知らんけど

2003年03月11日(火) 感情コミュニケーション

先日行われた言語学の試験結果が思わしくなかったためか、先生のご機嫌が斜めです。今日、それが爆発しました。いつの頃からか、怒られるということをずっと経験してこなかった私には、先生の怒鳴り声がなんだか心地良くさえ聞えたのです。それは、先生の感情が私の感情を刺激し、活性化させたからだと思うのです。

あらためて、私の周りでは、感情によるコミュニケーションがずいぶんと減っている事に気がつきました。私自身も反省しなければいけませんが、日頃のコミュニケーションの質が以前と異なってきたように感じます。こうしてWEB上で自分の考え方をアウトプットすることも一つのコミュニケーションだと思っていましたが、どう転んでもこのWEB上で私の感情をストレートに皆さんに伝える事はできないのです。

「好きだ。」ということばよりも、黙ってぎゅっと抱きしめる方が、愛情という感情は伝わります。「このバカやろうっ!」といくら促音やビックリマークを駆使して怒りの勢いを伝えようとしても、先生の怒りの感情が声に乗って空気を伝わってビンビンと体を刺激するのとは伝わる内容が異なります。皮膚感覚や、聴感覚、そして、怒りに赤らむ先生の顔が目の前にあってこそ、本当の意味での怒りが伝わってくるのです。そして、その感覚は私達の感情を刺激して、私達の心を動かします。

感情をもっと感じたい。感情をもっと伝えたい。そんな思いを募らせた一日でした。感情のコミュニケーションは、例えそれが怒りであっても心と心のコミュニケーションなのです。


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