台北に行ってきましたよ。その4 - 2005年06月19日(日) 旅行はなかなか疲れるものですな。 人は楽しいと同じ分、疲れるものなのかもしれません。 やっと落ち着いてきました。帰国してからしばらく、ぐうたらし続けました。 旅行から帰ってきて、なんとなく、好きなものがちょっと加わったような、変化したような気もしています。はっきりじゃないけれど。 台北の、ちょっといいとこ見てきたよ。 台北の地下鉄に乗っていたら、おじいさんとおばあさんの絵が描いてあるポスターがありました。どうやらエスカレーターはおじいさんおばあさんや、子供、妊娠中の婦人などには危ないから、エレベータのある場所を教えてそちらを勧めてください、というものらしかった。 ちょっとほんのり優しい気持ちにさせられました。 しばらく乗っていたら、おじいさんとおばあさんが電車に乗ってきて、とても素早くそれをみとめて、席をスッと立った若いカップルがいました。 おじいさんおばあさんも、それをありがとうと笑顔で受けて、見ていたわたしはとても気分が良くなりました。当たり前のことなんだなあ、とうらやましくなりました。 電車から降りて、エスカレーターに乗りました。 正面の天井の壁には広告が貼ってあるのではなくてテレビジョンになっていて、そこで大きな荷物を持っている方にはエレベーターを勧めて下さい、とまた流していて。 なんというか、「〜をしてはいけません」という呼びかけよりも、「親切にしましょう」「周りに気を配りましょう」みたいな呼びかけの方がうれしいなあって感じました。比べたら、もしかして効果もあるのかもしれません。 台北で、わたしは笑顔と「ありがとう、謝謝」という言葉とを多用していました。 わからないことはへらへらして誤魔化している、とも言えるけれど、そんなわたしが嫌いではありません。日本に帰ってきて、自分の言葉が通じる、と思ってから、笑顔とありがとうの言葉が、自分からすうっと消えたからです。 通じるでしょ?と自分目線に切り替わったというか。 言葉が通じたとしてもそうでなくても、相手と通じあうことを望んでいたいと思いました。多分、初めてそう思ったと思います。今まで、何をそんなにわたしはあきらめていたのかと思います。 台北のテンポは速い。 CMとか間髪いれずに切り替わるから、今流れているのがCMの続きなのか違うCMに切り替わったのか、それともドラマが始まったのか、慣れるまで変な感じでした。 非常口への案内の緑色のマークも、日本のものよりもすっごい急いでいる風でした。走っている人の足の開きが大きく、宙を浮いている。日本のものが、前の人を押さないで慌てず急いで、という感じであるとしたら、台北のものは、緊急事態!さっさと出るよ!、という感じ。 歩行者用信号機も、歩いているマークの部分が電光掲示板みたいになっていて、絵が歩きます。 もうすぐ赤になりますよ、という頃には、走り出します。すてき。 でも、人それぞれはせかせかしていないように感ずるのが不思議です。 おおらかと表した方がしっくりします。 車を運転していて、サイドミラーが他の車に当たろうが、「おお」と言うだけで終了。…行っちゃっていいの? 日本に帰ってきて、とても空気がさわやかです。湿気の量が明らかに違うから。暑くても、さわやかです。 でも、ちょっとそれを物足りなく感じるのは、かなり台北に惹かれてしまった自分があるから、なのでしょう。 なんだか、向こうに行くと歩いている人が日本人かどうかが結構わかりました。 雰囲気がほわ〜んとしてる。目つきや表情、たたずまいが違う。 それを見てて、一見では日本人か現地人かわからないようになりたいなあ、なんて思いました。一目で日本人とバレバレでもなんとなくうれしくない。かといって、日本人に見えなくても困る。だからその間。 日本人は静かだなあとも思いました。 成田に帰ってきても、飛び交う日本語がなかなか聞こえなくて、しかも周りは台湾から日本へ観光する旅行者に囲まれてしまったしで、なかなか帰ってきた感覚がしませんでした。あまり歩きながらたくさん話す感じじゃないのかな。でも、成田だったからかもしれませんねえ。(関西ではそんなことなさそうなイメージ) 電車のホームで、駅員さん特有の発音を聞いてから、日本に帰ってきたなあ、と感じました。 帰ってきて、ラーメンも食べたいなあと思ったけど、洋菓子の甘さも懐かしく感じました。台北での甘さの種類と違うから。 日本には「帰ってきた」と思うのだけど、台北もちょっと違う意味で「帰るところ」というイメージがわたしにできました。なんだかお母さんっぽい。なんか懐かしいような、戻っていくような、ほっと安心できるような…未踏の地だったのにねえ。居心地がいい。日本でわたしはがんばっているんだなあ、って思ったなあ。 大好き、台湾。 福島空港からも台湾行きが出るようになって欲しい。 メモ。 夜店はおもしろい。いろいろ食べれて明るくて、よかった。 お金は両替したとたん、お金の意識をなくした。色とりどりの紙幣だからか、お金という感覚がなく、おもちゃのお金で遊んでいる感覚のままだった。 空港の「亜熱帯書店」にてマンガ購入。(テニプリ) 北京語獲得したいと望みだした。 足裏マッサージ+全身マッサージをしていただいた。身体を踏まれた。潰されたカエルのような気持ちになった。でも気持ちよかったし、身体スッキリ。肩こりも治った。(当日の夜はもみ返しが来て、かなり筋肉痛だったが…) ...
|
|