日記×エッセイ...みち

 

 

「マイマイ新子と千年の魔法」見ました。 - 2016年11月23日(水)

話題の「この世界の片隅に」が見たいのですけど、残念ながら県内上映は来月からなので、この待っている間に前の作品を見てみようと、iTunesにて「マイマイ新子と千年の魔法」をレンタルして見ました。


見始めはそれほど熱心には見ていませんでした。

でも、
「このアニメって出てくる人が人っぽいなあ」
「そういうところ好きかも」
そう感じながら見ていました。

人っぽいというのは、定型っぽくないっていうのかな。物語が進むのにこういう人がいると進むよね、とか、こういう時に出てくる女性といったらこんな感じだよねとか、そういうお決まりの感じではなくて、その人自身のしゃべり方、その人だけの癖、とかひとりひとりにそういうものがある感じがして、ちゃんとそこにいる人のように感じられました。
これまで生きてきた時間みたいなものが感じられるのかな。


わたしがハマったのは、先生が結婚するくだり辺りからです。
手紙で、あれ?と思って引っかかって。


後ろのほうはずっと泣いてました。


子どもたちの話だと思って見ていて、でも大人も、ああ、ばかだなあ、・・・でも愛おしいわけで。

噂だけの伝わり方があって、その人を知っている人、関わっている人の物語は別にあって、わかりやすい話だけ聞いたら、「汚い」とか「悪い」とか「間違ってる」とか、そうして閉じ込めてしまうような、でもそれをそう閉じない、そこにわたしは涙が出てきました。

わかりやすい部分だけだとすごく不条理だったりして、でもそこの裏に隠れていたことが一緒に見えると、それらが混じって、混じりあってできているそれが「賢い」か、「正しい」か、と言われるとそういうわけではないのだけど、人が生きるってそういうことじゃないよな、賢いからいい人生だった、正しいからいい人生だった、そういうことではないよなって。
そういった後味がありました。


すごいよかった。


...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

MAIL