2003年02月16日(日) |
『戦場のピアニスト』 |
1939年、ポーランド・ワルシャワ。 ピアニスト:ウワディスワフ・シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)はラジオの生放送でショパンを演奏中に爆撃をうける。。。
シュピルマン一家をはじめ、ユダヤ人達がゲットーに送り込まれ、過酷な暮らし、さらに収容所へ送り込まれるまでの前半。 シュピルマンがゲットーを脱出し、極限の隠れ家生活を送る後半。
劇中、シュピルマン(ならびにシュピルマン一家)が、窓から外を見ているシーンが数多く登場するんだけど、それが非常に印象的でした。 家に居ても、ゲットーに居ても、働く場所に居ても、隠れ家に居ても…。
こうゆう戦争の話の映画を見ると、私は、いつも「こうゆう事が本当に起こってたんだろうか?起こってたんだ」と、事実を事実として受け止められないというか…真実か虚か頭がぐちゃぐちゃになって一瞬分からなくなってしまう。
なんて言うんだろ…日本の歴史とかもそうなんだけど、今まで学校で、年表やら戦の名前やら暗記してきた数々の出来事、、、お城に行ったりしても「本当に、ここに徳川家康が住んでたんだろうか?」とか、、、嘘なわけないのに、分からなくなるというか、凄い疑問に思う瞬間があるんです。
木曜の深夜に『その時、歴史は動いた』を見てる時も、そう。 真実だと分かっていて、その真実がどうゆう真実か知りたい為に見てるにも関わらず、「これが本当に本当なのか?」と、いっつも思ってしまう。
今日、この映画も、こうゆう感情を強く思ってしまい(特に前半)、涙を流しながら、震えながら見た。
シュピルマンが、隠れ家でアップライトを前に、手を浮かせながら弾く姿が強烈に目に焼きついたな。 あと、1粒のキャラメルを6等分して家族みんなで舐めるシーンも。
エイドリアン・ブロディは、後半、ほとんどセリフが無いのに、心情が伝わってくる演技・表情でとても良かったと思いました。
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家に帰ってニュースを見てたら、世界各地で反戦デモがあり400万人が参加と映っていた。 アメリカの攻撃はどうなるんだろうか…。 もし戦争が始まれば、遠い将来、今日私が思ったように「本当にこうゆう事が起きたんだろうか?」と思う人達が、きっと出てくるんだろうな。
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今、『アンネの日記』を、もう1度読み返したい気分です。
♪BGM♪〜『live』by:sweet jazz trio
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