19世紀末〜20世紀。 ハンガリー。 あるユダヤ人一族の栄枯衰退を、ハンガリーの歴史とともに描いた作品。
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曽祖父:エマヌエル (長男:イグナツ・次男:グスタフ・長女:ヴァレリー) ヴァレリーはエマヌエルの弟夫婦の娘(=姪)だったが、亡くなった為、養女として迎えられた。
祖父:イグナツ(エマヌエルの長男) 父:アダム(イグナツの次男/母親はヴァレリー) 孫:イヴァン(アダムの長男) ↑この3人を、レイフ・ファインズが1人3役演じる。
イヴァンの視点を基準に、エマヌエルの物語からスタートする、お話し。
180分の作品だけど、イグナツ、アダム、イヴァンと、それぞれ主人公部分が1時間ぐらいで区切られていて、全く長さは感じませんでした。
時代の変化、家族の変化も色々とめまぐるしく変わっていくので、長さを感じてる暇が無いというか…私は、もう倍の360分、6時間あっても見てられたと思う?! 映画館で上映する映画として成り立つのか分からないけど(笑)途中で休憩タイム入れたらOKなのかな(^_^;
というのは、1人1時間でも、時代背景なんかも含めると、やはり、どうしても終わり急いでいる=次の人にバトンタッチ急いでる感じがしないでもなかったから…そこそこ描かれてはいたんだけど、私は、もっともっと詳しく深く見ていたいなぁと思った。
レイフ・ファインズの、主人公3役。 髪型やメガネ等で一応の工夫はしてるものの、切り替わりの最初だけがチョットややこしく思うかなぁ。 でも、熱演も熱演、大熱演なので、ほとんど気にならないけどね。
どの役も合ってたと思うけど、1番最初のイヴァン役が特に凄く良かった(登場時間も長いかも)。 アダムは、フェンシングの選手という役どころなので、彼の華麗なフェンシングシーンがいっぱい出てきて、かっこよかったです。 (ユダヤ人迫害のシーンで、モザイク無かったのには、とってもとってもビックリしたけど(~_~;))。
3役それぞれ、違う役者さんが演じたとしても良かったのかもしれないけど、ややこしさをマイナスしても、個人的には、彼の、この1人3役は、カナリ魅力的でした。
そして、イヴァンと血の繋がらない妹:ヴァレリー役を演じたジェニファー・エールも、とっても良かったです。 晩年のヴァレリー役は、ジェニファー・エールの実母:ローズマリー・ハリスが演じてるんだけど、「若き日のヴァレリーのイメージのまんま」っていうのが凄い強烈な印象で、こちらもステキでした。 (実の母娘というのは、映画を見た後で知って、ビックリ+納得)。
レイフ・ファインズやジェニファー&ローズマリー母娘以外の役者陣も本当に熱演で、役者の演技力の強さを感じた。 100年、激動の時代を生き抜いた、強さ、弱さ、あさましさ、優しさ、逞しさ、、、どの登場人物にも魅せられました。
雰囲気としては、『活きる』を見終わった後と似たような感じかな。 小説を読んだみたいな映画。 とても良かったです。
今年に入って、24本目の映画で、やっと全面的に満足した作品に出会えたという感じ…深く余韻に浸れそうです。
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電車の中で、某ラジオ講座のテキストを開いて勉強してたら、ナント、お向かいに座っていた外人青年(オーウェン系←サッカーの)も、同じテキストを開いていてて、思わず、お互い「あらっ!」という表情で微笑みあってしまった。
映画なら、これで恋が始まるのにね(笑)。
↑と、電話で妹に言ったら「じゃ、話し掛ければ良かったじゃん」と言われた…(ごもっとも(苦笑))。
♪BGM♪〜『contact』〜Music From The Broadway Show〜
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