2003年02月13日(木) |
『ブレッド&ローズ』 |
主人公:マヤ(ピラール・パディージャ)は、故郷のメキシコから国境を越えて不法にロスに渡り、姉:ローサ(エルピディア・カリージョ)と再会。 オフィスのビル清掃の仕事で、ふとした事から、アメリカ人の労働組合活動家サム:(エイドリアン・ブロディ)と出会い、不当な労働条件の改善への運動が始まる。。。
労働問題って、大きく見れば、自分の身近な事でもあるし、なかなか良い視点の映画だなぁと期待して見に行く。
でも、ちょっと突っ込みが足らなかったかな…。
ラスト付近、マヤとローサ姉妹の葛藤のシーンは、2人の気迫溢れる演技が熱く伝わってきたけど、他が全体的に波が小さかった。
LA. ロサンゼルス。 アメリカ西海岸。 太陽サンサン、明るく陽気なイメージの都市だが、メキシコとの国境付近には、中南米諸国からの移民が、悪条件で生活してるとの事。 (私の中のLA.といえば、『ビバリーヒルズ白書』のイメージ)
労働条件の事に的を当ててるならば、こっちの不当な扱いを受けてるサイドだけじゃなくて、あっちのアメリカ人の恵まれた環境で働いてる方面をもっと描いて、緩急をつけて欲しかった。 そうすれば、数多く登場するデモシーンや、不当を訴えるシーンなんかも、もうチョット有効的に思えるのにな。
ラストは、切ないけど、「あ〜、こうゆう方向で終わるのもありなのかな…」という感じ。
1番印象に残ったのは、深夜のビル清掃中、マヤが、隣の巨大ビルを掃除してる、多分自分と同じような立場の移民女性とお互い手を振り合うシーン。 お互い、窓の外を向いてて、ちょうど目が合った状況ね。 あのシーン良かったなぁ。
サムを演じてるエイドリアン・ブロディは、明後日から公開の『戦場のピアニスト』の主演俳優です。 見に行こうと思ってるので、今日、違う作品で彼の演技が見れて良かった。
-- ♪BGM♪〜『live』by:sweet jazz trio(本日購入)
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