることから形が生まれてくる事もある。
それは、与える者にとっても与えられる者にとっても、とっても素晴らしい事だなぁと。
映画を見ながら、そんなような気持ちになりました。

北欧の田舎村で派手なことはなく、「日常の暮らし+αの聖歌隊」だけの物語ですが、登場人物それぞれの心情や葛藤が上手く組み合わされています。

ダニエルが来るまで、小さな村で権力を持っていた牧師さんが、それまでの地位が揺らいで落ちぶれていく様子は、1番現実味があったかな。
従順だった奥さんが反旗を翻して、出て行く様子なんて、日本の中年カップルでもありえそうな展開だったり。

不倫恋人に騙されて、男遊びが激しいレナも、障害をもつ仲間には優しく、彼女の孤独感とか日々をぶっきらぼうに生きている様子とかも、凄くよく伝わってきました。
彼女はダニエルに惹かれ、2人は恋人になるんだけど、一歩間違えればウザイ無邪気な感情がとっても可愛かったな。

主演のミカエル・ニュクピストは、冴えないオッサンぶりと、熱い人情味溢れる人間とを熱演していました。

物語の山場は、途中のコンサートと、ラストのコンクールと2回あります。
ラストも感動だけど、個人的には中盤の教会コンサートがメチャ感動だった。
震えてくる感じで、じわーっと涙がたまってきた(周りでも泣いている人が多かったな)。
DV夫に耐えていたガブリエルの為に、ダニエルが書き下ろした曲を堂々と歌う姿は、圧倒的な存在感で、劇中の観客だけでなく、スクリーンの前の観客も惹きつけてました!
ガブリエル役のヘレン・ヒョホルムは、歌手でミュージカル女優との事で、歌唱力はもちろん、その歌いっぷりがお見事だった!
このシーンは、本当に名シーンだと思います。

音楽というより、人の歌声・合唱のパワーを強く感じられるステキな作品でした。
(『ブラス!』が好きな人は、この作品も凄く気に入ると思う)

ガブリエルの歌、本当に良い曲だったなぁ♪

3月31日から自主上映にて3日間の限定上映。
今日は映画の日ということもあり、超満員の大入りで大盛況でした。

今日ふと気づいたんだけど、この自主上映で見て「あー、パンフレット買っちゃおう」と思う作品は、“Bunkamuraル・シネマ”の作品が多い事を発見しました。
(ちなみに今作も買った)
ル・シネマの作品が、全部この自主上映で上映があるわけじゃないけどね…残念ながら。
東京に出掛けた時、1度、本家のBunkamuraに見に行って見たいなぁ。

---

昨日、『クラッシュ』のレポでもブラジル人の事をチョット書きましたが、、、『News23』の特集で、「変わる街並み」というのをやっていて、偶然見た回が、愛知県の保見団地の現状でした。

それは、磐田と似たような状況で、ブラジル人が住み始めた事によって、団地からどんどん日本人が出て行っちゃって、今はブラジル人の方が多くなっているという。

言葉が通じない、文化の違い…様々な原因で、特に生活に密着したゴミ問題など、ブラジル人に対する課題は山積みといった具合でした。

自治会長さんは、ハッキリと一線を引いた主義の人で、「日本人は日本人」「ブラジル人はブラジル人」と。
私がレポに書いたように、「差別」ではなくて「区別」なんですよね。
それは、一個人の人間性とは全く別次元の問題なのよね…。

やっぱり1番は、言葉が通じないのも大きくて、でも、インタビューを受けていたブラジル人も「日本語をしゃべる必要性がない」と答えていて、共存の意識も低いっぽい。

あと、これは『News23』でやってた事ではないんだけど、会社の社会保険とか国民保険を支払えば、医療がALL無料になると考えてる外国人の人も多いらしくて、説得して説明するのが大変っていう話も聞いた事があります。
医療やゴミの問題などは、生活に1番密着した事だからね…。

今、日本では少子化が叫ばれていますが、出産予備軍である私のような年代の女性陣が結婚しないで子供も産まないで、在ブラジル人の女性がバンバン出産していったら、マイノリティがマイノリティじゃなくなる日も、そう遠くないのかもしれませんね。

♪BGM〜『The Love Rocks』by:Dreams Come True

<<昨日は『クラッシュ』+2月3月の読書まとめ

■感想予告■(映画見済・感想暫待)


 <♪前の記事  INDEX  次の記事♪>


書き手: みぃ♪
[御意見・苦情・その他メールはこちらまで]




My追加