2003年03月25日(火) |
『遥かなるクルディスタン』 |
トルコ、イスタンブール。 西部の田舎町からやってきたメフメットは、水道局の仕事についていた。 クルド人のベルザンは、大広場でカセットテープを売って生計を立てていた。 そんな2人が、ふとしたきっかけから出会い、友達になる。 それも束の間、ある日、メフメットは、クルド人の過激派組織のメンバーと間違われて、逮捕されてしまう。 友達も仕事も失い、ベルザンに助けられるが。。。
1月に、同じクルド人を題材にした『酔っぱらった馬の時間』を見た時、「この映画の中の暮らしは、私達日本人からすると、想像できそうで、できない暮らしなんだと思う…。」という、感想を書いたけれど、今回も、これと同じ。 日本という単一民族国家で暮らす私達が、簡単に理解できない事だと思うけれど、そうゆう域を越えてるんじゃないかなぁ。
私、映画を見ながら、ふと思ったよ。 日本では、タマちゃんに餌をあげて悪いだの、餌をあげない方が悪いだの、大騒ぎして言い争いして、それが大ニュースになってて、「なんて、お気楽なんだろう」と(注:別にタマちゃんの存在が悪いとは言ってません(^_^;)
映画の中の風景を、「映画の中の風景」と見ているものの、それが現実にあるなんて…分かっていても、どうしても、本当の事だっていうのが受け入れれない。 にも関わらず、あの、な〜んにもない大自然と石で出来た粗末な家の景色が、異様に胸に焼きついた。
映画の内容は、とても深刻で、考えさせられるモノなのですが、劇中、夕方のシーンが結構多くて、個人的に、それが凄く良かったです。
私、夕方の景色っていうか、夕方の色っていうか、1日の中で、夕方の空と街の色と景色が一番好きなのです。 夜景もステキだと思う。 でも、日が落ちる前の1時間に満たない時間帯が、とっても好き。
ラストシーンの夕陽も印象的でした。
子供が主役だけに、『酔っぱらった馬の時間』の方が、悲痛さが強くて、強烈に印象に残ったけど、この作品も、見て良かった1本でした。
♪BGM♪〜『My Song』by:Keith Jarrett Quartet (『マーサの幸せレシピ』の主題歌は、このアルバムに入ってます〜♪)
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