大恐慌によって、一家離散した孤独な青年騎手:ジョニー・“レッド”・ポラード(トビー・マグワイア)。 自動車販売で巨万の富を得たものの息子を事故で亡くし失意のままのチャールズ・ハワード(ジェフ・ブリッジス)。 そして、故郷、西部を近代化の波によって奪われたカウボーイ:トム・スミス(クリス・クーパー)。 3人が『シービスケット』という一頭の馬によってめぐり会った。 それが彼ら3人と、労働者達を夢に導くが、レッドもシービスケットも怪我をしてしまう。 再び彼らの姿に出会えるのか。。。
第一印象としては、「もの凄いアメリカ的な映画」。 悪い意味ではなくてね。 実話なので、アメリカ的も日本的も何もありませんが…あのラストは、日本人が描くなら間違いなく (以下ネタバレ↓スクロール)
痛がるレッドの気持ちがシービスケットに伝わり、レッドを気遣い、そのまま失速して終わり
というパターンでしょう、きっと。 ま、実話だから曲げようが無い事は分かってるんですけどね…。
とっても感動したし、泣けたし、主人公3人+ハワード嫁+ラジオDJの役者陣も非常に良かったし、全体的にはそこそこ満足なんだけど、いかんせん、前半部分が弱い…ブツ切れぽい。 あのラストをメインにもっていくには、途中のレース部分もしっかり描かないといけない展開なんだろうね、中盤以降に的を絞りすぎているのだ。
3人の個人的な問題、心理描写をはじめ、出会いの様子や絆など、もっともっと深く突っ込んで描かれるべきだと思う。 私、個人的には、180分近くになってもいいから、底辺部分からしっかりした大作に仕上げても良かったんじゃないかと思いましたね。
でも、見終わった後は、3人が3人に出会い、再人生がスタートできたのは、素直に嬉しく思いました。
競馬のストーリーという事で、学生時代、大の競馬フリークだったらしい相方を誘って見に行った。 劇中、レースの作戦の話題がわりと頻繁に登場するんだけど、競馬の「け」の字も知らない私は、言ってる意味がチンプンカンプン(*_*)…心の中で、「この人(隣にいる彼)、この意味ぜ〜んぶ分かって見てんだろうなぁ」と思ったら、凄い悔しくなった…(;^_^A
馬に対しての感想を聞いて見たら、彼曰く、「『小柄、小柄』というほど、シービスケット小さくないよ」と(笑)。 「対戦した東部の名馬を見た時、やっぱ、シービスケットより強いと思った?」と聞いたら、「いや、シービスケットは脚の筋力(踏み込みのバネ)が凄く強かったし、スピードに乗るのが速かったから、全然強いと思ったよ」だとさ。 あと、「どのカットがトビーが本当に乗ってて、どのカットがスタント騎手か」は、どのシーンを見ても一発で分かったそうな。
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誕生日週で、毎夜帰宅が遅く、こんな狭い家なのに、先週1週間、父親の顔を1回も見なかった。 久々に会ったら、「顔がひとまわり大きくなった」と言われた…(;-_-+ 外食って恐ろしいね〜。 というか、普段、いかに我が家が粗食という事が実証されたというか(笑)。 今週は、マジメに家で夕飯食べます〜。
♪BGM♪〜『Sincerely…』〜Mariya Takeuchi Songbook〜
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