サトウキビを刈る“キビ刈り隊” 7人の35日間の体験が沖縄の離島で始まる。。。
さっぱりした映画だなぁというのが第一印象で1番の感想。
沖縄にも沖縄の周辺の島々にも行った事が無い私は、物珍しさ的な感覚で見始めたけど、123分、すっぽりと物語の中に入り込めました。 全体的に淡々とした流れではあるけれど、気が付くと、「え?もう終わり?」って感じで、、、別にこれといって7人の誰かに感情移入して見ていたわけではないんだけど、不思議と惹き込まれた映画でした。
この作品を、「物足りない」と思うか、「良かった」と思うか、分かれ目は、主人公7人の背景をほとんど描いてないところだと思う。
船に乗って島にやってくるところから始まり、それ以前の生活環境が何も描かれていない。 過去の回想シーンは皆無だし、人によってチョットだけ「ワケアリ」な事を告白したけど、その程度。 現在の「ワケアリ」な状況に至るまでの「ワケアリ」な事がほとんど説明されてないので、見ている人にオマカセ状態(あ、パンフレットに詳細書いてあったら、すみません…私、買ってないので)。 いつもだったら、「もっと背景を描いて!」と絶対思うはずなのに、この作品はナゼだかそれがあまり気にならなかったです。 それが、上記「さっぱりした映画だなぁ」の感想。 私としては、このさっぱり感が非常に良かったです。
7人それぞれに特長があって良かったと思うけど、男性陣3人が特に印象的でした。 『カミングダウト』の司会者の人、演技してるところ初めて見た。 今の短髪が別人みたい〜。 私、長髪の男の人、あんまり好きじゃないけど、谷原氏は長い方が似合うよ。 まさみ嬢、1人だけ暑そうだったな(笑)。
シネマアジア上映会にて、29日〜10月1日の3日間上映。 できれば、夏の始まりか真夏真っ最中に見たかった(けど、上映あっただけでも良かった)。
むか〜し、鈴木砂羽さん(←浜松市出身)は、デビュー作が自主上映会で上映された時、舞台挨拶があったのになぁ〜。 まさみ嬢(←うちの近所の娘)は、もう売れっ子になっちゃったから、とんでもないね。
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9月の読書まとめ。
『空中ブランコ』(奥田英朗 著)★★★☆☆ 直木賞受賞作品だけど、前作の『イン・ザ・プールの』方が断然面白かった! 今、これ売れてるし、図書館の予約も凄いけど、『イン・ザ・プール』読んでからでないとダメですよー。
『星宿海への道』(宮本輝 著)★★★★☆ ひっさびさに(本当に久し振りに)満足した宮本作品。 ここ何年と、「あーーーーー(昔を懐かしむ)」と思う事が多く、「今度こそは」と期待していて、久々に良かった。 外国を魅力的に描いていた昔を思い出すような作品。 星宿海、知っていた方いらっしゃいますか?
『ノモンハン隠された“戦争”』(鎌倉英也 著)★★★☆☆ モンゴルの事が詳しく書いてあって、かなり勉強になった。 NHKの番組を見たかった。
『昭和史』(半藤利一 著)★★★★★ 今まで読んだ近代史モノの本の中で、分かり易さはベスト3に入る。 一家に一冊という感じ。
『出口のない海』(横山秀夫 著)★★★★★ 今や超売れっ子作家の横山さん、初の戦争モノ作品。 いやぁ、横山さん、本当に巧いよ。 憎いくらい巧い。 本を読んで、こんなに泣いたのはいつ以来だろう?というくらい、大泣きして翌日目が腫れて大変でした。 人間魚雷回天と魔球がキーワードの小説。 是非!!!!!
♪BGM♪〜『Swing Girls』オリジナルサウンドトラック
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■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『インファナル・アフェア 無間序曲』 『みなさん、さようなら』
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