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■ 最低
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■ 最低
「最低やろ」と評價する。
自己をでは無い、他者をだ。
「君にそんな事を謂ふ資格があるのか?」
僕は發言者にさう問へ無かつた。僕も彼も共に最低な行ひを爲した過去があると思つてゐたから。
目に見えるものの中で、直ぐ手に入れることの出來る近くのものを選んでしまふのだ。
遠くのものが戀しく思へるのはきつと己の思ひ違ひであらうから。
引き寄せた身近なものを兩の腕で抱き抱えて遠くを見やるのは、戀しさが募るからでは無く、想ひが應えられ無かつた恨みによるものなのだと決め付けてしまはう。
最低だよ。彼も彼女も君も僕も。
明白である事實に敢えて名前を與へる必要は無かつたんだ。
其れの評價は既に示されてゐたのだから。
自己をでは無い、他者をだ。
「君にそんな事を謂ふ資格があるのか?」
僕は發言者にさう問へ無かつた。僕も彼も共に最低な行ひを爲した過去があると思つてゐたから。
目に見えるものの中で、直ぐ手に入れることの出來る近くのものを選んでしまふのだ。
遠くのものが戀しく思へるのはきつと己の思ひ違ひであらうから。
引き寄せた身近なものを兩の腕で抱き抱えて遠くを見やるのは、戀しさが募るからでは無く、想ひが應えられ無かつた恨みによるものなのだと決め付けてしまはう。
最低だよ。彼も彼女も君も僕も。
明白である事實に敢えて名前を與へる必要は無かつたんだ。
其れの評價は既に示されてゐたのだから。
2003年07月28日(月)