Akira Jimbo's Diary
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今日は日記は書けないと思ったら書けました。オポーレからニサまでは車で40分程。お昼前には到着。会場の芸術ホールは13時まで別の講義が入っているとの事で、早めのランチへ。ポーランド名物のバルシチ(赤かぶのスープ)とピロギ(チーズの入った餃子?)注文。バルシチには巨大な春巻き状のコロッケが付いて来ました。もうこれだけで満腹です。ピロギは餃子といっても小型のクリームパンくらいのが6個。非情なまでのボリュームです。ピロギ自体はとても美味しい。柏餅の中にマッシュポテトとチーズが入っているといえばイメージ沸くでしょうか。しかし柏餅6個食べろといわれても食べられないですよね。ホールは天井が高くて残響がすごく、ゴワーっと低音が津波のように押し寄せて来るので、叩いても何をやっているのかさっぱりわかりません。気にせずやるしかありません。こういう時こそベッキーとおそろのイヤモニターが活躍します。ちなみにイヤモニターをMacのことえりで変換すると嫌モニターになります。どうでもいい話ですね。ニサ音楽学校の生徒さん相手に2時半から1時間程クリニック。6時から一般客を入れてコンサート。その空き時間にこうして書き込んでいます。芸術ホール、フリーWiFiが飛んでいて好感度大幅アップです。残響がすごくても許してあげます。 姪っ子夫婦のブログ(世界科見学)を見てプラハのクリニックに来てくれた友人夫妻が、ブログに記事をアップしています。(拓と修の世界巡り)僕の日記は写真がまったくない石器時代の代物なので、(アップしようと思えば出来るのですが、取り込んでリサイズして貼付ける時間がない。ただのいい訳です。睡眠時間の確保を優先してしまうので)彼等のブログはリアルタイムの貴重な海外でのショットかもしれません。世界一周ブログランキングにも参加しているので、姪っ子夫妻のブログともどもごひいきのほどを。のぞいたらクリックをお忘れなく。 夜のコンサートも大変盛り上がって無事終了。今日のうちにワルシャワまで移動し、明日ワルシャワ空港からラトビアのリガに向かいます。バルト3国は過去2回訪れた事があるのですが、毎回予期せぬ出来事が起こります。天候不順でとんでもなく小さな地方空港に降ろされて途方にくれたり、乗り継ぎ便が非情にも出てしまい、急遽陸路で6時間かけて開演時間の1時間過ぎに到着し、待っていてくれたお客さんの前でシンバルを取り付けて着替えもせずにそのまま叩き始めたり、ちゃんと着いたのに機材が届いていなかったり。僕が「バルトの呪い」と名付け、ヤマハ社内ではそれなりに認知されています。今回は万全を期して、ヤマハヨーロッパ本部(ハンブルグ)から全ての機材を船便で送りました。これならば絶対に間違いはないだろうと安心していたのですが、なんと港が火事になり、機材が全て燃えてしまったのです。長いヤマハの歴史の中で、機材が水をかぶった事はしばしばあったのですが、燃えたという話は聞きません。バルトの呪いは本物です。恐らくは日露戦争で、東郷平八郎が日本海海戦においてバルチック艦隊を打ち破った事に由来しているのだと思われます。呪いの根は深く、長いのです。急遽機材は陸路でニサからリガに輸送する事になりました。直線距離で700キロ、実走行距離は1000キロに達するのではないかと思われます。無事到着する事を祈るのみです。
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