知らんけど

2002年08月24日(土) バカ精神

昼過ぎから、少し暑さが戻ったような感じの大阪でした。今日も、授業が朝から15時までありました。空いた電車で土曜日のゆったりした時間を感じるのが好きで、働いていた時も土曜出勤は苦になりませんでした。

この8月後半は集中講義で、音響学、音声学、言語学の3科目を同じ先生が、2週間毎日朝から16:40までぶっ続けでやります。当初は、ぶっ続けで同じ先生が同じ科目をやるという授業方式で、私自身が集中できるのかどうかがとても不安でした。しかし、今はこの集中講義をずいぶんと楽しむことができています。やはり、言語学は私の「ことば」への興味を決定付けた科目だったからなのでしょう。非常に関心を持って授業に望めるということが、楽しみの大きな一因です。実際、4コマの授業が非常に早く感じられます。

土曜日ということもあり、放課後はちょっとホリデー気分だったので、帰りに三宮に立ち寄り、映画を観て帰りました。「オースティンパワーズ ゴールデンメンバー」を観ました。何も考えずに、とにかくくだらない映画が観たかった私の気分に最適の映画でした。ストーリーを語るのもくだらないほどですが、何が一番楽しめたかというと、非常にくだらなかったところです。大満足でした。ちなみに、私の携帯の着メロはオースティンパワーズのテーマ曲です。(原曲はボサノバ音楽なのですよ。いつのまにかオースティンパワーズのテーマソングとしての方が有名になってしまいましたが...)



言語学の先生もそうなのですが、オースティンパワーズでも、表現のストレートさが目立ちます。そして、私はそのストレートさに惚れます。以前、知り合いのバンドのライブに行ったときにも、その歌詞のストレートさに感動しました。

ストレートであるということは、うがった見方をすれば、「単純」なのです。「単純」というのは、どちらかというとマイナスなイメージで、「バカ」というイメージさえあります。何かに一途に打ち込む人を「〜バカ」と言ったりするのはそのようなイメージがあるからでしょう。マイナスなイメージではありますが、バカは憎めない要素も持ち合わせています。

理屈ばっかりこねている人間を、なんとなく信用できないということがありませんか?私自身、比較的理屈をこねるタイプなので自分自身のために気をつけているのですが、理屈で人の心は動かないのです。やはり、最後は気持ちの問題になります。一つ一つの言動にどれほどの気持ちがこもっているか?そこが、人を見るときの最終的なポイントとなります。まったく無意識の内に、それを感じ取る能力を人間は持っているようです。

今、世の中はさまざまな複雑なシステムによって構築されていますが、実はその構築の基盤として、単純なシステムがないといけません。その単純なシステムとは、人間の心、気持ちなのです。すばらしい複雑なシステムを作っても、そこに人の気持ちが乗り移っていないと、システムは機能しないのです。住基ネットなどは、その最たるものではないでしょうか?人の気持ちが乗っていないシステムに、私達は信頼を寄せるわけには行かないのです。

人の気持ち。これがもっと重視される社会になって欲しいと願っています。同時に、自分自身がそういったストレートさを失わない、俗な言い方をするならば、「擦れない」まま、これからの人生を生きて行くように意識しなければいけないなと思うのです。

オースティンパワーズのおバカ精神、万歳です。


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