さんかくのしそう

2003年12月16日(火) 言葉は道具

言葉によって私たちは混乱している。そんな風にずっと考えてきました。そして、言葉を失った人たちに言葉を取り戻すための職業を目指していても、その考えは変わりません。

言葉によって自分自身をだましている。そんな風にも言えるでしょう。言葉は実用的な側面を持ちます。たとえば、「そこにあるかばんを取って。」という言葉にはかばんを取って渡してくださいという実用的な側面を持ちます。同時に、言葉は抽象的な側面を持ちます。「君のことが好き。」と言えば、ある人がある人を好意に思っているという気持ちを伝えることになります。

この抽象的な側面において言葉は非常に頼りないのです。一言「好き。」と言ったその裏に潜んでいる人の思いというのは計り知れないからです。気持ちを伝える手段として言葉は、とても頼りないものなのです。

実用的な側面からも言葉は大変頼りのないものです。ちょっとした指示がうまく伝わらないことありますよね。こうした「誤解」というもは日常茶飯事にあるわけです。言葉は道具でなので、使い方を間違えることもあるし、複雑な気持ちを適切に表現できる素材がないこともあるわけです。

こうしてホームページで言葉を前面に押し出して表現していると、言葉の持つ頼りなさに不安を感じることがたくさんあります。また、携帯電話でメールを送るときも言葉の選択には非常に気を使います。ちょっとした使い方の違いで、大きな誤解を生むことが多々あるからです。

言葉は単なるシグナルなのです。何かを表現しようとしていますが、その何かが正しい言葉で伝えられているかどうかの保障はまったくないのです。だから、その言葉を鵜呑みにする前に、「この人は何を伝えたいのか?」ということを考える余裕が欲しいですね。


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