日記×エッセイ...みち

 

 

鍼灸にっき - 2017年07月14日(金)

少し前のこと。
鍼灸師さんに「わたしはこんな感じのことを感じたのですけど、何か感じられました?」と問われ、え!その時に言ってよ!と思ったことがありました。(「わたしもそれを感覚したかったですよ!なんで教えてくれないの!」みたいな気持ち)
それなので、そこに言葉があったり手があったりすると意識が向けやすくなる、ということを伝えました。
言葉や手がないという場合、自分は北のほうをなんとなく向いていて、あの時に南の方角に何か見たかと後から言われてもわからない、そのような感じで、自分ひとりだけで気づくというのはなかなか難しいものです。

それを受けて、前回はそうして施術のナレーションをしてもらったのですけどそれは素晴らしくてですね・・・。どのくらい素晴らしいかというと、鍼灸目的なのかだいぶ怪しい、というくらい。
わたしの中で「治療」「治す」という目的とは別になってる感じがします。
少なくとも5月辺りと比べてもまるきり変わってしまいました。わたしの受け方が。メモ書きが残っているのですけど、それを読み返すと今の感覚と異なることがわかります。
5月末の段階では、現在に比べるとわたしは症状を見ていました。感覚としての違いというか。5月末のわたしは、自分が症状を見ているとは思っていなかった部分、「いやいや、あの頃症状を見ていたわね」と今感じられる部分。

で、前回の施術後、体感が素晴らしい!と短く感想を言って帰ったところ、今回もこの前と同じようにナレーション付きでやってみますか?とお話ししてくださったので、えへえへと今回(昨日)も喜んで受けてきたわたくしでございます。


どんな感じなのかというと、鍼灸師さんが今どんなことを感じられているのか、何をしているのかをずーっとナレーションをしながら施術してくださって。
で、わたしはそれをずうっと感覚していきます。
鍼灸師さんが施術されているその体の部位で、わたしは何を感じているだろう?
同じものを感覚してる?
感覚しているとしたらそれはどのくらいの強さ? どこに感じてる?
それとも別のものがある?
それともわたしはそこで何も感覚していないことを気づける?

少し時間が経ったら、改めて体全体を感覚してみます。何か変化したことはあるかな? 始める前はああだったけど、今はどんな感覚かな?と確認したり。

そうしてまた施術されている部位に意識を戻して。

施術が終わって違和感や痛みがあるかを鍼灸師さんに問われたときに、
「・・・違和感?いわかん・・・いわかん・・・」
と改めてサーチする感じになって気づいたのですが、瞑想してるみたいになってるなと。最後に体に戻るという作業をしてる、そんな感じがしました。
それは頭で考えてみると妙なことで、わたしはずうっと体を感覚し続けていたし意識もはっきり保ち続けていたのにもかかわらず、「体に戻る」という感じがしたのでした。
違和感を探しましたがそういったものはなく、心地よさだけをゆったりと体の中に感じました。

もうね、昨日は感想すら言いたくなかったですね(笑)
そのままそっとこの感覚を持ち帰ろうって、わたしの欲求はそれしかなかったです。で、わたしは無意識にそう欲求し、忠実にそのまま帰る、と。
明らかにプレゼンス、今にいること、それを施術を受けることでできていて、とても満たされた心地になったのでした。

施術中に肌の感覚の変化をおっしゃっていて、それはわたしは内側からはよくわからなかったので、帰宅してから自分の腕を触ってみたところ。
吸いつく肌!やっほう。
自分の肌にときめきました。

いやあ、この感覚にもっと慣れたい。


...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

MAIL