知らんけど

2002年08月26日(月) 本紹介

ようやく、アルバイトが決まりそうです。正確に言うとアルバイトではなく、派遣になります。先日、「スルッとかんさい」という関西の私鉄のほとんどで使えるカード1,000円分欲しさに、派遣会社に登録したのです。すると、すぐにお仕事の依頼が来ました。土日祝日限定で、関西の電気量販店で行う、あるプロバイダさんの光ファイバーのプロモーションスタッフです。あるプロバイダさんといっても、光ファイバーを提供してる大手プロバイダさんは関西では2社しかありませんけど。これまでにアルバイトの面接を何回も失敗していますので、今回こそは何とか働かせてもらいたいです。

「とにかく働きたい。」気分になったのは、生まれて初めてのことです。これまでに、人並みに色々なアルバイトをしましたが、いつも「できたら働きたくねぇ。」というのが本音でした。しかし、今は「自分のために使うお金はすべて自分で払いたい。」「働くことで、社会につながっていたい。」という気持ちが、とても強いのです。特に、学生に戻って一番不安なのは、自分が物理的に何も生み出していないという現実でした。学生は勉強するのが本分なので仕方がありませんが、責任もなければ、その分、喜びもありません。学ぶ喜びと、生み出す喜びはまったく違う次元のものということを実感しました。

昨日、本屋さんでとても面白い本を見つけました。最近、「声に出して読みたい日本語」で、有名になった斉藤隆氏の本で、「三色ボールペンで読む日本語」という本です。3色ボールペンで大事なところ、まあまあ大事なところ、自分が面白いと思うところに線を引きながら読みましょうという読書法を紹介する本です。このような読み方で、理解力とコミュニケーション能力を向上させるという振れ込みです。実際、昔から私は国語の評論文が大好きで、文のつながりをエンピツでなぞりながら、「こことここの文章が並列で、こことここの文章が主従の関係だ〜。」と喜んでいた人間なので、この本の言おうとしていることに非常に親近感を感じました。

そこで、ものは試しです。本に書いてあることが効果があるのかどうかを今日の授業で試してみました。(本は立ち読みで、流し読みなので正しいやり方をしたのかどうかわかりませんが...)教科書や、評論文では非常に役に立つと思います。小説もできるかもしれません。私の場合、とりあえずエンピツで線の種類を変えてやってみたのですが、線を引こうと意識することで、しっかりと文章を読みます。また、その文章のポイントをつかむために理解をしようとします。そして、ポイントがつかめてくると、そのアイディアがどのような展開を見せるのかに、だんだんと興味が沸いてきます。久しぶりに、昔の「こことここの文章が並列で、こことここの文章が主従の関係だ〜。」の喜びを感じました。

これは、恐らく書き言葉を、言葉からイメージに置きかえる作業をしているのではないでしょうか。教科書や、評論文には、必ず理屈の筋があります。そして、論理的なつながりをもっているわけです。論理的であれば必ず図式化ができるはずです。こうして、作業をすることで脳の言語機能、視覚機能など、ただ眺め読みするよりも多くの機能を稼動させることでより印象的に物事を理解することが出来るのかもしれません。ものごとの筋をあらためて見なおすという意味でも、非常に面白いアイディアだと思います。


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