2005年04月17日(日) |
『インファナル・アフェア 終極無間』 |
潜入警官のヤン(トニー・レオン)が殉職してから10ヶ月が経過。 警官として生きる決意をしたラウ(アンディ・ラウ)は、事件について、ヤンを撃ったのは潜入マフィアのラムで、そのラムを自分が射殺した」と証言して庶務課へと異動する。 ある日、保安部のヨン警視(レオン・ライ)の部屋で、巡査部長のチャンが自殺する。 内務調査課へ復帰したラウは、ヨンが潜入マフィアであるとにらみ、その身辺を調べ始める。。。
ラウの無間地獄映画でした。 この一言に尽きるんじゃないかな。 生きている無間地獄。 死ねない無間地獄。
1も2も、役の設定上、善→悪になっているトニー・レオンの立場で見ている人がきっと多かったと思うけど、そうゆう観客に、初めてアンディ・ラウの心情が伝わってきた感じ。
誰だって悪人より善人が良いに決まっている。
何をやっても根本は「オレは警官だ」のトニーに対し、何をやっても根本は「オレは警官ではない」アンディ。 保身の為、次々に周辺の人を始末してきて、やっと「オレも警官だ」に近づいた時、現れる保安部のヨン警視。 このレオン・ライが、まぁ、クセモノで「この人、いったいどっち側なの?」と、私はなかなか見極められなかったなぁ。 まさに、スクリーン上のアンディの不安と共に、物語が進んでいきました。 彼が徐々に壊れていく様子も非常によく伝わってきた。 ラスト付近は、もう何が善悪とか関係なしに、アンディの涙にけっこうグッときたよ。
パート1後の物語なので、トニー・レオンをはじめ、既に死んじゃっている他いっぱいの人は、実際はいないんだけど、所々フラッシュバック登場して、改めて、役者陣の魅力を感じました。
パンフレットにも載っていたけど、ケリー・チャンの診療所で、アンディとトニーが並んで治療をうけているシーン(というか、そのカットが)凄く好き。
作品としての魅力は、1が秀でているけど、2も3も、それぞれに素晴らしい部分があり、期待を裏切らないシリーズになったと思います。
1も2も見ずに3を見る人はまずいないと思うけど、忘れかけている人は、復習して見に行った方がいいかもしれませんね。 私は、パート1も2回見に行ったし、今回も、近日中にもう1度見たいと思ってます。
ネタバレ感想は、下↓に書きます。
<昨日の映画は『エターナル・サンシャイン』
■感想予告■(映画見済・感想暫待)
以下、少々ネタバレ。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
結局、ラウ(アンディ)は、ヤン(トニー)に、なりたかったってことよね。 ラスト、車椅子でモールス信号を打ってるシーンは、「あぁぁ、この人、まだヤンになりきってラウを追っているんだ…」と、怖くて切なくなりました。
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