####【みぃ♪の閑話休題】####
2017年はやっと勉強から解放され、自由を謳歌しました!映画も久し振りにたくさん観た! 時々、blog+twitter書いています☆  

2006年03月23日(木) 『ある子供』

定職につかず、少年たちを使って盗みを働き、盗品を売ってその日暮らしをしている20歳の青年ブリュノ。
ある日、ブリュノの子どもを出産した18歳の恋人ソニアが病院から退院してくる。
ジミーと名づけられた子どもを見ても何の実感も感じないブリュノ。
そして、ブリュノはソニアに子どもの世話を頼まれた間に、簡単にジミーを売ってしまう。。。

「自分の子供を売る」だなんて、すっごく極端な話だけれど、今の日本でも、あながち、ありえなくもない話なのかなぁと感じました。

小6の女の子がクラスメイトを殺したり、大学生の塾講師が教え子を殺したり、、、ひと昔前の日本なら、こうゆう事件も、すっごく極端な話に感じたと思う。
でも、昨今、こうゆうニュースを聞いても、「え?また?」という衝撃は受けても、昔のような「そんなバカな…」という信じられない感情というのは薄れてきてしまった。
だから、劇中で起こった「子供を売る」という事件も、一歩間違えれば日本のニュースになってもおかしくはないと感じながら見てました。

劇中のカメラワークが、ブリュノの視線で映してる手法が多いので、ドキュメンタリー風で、よりリアルな感情を映し出しています。
本物の若いデキ婚カップルを追っているような内容。
95分という短めの上映時間なのに、無駄な音楽も演出もない分、じーっと淡々と進んでいく流れでした。

子供を売るシーンで、取引の為、ブリュノが子供だけ置いて自分は違う部屋へ移動する時、歩きかけてふと戻ってくる場面がありました。
そこで、別れる前に、子供の顔を覗くとか抱っこするのかと思いきや、敷物にしたジャンパーのポケットにタバコを入れたままにしてあるのを忘れて、それを取りに戻ったんですね…。

私は、このシーンを見て、愕然として思わず溜息をもらしちゃいました。
それで、『ある子供』っていうのは、あちこちに揺られるジミーではなくって、ブリュノ自身の事を言っているんじゃないのかなぁと。

ラストは、2とおりの解釈ができると思います。
ブリュノの希望の涙と、ソニアの絶望の涙と。
あれは、「再」か「別」かどっちの解釈もありなんじゃないでしょうか?

自主上映会にて、今日から3日間の限定上映。
初日、平日の夜だったけど、40人ぐらいのお客さんがいました。

どうしようもない大人が子供を持った話の映画を見たので、最近(というか、常に)感じてることなんだけど。

どこに出掛けても、出掛けた先で必ず出会う子連れバカ親の被害は、ほんっっとに勘弁してほしいね。
最近、もう迷惑という感情も通り越して、呆れてポカーンとしてしまう事の方が多いかも。
これこそ、上記に書いた事件じゃないけど、ひと昔前なら「まさか、こんなところに赤ちゃん連れが?子供連れが?」と思うような場所でも、今はどこでも親が連れてくるから、「はぁ…まただ…」とは感じても、驚きって本当に少なくなったよね?

連れられてる子供には罪は無い。
これからの日本の未来にとって、今の子供たちは宝といっても過言ではないでしょう。
少子化原因の片腕になっちゃってる私のような未婚人間からすると、ちゃんと子孫を残している人は素晴らしいと思いますよ。

でも、ありとあらゆる場所で、子供連れである事を、まるで特権のように考えて開き直っている人が多すぎると思う。
1番被害を受ける、食事の場や飛行機などでは、「やったもん勝ち」というか「入ったもん勝ち」「乗ったもん勝ち」という態度の親が多いこと多いこと。
もし、結果的に騒がなかったとしたら、「ほ〜ら、大丈夫だったでしょ」って。
それは違うと(私は)思うんだけどなぁ。

例えば、セルフサービスのフードコートのような場所は、比較的、小さい子供連れでも来やすいだろうし、食事メニューもレストランよりは安いし、もしも自分がそこに行って、子供の被害(というかバカ親の被害)に遭遇したら、席を移動すればいいだけ。
逃げればこっちも安全。
メニューも安いから、まぁしょうがないかと思う。

だけど、(和洋中華問わず)通常のレストランでは、「禁煙席」「喫煙席」は選べても、「子供禁席」は選べない…。
「子連れ席の周辺に案内されるか?」「後から周辺に子連れが来るかどうか?」これは、もう運です。
賭けです。

しかも、「普通、こんなお店に子供連れて来ないでしょ」とか「普通、この時間帯に子供いないでしょ」っていう「普通」が今は無いんだよねぇぇぇ。

親が交代で子供を抱っこしあって食事してたり、騒ぎ出さないように必死であやしながら食事してたり、こうゆう光景を頻繁に見かけるけど、「あなた達、そこまで、ここで食べたいんですか?」って思うよ。
本人達は「そこまでして食べたい」んだから良いけど、バタバタする周辺で食べてるこっちが消化不良になるっつーの。

レジャーや外食の多様化、時代の流れだと言われればそれまでだけど、病院や公園ならともかく、大人が来る場所で、しかもお金払って来ている(食べている)場所で、子供が相応しくない場所って、やっぱりあると思うんだけどなぁ。

つい先日、22:30頃にラーメン屋さんに行ったら、私たちが食べ終わった頃に、親子連れが入って来た。
もう23:00近く。
連れている子供は5歳と3歳ぐらい。
「なんで、こんな時間に?」っていう驚きよりも、「あ、また出たー」って感じ(笑)。
極めつけは、母親が子供に「しっかり食べなさいよ!食べないと育たないよ!」と叱ってた事・・・・・・・・・・。
おいおい、あんた、夜中にラーメン食べさせてる方が、よっぽど育たないと思うんだけど(笑)。

ね?
映画の中のブリュノの行動は凄く極端だけど、似て近しの『ある子供』は、今の日本にも氾濫してるでしょ?

世間では「少子化、少子化」と言われてますが、(〜35歳)出産予備軍の女性陣が子供を産まない理由の1つに、どこに行っても遭遇するバカ親に、被害を受けまくってるからというのも、あると思うんだよな〜。

少なくとも私は完璧にこれ。
結婚する前から(子供産む前から)もう嫌気がさしちゃってる。

♪BGM〜『The Love Rocks』by:Dreams Come True

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