知らんけど

2003年08月20日(水) 老健見学

テレビからは「目覚ましテレビ」、ステレオからはAC/DCのハードロック、携帯電話からはサザンの着メロ、クーラーは冷気を吐き出す。

今日は、朝から介護老人保健施設に見学に行くために朝7:00に起床。でも、最近11時ぐらいまでガーガー爆睡している人間にとって、7:00はまだ夜中。という訳でタイマー設定ができるすべての機器を7:00に動き始めるようにセットしました。しかも、携帯を始め、テレビ、ステレオ、エアコンのリモコンを部屋の隅々に離して置いたので、一斉に機器がうるさく動き始めたら、機器を止めるのに部屋中をかけずりまわらなきゃいけないのです。一発で目が覚めました。これはお勧めの方法です。

介護老人保健施設、業界っぽくいうと「老健」、で言語聴覚士の仕事振りを見学してきました。言語聴覚士が働く場は他にもいくつかあります。病院、施設、学校、保健所、開業などといった場などですが、「老健」は、ここでいう施設にあたります。施設には他に、「特別養護老人ホーム」(特養)というものがあり、「老健」とはちょっと違う基準で老人が入所する施設になっています。その違いについてはこちらをご覧下さい。(all about japan:特養と老健の違い

なんだろうなあ、とても不思議な空間でした。やはり痴呆老人の方が多くて、家族では面倒見きれないから施設に預けられているようで、ことばは悪いですが「現代の姥捨て山」そんな感じでした。施設の職員の方は本当に誠心誠意、こころを込めて働いていらっしゃるのはよくわかるのですが、やはりあれだけ老人がいるとどうしてもルーチンワークになってしまうんですよね。流れ作業のようにレクリエーション→訓練→お風呂→体操→食事と流れていく老人を見ると、個々の老人の方は何を感じているのだろう?って思いました。スケジュールが決まっている方が良いらしいとは言えです。特に痴呆が進んでしまった方々の考えていることは計り知れません。

言語聴覚士は、入所されている方の失語症の訓練、通所で来られる方の構音訓練や嚥下訓練を行われていました。「てんやわんやで忙しい。」と言語聴覚士の方は言われていましたが、私から見ると、とても余裕を持って訓練されていました。午前中だけで5人の方の訓練をされていました。やはり同じ言語障害をお持ちの方でも施設に入っている方は、あまり回復の可能性がないので現状維持の訓練になるようです。人と会話する機会も減りますし、とにかく刺激を与えることだけでも訓練としては大事なことなのでしょう。

このところの勉強の知識が、現場のイメージとピピッと繋がって、何だかワクワクしてきた一日でした。さて、明日も7:00起床をキープしよっと。できるかな...


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