2002年06月25日(火) |
努力と結果とその意味 |
日本人は「努力」という言葉が好きですね。努力すれば結果は必ず出ると私も信じています。そして、その努力は結果によって報われるとも思います。ただし、陥りやすい罠がここには潜んでいます。それは、どのような結果を求めて努力するか?という点です。本当に求めている結果を見失うと、努力は結果によって報われないことがあるのです。たとえば、私は言語聴覚士を目指す学生です。私の最終目標は「優秀な言語聴覚士となって社会に貢献すること。」です。決して「優秀な成績で学校を卒業すること。」は、途中でそういうことがあればうれしいに越したことはありませんが、私が最終的に望む結果とは多少違います。仮に、私が「優秀な成績で学校を卒業すること。」だけに注力したとすると、私は知識偏向の得点至上主義的な勉強をしてしまうでしょう。国家試験は見事に通っても、果たしてそれだけで優秀な言語聴覚士になれるでしょうか?臨床経験で成長はしますが、この物事をじっくり考えられる学生時代に、いつでもできる暗記事に時間を割くのは非常にもったいないと後で後悔するかもしれません。物事の本質を捉えて、的確な判断の基に行動すること。大人ならできるはずです。
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