知らんけど

2002年09月21日(土) プレゼント

さりげないプレゼントを贈る事を大事にしています。誕生日や記念日などの特別な日にプレゼントするのではなく、日常の中でさりげなくするプレゼントをです。

人に何かを贈るという行為の裏側には、たいていの場合「好意に思って欲しい」「何か見かえりが欲しい」などと思うものです。それはそれで間違ったことではありません。本来プレゼントとは、相手に喜んでもらうためにするものです。相手が喜ぶようなプレゼントができるということは、そのようなプレゼントを選んだ私に対する喜びだと思っても言い過ぎではないでしょう。また、その喜びを肌で感じて私達自身も喜ぶのです。喜びを与える事で好意を得たい。喜びを与える事で、同じような喜びを感じるという見かえりが得られる。プレゼントのあり方そのものでしょう。

また、プレゼントをする日が、普段の生活の中でもっと頻繁に行われればどれだけ良いかと思います。言葉では伝わらない気持ちでも、プレゼントを通して伝えられることもあるでしょう。高価なプレゼントを買うよりも、ちょっとしたものをすっとプレゼントされるだけで嬉しい気分になるときもあるでしょう。気持ちを伝えたいときに伝える事ができるとはすばらしいことです。

プレゼントの効果というのは、感謝の気持ちがお互いに起こる事です。「いつもありがとう。」という感謝。「感謝の気持ちを表してプレゼントしてくれてありがとう。」という感謝。「喜んでくれて嬉しい。」という感謝。この相乗効果は本当にすばらしいものだと思います。

ただし、プレゼントというのはあくまでも「感謝の気持ちのやり取り」が基本になければ、プレゼントをしても意味がないでしょう。「好意に思って欲しい」「何か見かえりが欲しい」というのが、感謝の気持ちではなく実利になると、それはすでにプレゼントの粋を飛び出して利害関係が発生してしまうからです。利害関係を求めるなら、それは労働への対価を支払うという契約の問題になってしまいます。

あなたの「ありがとう。」「頑張れ。」「元気になってね。」等の純粋な気持ちをプレゼントに託すことで、お互いが元気になれるのです。忙しい世の中、人の話しに耳を傾けたり、逆に耳を傾けてもらうという機会が減り、みんな心のどこかに孤独感を感じたりしているのではないでしょうか?小さなプレゼントは、そんな言葉では埋められないお互いの心の隙間をうめてくれるすばらしいコミュニケーション手段だと私は信じています。そして、明日も小さなプレゼントを通して心の隙間を埋めて行きたいと考えるのです。


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